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公開番号2024092111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207807
出願日2022-12-26
発明の名称鋼製スリットダムのフランジ継手構造
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人
主分類E02B 7/02 20060101AFI20240701BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】鋼管の端部に設けるフランジプレートの形態に工夫を施すことにより、接合強度・接合剛性を損なうことなく、経済的、かつ合理的に実現可能な、鋼製スリットダムのフランジ継手構造を提供する。特には、作用外力が大きい場合であっても、近年、主流となっている加工コストを抑えたリブ無しフランジ継手を用いて経済的に実現可能な、鋼製スリットダムのフランジ継手構造を提供する。
【解決手段】鋼製スリットダムを構成するフランジ付き鋼管1同士を突き合わせ接合してなるフランジ継手構造である。前記フランジ付き鋼管1は、鋼管2の端部に盤状のフランジプレート3が設けられ、前記盤状のフランジプレート3同士が突き合わせ接合される構成である。前記盤状のフランジプレート3のフランジ部32を除いた部分(中央部31)の一部に凹部31F、31R等が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製スリットダムを構成するフランジ付き鋼管同士を突き合わせ接合してなるフランジ継手構造において、
前記フランジ付き鋼管は、鋼管の端部に盤状のフランジプレートが設けられ、前記盤状のフランジプレート同士が突き合わせ接合される構成であること、
前記盤状のフランジプレートのフランジ部を除いた部分の一部に凹部が形成されていることを特徴とする、鋼製スリットダムのフランジ継手構造。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記盤状のフランジプレートは、前記フランジ部と、一部に凹部が形成された前記フランジ部を除いた部分とが一体化されてなることを特徴とする、請求項1に記載した鋼製スリットダムのフランジ継手構造。
【請求項3】
前記凹部の板厚は、1.5mm以上に設定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した鋼製スリットダムのフランジ継手構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、鋼製スリットダムのフランジ継手構造の技術分野に属する。更に言えば、例えば、河川の横断方向両岸のコンクリート堤体間に設けられる鋼製スリットダムを構成するフランジ付き鋼管同士を突き合わせ接合してなる鋼製スリットダムのフランジ継手構造の技術分野に属する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
河川の横断方向両岸のコンクリート堤体間に立設され、土石流捕捉工、或いは流木捕捉工として巨礫、或いは流木などの流下物を効果的に捕捉する鋼製スリットダムがよく知られている。
この鋼製スリットダムは、透過型砂防堰堤等とも呼ばれ、今日まで、様々な形状、構造の技術が開示され、実施に供されている(例えば、特許文献1~6参照)。
前記鋼製スリットダムは、鋼管からなる支柱や梁を立体的に接合して構築されている。前記接合手段には、搬送に適したサイズで製造された各ブロック(パーツ)の接合部位をフランジ付き鋼管とし、現場で前記フランジ付き鋼管同士を突き合わせ、各フランジ孔にボルトを通しナットで締結して接合するフランジ継手構造が多用されている(前記特許文献1~6の図面等参照)。
具体的に、本願の図17Aは、下記特許文献1の図1を転記したもので、河川の横断方向両岸のコンクリート堤体間に立設され、鋼管からなる支柱や梁を立体的に接合して構築された鋼製スリットダムを示している。同図17Bは、下記特許文献2の図2を転記したもので、鋼製スリットダムを構成するリブ有りフランジ継手構造からなる鋼製柱部材を示している。同図17Cは、下記特許文献3の図9を転記したもので、リブ有りフランジ継手構造の要部を示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-26654号公報
特開2004-316260号公報
特開平11-193519号公報
特開2009-24364号公報
特開2009-167628号公報
特開2017-40074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記したように、鋼製スリットダムを構築する際に、フランジ継手構造が多用されている。鋼製スリットダムの開発当初こそ、リブ有り(付き)フランジ継手が好適に用いられていたが、費用が嵩むので、近年では、加工コストを抑えたリブ無しフランジ継手が主流となっている。
【0005】
しかし、前記リブ無しフランジ継手(片持ち板)は、前記リブ有りフランジ継手(3辺固定板)と比し、同等の外力が作用することを想定した場合、フランジプレートの板厚を厚くする必要があり、その結果、リブ無しフランジ継手を用いたフランジ継手構造は、コストアップに繋がる恐れがあった。
また、作用外力(継手部に発生する部材断面力)が大きい場合、フランジプレートの板厚が厚くなり過ぎて材料調達および製作が困難となり、場合によっては、リブ無しフランジ継手では構造設計上、対応できない問題もあった。前記作用外力が大きい場合にリブ有りフランジ継手を用いることも考えられるが、フランジプレートの板厚が厚くなることに変わりはなく、よって、コストアップに繋がる問題は解消することができない。
【0006】
以上を踏まえ、仮に、接合強度・接合剛性を損なうことなく、経済的、かつ合理的に前記フランジ継手構造を実現することができれば、より有益な技術になることは明らかである。
【0007】
本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、鋼管の端部に設けるフランジプレートの形態に工夫を施すことにより、接合強度・接合剛性を損なうことなく、経済的、かつ合理的に実現可能な、鋼製スリットダムのフランジ継手構造を提供することにある。特には、作用外力が大きい場合であっても、近年、主流となっている加工コストを抑えたリブ無しフランジ継手を用いて経済的に実現可能な、鋼製スリットダムのフランジ継手構造を提供することにある。
ひいては、所定の耐用年数まで所要の強度・剛性を保持した安定性、安全性に優れた鋼製スリットダムを経済的に実現可能な、鋼製スリットダムのフランジ継手構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る鋼製スリットダムのフランジ継手構造は、鋼製スリットダムを構成するフランジ付き鋼管同士を突き合わせ接合してなるフランジ継手構造において、
前記フランジ付き鋼管は、鋼管の端部に盤状のフランジプレートが設けられ、前記盤状のフランジプレート同士が突き合わせ接合される構成であること、
前記盤状のフランジプレートのフランジ部を除いた部分の一部に凹部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した鋼製スリットダムのフランジ継手構造において、前記盤状のフランジプレートは、前記フランジ部と、一部に凹部が形成された前記フランジ部を除いた部分とが一体化されてなることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した鋼製スリットダムのフランジ継手構造において、前記凹部の板厚は、1.5mm以上に設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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