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公開番号
2024133803
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023043771
出願日
2023-03-20
発明の名称
基礎杭撤去方法
出願人
戸田建設株式会社
,
太洋基礎工業株式会社
代理人
個人
主分類
E02D
9/00 20060101AFI20240926BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】騒音・振動等の周辺環境への影響を抑えつつ、杭の切断効率を高め、杭撤去後の孔壁の安定化を図るとともに、埋戻し時の充填不足や固化不良等の不具合を解消する。
【解決手段】基礎杭1を囲むように外函させた状態でケーシング2を地中に貫入させる第1ステップと、ケーシング2を所定の深さ位置で停止した状態とし、噴射ノズル4からポリマー水溶液を噴射しながらケーシング2を回転させることにより基礎杭1を水平方向に切断する第2ステップと、切断した基礎杭1の上部側をハンマーグラブ14で掴み、上方に引き上げて撤去する第3ステップとを繰り返すことにより基礎杭1を全長に亘って撤去する。ケーシング2を地上に引き上げて回収したならば、基礎杭1の切断に使用したポリマー水溶液によって孔壁保護を図る。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
地中に埋設された既存の基礎杭を撤去するための基礎杭撤去方法であって、
先端に地盤掘削用の切削ビットを備えるとともに、先端部分に内方側に向けてウォータージェットを高圧で噴射するための噴射ノズルを備えたケーシングを持ち込むとともに、ウォータージェットのための高圧ポンプ設備を設置する準備工程と、
基礎杭を囲むように外嵌させた状態で前記ケーシングを地中に貫入させる第1ステップと、
前記ケーシングを所定の深さ位置で停止した状態とし、前記噴射ノズルから高吸水性ポリマーを含むポリマー水溶液を噴射しながら前記ケーシングを回転させることにより前記基礎杭を水平方向に切断する第2ステップと、
前記切断した基礎杭の上部側をハンマーグラブで掴み、上方に引き上げて撤去する第3ステップと、
前記第1ステップから第3ステップを繰り返すことにより基礎杭を全長に亘って撤去する基礎杭の撤去工程と、
前記ケーシングを地上に引き上げて回収したならば、基礎杭の切断に使用した前記ポリマー水溶液によって孔壁保護を図るケーシングの回収工程と、
前記ポリマー水溶液に分離剤を添加することにより水と泥土に分離するとともに、必要に応じて埋戻し土を投入して埋戻しを図る埋戻し工程とからなることを特徴とする基礎杭撤去方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
少なくとも前記基礎杭に埋設された鉄筋を切断する際は、前記噴射ノズルから前記ポリマー水溶液とともに鉱物系の研磨剤を噴射する請求項1記載の基礎杭撤去方法。
【請求項3】
前記ケーシングの先端に、地盤切削のために下方向に向けてウォータージェットを噴射するための噴射ノズルを備える請求項1記載の基礎杭撤去方法。
【請求項4】
前記ケーシングとして、一重ケーシング又は二重ケーシングを用いている請求項1記載の基礎杭撤去方法。
【請求項5】
前記ケーシングの先端部分に内方側に向けて開口するコ字状部を形成し、このコ字状部内に前記噴射ノズルを収容するようにしてある請求項1記載の基礎杭撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に埋設された既存の基礎杭を所定の長さに切断して順次撤去する基礎杭撤去方法に関し、詳しくは吸水して膨潤した高吸水性ポリマーを含むポリマー水溶液を高圧で噴射して基礎杭を切断した後、撤去する方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
最近、市街地における再開発工事などでは、既存建造物の解体後、地中に埋設されている基礎杭の撤去を伴う工事が多くなっている。既存の基礎杭撤去では建造物の大型化・高層化に伴い大径杭、長尺杭の撤去が増加している。そのような大径杭、長尺杭の撤去は引抜きが難しく、地盤との縁切り後引き抜く工法や機械により破砕・粉砕する撤去工法が一般的であるが、騒音・振動等の周辺環境への影響や埋戻し時の不具合等、施工法に課題がある。
【0003】
代表的な既存の基礎杭の撤去工法は、直接・引抜き工法、縁切り・引抜き工法、破砕・撤去工法に大別できる。このうち直接・引抜き工法は、木杭や比較的細径のPC杭などを対象としており、大径杭、長尺杭には一般に、縁切り・引抜き工法や破砕・撤去工法が用いられる。
【0004】
前記縁切り・引抜き工法は、ケーシング回転掘削機等を用いて回転するケーシングチューブの先端から下方向に向けて水を噴射させながら杭周地盤を削孔し、地盤と既存杭とを縁切りした後、杭を引き抜く工法である。この工法を利用した技術としては、例えば下記特許文献1に開示されたものなどを挙げることができる。
【0005】
また、前記破砕・撤去工法は、全周回転式掘削機等を用いて先端に切削ビット等を有するケーシングを杭周地盤に回転挿入し、ロッドの先端に取り付けられたカッタービットを基礎杭の外周面に当接させた状態でケーシングを回転することで基礎杭を所定長さに切断し、クローラークレーンなどを用いてハンマグラブをケーシングチューブ内に吊り下ろして、切断した部分を掴んで引き上げる工法である。この工法を利用した技術としては、例えば下記特許文献2に開示されたものなどを挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-81066号公報
特開2019-11551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記縁切り・引抜き工法には、次の課題がある。
(1)杭を引き上げる際、坑内の水位と地下水位のバランスが崩れ、原地盤の緩みや孔壁の崩壊が生じる。
(2)大径・長尺杭の場合、クレーン等で直接引き抜くことができず、地上での破砕・切断作業が必要となるため、騒音・振動・粉塵等の発生により周辺環境への影響が大きくなる。
(3)孔壁の崩壊により杭先端まで流動化処理土等の埋戻し材が十分に充填されず、固化不良等の不具合が生じる。
【0008】
また、前記破砕・撤去工法には、次の課題がある。
(1)地中ケーシング内での破砕・切断であるが、直接杭を機械破砕・切断するため、騒音・振動が地盤を介して伝播し、周辺環境に影響を与える。
(2)切削時の回転反力不足により切削に時間を要する。またカッタービットが杭体に食い込み、杭曲がりや回転反力によりケーシングが損傷する。
【0009】
そこで本発明の主たる課題は、騒音・振動等の周辺環境への影響を抑えつつ、杭の切断効率を高め、杭撤去後の孔壁の安定化を図るとともに、埋戻し時の充填不足や固化不良等の不具合を解消した基礎杭撤去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、地中に埋設された既存の基礎杭を撤去するための基礎杭撤去方法であって、
先端に地盤掘削用の切削ビットを備えるとともに、先端部分に内方側に向けてウォータージェットを高圧で噴射するための噴射ノズルを備えたケーシングを持ち込むとともに、ウォータージェットのための高圧ポンプ設備を設置する準備工程と、
基礎杭を囲むように外嵌させた状態で前記ケーシングを地中に貫入させる第1ステップと、
前記ケーシングを所定の深さ位置で停止した状態とし、前記噴射ノズルから高吸水性ポリマーを含むポリマー水溶液を噴射しながら前記ケーシングを回転させることにより前記基礎杭を水平方向に切断する第2ステップと、
前記切断した基礎杭の上部側をハンマーグラブで掴み、上方に引き上げて撤去する第3ステップと、
前記第1ステップから第3ステップを繰り返すことにより基礎杭を全長に亘って撤去する基礎杭の撤去工程と、
前記ケーシングを地上に引き上げて回収したならば、基礎杭の切断に使用した前記ポリマー水溶液によって孔壁保護を図るケーシングの回収工程と、
前記ポリマー水溶液に分離剤を添加することにより水と泥土に分離するとともに、必要に応じて埋戻し土を投入して埋戻しを図る埋戻し工程とからなることを特徴とする基礎杭撤去方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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