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公開番号2024090615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206605
出願日2022-12-23
発明の名称電解装置
出願人株式会社トクヤマ
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C25B 9/00 20210101AFI20240627BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】電解槽内の液体を簡易な構成でタンクに排出可能な電解装置を提供する。
【解決手段】電解装置2は、ポンプ8と、タンク6とポンプ8とを接続する第1の管路L1と、ポンプ8と電解槽4とを接続する第2の管路L2と、第1の管路L1と第2の管路L2とを接続する第3の管路L3と、第2の管路L2において第3の管路L3との接続部10よりもポンプ8側に位置するポンプ8側部分からタンク6まで延びる第4の管路L4と、第1の管路L1および第2の管路L2を介してタンク6から電解槽4へポンプ8によって液体を供給するための供給経路、または、第3の管路L3および第4の管路L4を介して電解槽4からタンク6へポンプ8によって液体を戻すための戻り経路のいずれかを選択するための選択手段12と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タンク内の液体を電解槽に供給して電解を行う電解装置であって、
ポンプと、
前記タンクと前記ポンプとを接続する第1の管路と、
前記ポンプと前記電解槽とを接続する第2の管路と、
前記第1の管路と前記第2の管路とを接続する第3の管路と、
前記第2の管路において前記第3の管路との接続部よりも前記ポンプ側に位置するポンプ側部分から前記タンクまで延びる第4の管路と、
前記第1の管路および前記第2の管路を介して前記タンクから前記電解槽へ前記ポンプによって液体を供給するための供給経路、または、前記第3の管路および前記第4の管路を介して前記電解槽から前記タンクへ前記ポンプによって液体を戻すための戻り経路のいずれかを選択するための選択手段と、
を備える電解装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記選択手段は、
前記第1の管路に設置された第1の開閉弁と、
前記第2の管路に設置された第2の開閉弁と、
前記第3の管路に設置された第3の開閉弁と、
前記第4の管路に設置された第4の開閉弁と、
前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁、前記第3の開閉弁および前記第4の開閉弁を制御するコントローラと、
を含む請求項1に記載の電解装置。
【請求項3】
前記選択手段は、
前記第1の管路に設置された第1の開閉弁と、
前記第4の管路に設置された第2の開閉弁と、
前記第2の管路と前記第3の管路との接続部に設置された三方弁と、
前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁および前記三方弁を制御するコントローラと、
を含む請求項1に記載の電解装置。
【請求項4】
前記選択手段は、
前記第2の管路に設置された第1の開閉弁と、
前記第4の管路に設置された第2の開閉弁と、
前記第1の管路と前記第3の管路との接続部に設置された三方弁と、
前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁および前記三方弁を制御するコントローラと、
を含む請求項1に記載の電解装置。
【請求項5】
前記選択手段は、
前記第1の管路に設置された第1の開閉弁と、
前記第3の管路に設置された第2の開閉弁と、
前記第2の管路と前記第4の管路との接続部に設置された三方弁と、
前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁および前記三方弁を制御するコントローラと、
を含む請求項1に記載の電解装置。
【請求項6】
前記選択手段は、
前記第1の管路と前記第3の管路との接続部に設置された第1の三方弁と、
前記第2の管路と前記第4の管路との接続部に設置された第2の三方弁と、
前記第1の三方弁および前記第2の三方弁を制御するコントローラと、
を含む請求項1に記載の電解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク内の液体を電解槽に供給して電解を行う電解装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、電解装置においては、タンク内の電解液をポンプによって電解槽に供給して電解を行なっているが、電解装置の運転を停止する際には、電解槽の腐食を防止するため、電解槽から液体を排出するようになっている。
【0003】
下記特許文献1には、運転停止時に電解槽内の液体を重力により排出する電解装置が開示されている。この電解装置は、タンクと、タンクの上方に設置された電解槽と、電解槽の下方に接続された供給マニホールドと、電解槽の陽極室および陰極室の底部に設けられた供給ノズルと、供給ノズルと供給マニホールドとの間に設けられた供給チューブとを備える。そして、上記電解装置においては、運転停止時に電解槽内の液体を供給ノズルより供給チューブ、供給マニホールドを介してタンク内に重力によって回収するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-204698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電解槽内の液体を重力により排出させるには、タンクよりも上方に電解槽の排出口を設置しなければならない。このためには、相当の重量物である電解槽を高所に配置するための頑丈で大きな架台が必要となり、そのような架台の設置に高額な費用がかかるという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、電解槽内の液体を簡易な構成でタンクに排出可能な電解装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、上記課題を解決する以下の電解装置が提供される。すなわち、
「タンク内の液体を電解槽に供給して電解を行う電解装置であって、
ポンプと、
前記タンクと前記ポンプとを接続する第1の管路と、
前記ポンプと前記電解槽とを接続する第2の管路と、
前記第1の管路と前記第2の管路とを接続する第3の管路と、
前記第2の管路において前記第3の管路との接続部よりも前記ポンプ側に位置するポンプ側部分から前記タンクまで延びる第4の管路と、
前記第1の管路および前記第2の管路を介して前記タンクから前記電解槽へ前記ポンプによって液体を供給するための供給経路、または、前記第3の管路および前記第4の管路を介して前記電解槽から前記タンクへ前記ポンプによって液体を戻すための戻り経路のいずれかを選択するための選択手段と、
を備える電解装置」が提供される。
【0008】
前記選択手段は、前記第1の管路に設置された第1の開閉弁と、前記第2の管路に設置された第2の開閉弁と、前記第3の管路に設置された第3の開閉弁と、前記第4の管路に設置された第4の開閉弁と、前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁、前記第3の開閉弁および前記第4の開閉弁を制御するコントローラと、を含むのが好ましい。
【0009】
前記選択手段は、前記第1の管路に設置された第1の開閉弁と、前記第4の管路に設置された第2の開閉弁と、前記第2の管路と前記第3の管路との接続部に設置された三方弁と、前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁および前記三方弁を制御するコントローラと、を含む構成でもよい。
【0010】
前記選択手段は、前記第2の管路に設置された第1の開閉弁と、前記第4の管路に設置された第2の開閉弁と、前記第1の管路と前記第3の管路との接続部に設置された三方弁と、前記第1の開閉弁、前記第2の開閉弁および前記三方弁を制御するコントローラと、を含むのが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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