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公開番号2024089790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205209
出願日2022-12-22
発明の名称2相分離型液体デオドラント剤組成物
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/891 20060101AFI20240627BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】分散持続性、及び再分散性に優れ、かつ2相分離型液体デオドラント剤組成物塗布時における皮膚のさっぱり感、並びに2相分離型液体デオドラント剤組成物塗布後における皮膚のさらさら感、及び防臭効果とその持続性に優れる2相分離型液体デオドラント剤組成物の提供。
【解決手段】
油相及び水相を含む2相分離型液体デオドラント剤組成物であって、前記油相が、(A-1)HLBが10以下のシリコーン系界面活性剤と、(A-2)セルロース系増粘剤と、(A-3)25℃における動粘度が50mm²/s以下であるシリコーンと、を含有し、前記水相が、(B-1)水と、(B-2)ヒドロキシアルキル化シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする2相分離型液体デオドラント剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
油相及び水相を含む２相分離型液体デオドラント剤組成物であって、
前記油相が、
（Ａ－１）ＨＬＢが１０以下のシリコーン系界面活性剤と、
（Ａ－２）セルロース系増粘剤と、
（Ａ－３）２５℃における動粘度が５０ｍｍ
２
／ｓ以下であるシリコーンと、を含有し、
前記水相が、
（Ｂ－１）水と、
（Ｂ－２）ヒドロキシアルキル化シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする２相分離型液体デオドラント剤組成物。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記（Ｂ－２）の含有量に対する前記（Ａ－２）の含有量の質量比［（Ａ－２）／（Ｂ－２）］が、０．５０以上５．０以下である、請求項１に記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物。
【請求項３】
前記（Ａ－１）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．５質量％以上２．５質量％以下であり、
前記（Ａ－２）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．３質量％以上１．２質量％以下であり、
前記（Ａ－３）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、１０質量％以上２５質量％以下であり、
前記（Ｂ－２）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．２質量％以上１．０質量％以下である、請求項１から２のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物。
【請求項４】
前記油相が、（Ｂ－３）制汗成分を含有する、請求項１から２のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物。
【請求項５】
体臭を抑える、請求項１から２のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物。
【請求項６】
ロールオンタイプ、及びローションタイプから選ばれるいずれかである、請求項１から２のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、２相分離型液体デオドラント剤組成物に関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、デオドラント剤組成物には、基本的な機能である制汗力や防臭力はもちろんのこと、デオドラント剤組成物塗布後における良好な皮膚状態（皮膚のさらさら感等）や、デオドラント剤組成物塗布時における良好な塗布感（さっぱりとした塗り心地等）を実現できるものが求められている。
【０００３】
例えば、混合時に均一な乳化状態とすることができ、肌への塗布時に乳化系が速やかに崩れ、肌へ溶け込むような感触に優れる化粧料を提供する目的で、特定の脂肪酸トリグリセリド、及び分岐炭化水素を含有する油相と、ポリサッカライド及び／又はポリペプチド系増粘剤、ＨＬＢ１２以上の非イオン性界面活性剤、及び水を含有する水相とを、使用時に混合する化粧料が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
また、乳化安定性及び継時安定性に優れ、浸透感及び閉塞感に優れる化粧料を提供する目的で、ＨＬＢ８～１２の非イオン性界面活性剤、２５℃で液状のエステル油及び２５℃で液状の植物油から選択される少なくとも１種、並びに炭化水素油を含有する油相と、水相とを、特定の比率にて混合した化粧料が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００４】
しかし、上記特許文献１に記載の提案において、乳化後の分散持続性については何ら言及されておらず、改善の余地があった。また、上記特許文献１～２に記載の提案において、使用時の良好な塗布感（皮膚のさっぱり感）については言及されておらず、改善の余地があった。
したがって、上記特許文献１～２を含む従来の提案においては、分散持続性、及び再分散性に優れ、かつ組成物塗布時における皮膚のさっぱり感、並びに組成物塗布後における皮膚のさらさら感、及び防臭効果とその持続性のすべてを実現するものは未だ提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１９－１１９７０１号公報
特開２０２２－０４１９５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、分散持続性、及び再分散性に優れ、かつ２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布時における皮膚のさっぱり感、並びに２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布後における皮膚のさらさら感、及び防臭効果とその持続性に優れる２相分離型液体デオドラント剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、本発明の２相分離型液体デオドラント剤組成物が、油相及び水相を含む２相分離型液体デオドラント剤組成物であって、前記油相が、（Ａ－１）ＨＬＢが１０以下のシリコーン系界面活性剤と、（Ａ－２）セルロース系増粘剤と、（Ａ－３）２５℃における動粘度が５０ｍｍ
２
／ｓ以下であるシリコーンと、を含有し、前記水相が、（Ｂ－１）水と、（Ｂ－２）ヒドロキシアルキル化シクロデキストリンと、を含有することにより、分散持続性、及び再分散性に優れ、かつ２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布時における皮膚のさっぱり感、並びに２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布後における皮膚のさらさら感、及び防臭効果とその持続性に優れる２相分離型液体デオドラント剤組成物が得られることを知見した。
【０００８】
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
＜１＞
油相及び水相を含む２相分離型液体デオドラント剤組成物であって、
前記油相が、
（Ａ－１）ＨＬＢが１０以下のシリコーン系界面活性剤と、
（Ａ－２）セルロース系増粘剤と、
（Ａ－３）２５℃における動粘度が５０ｍｍ
２
／ｓ以下であるシリコーンと、を含有し、
前記水相が、
（Ｂ－１）水と、
（Ｂ－２）ヒドロキシアルキル化シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
＜２＞
前記（Ｂ－２）の含有量に対する前記（Ａ－２）の含有量の質量比［（Ａ－２）／（Ｂ－２）］が、０．５０以上５．０以下である、前記＜１＞に記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
＜３＞
前記（Ａ－１）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．５質量％以上２．５質量％以下であり、
前記（Ａ－２）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．３質量％以上１．２質量％以下であり、
前記（Ａ－３）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、１０質量％以上２５質量％以下であり、
前記（Ｂ－２）の含有量が、２相分離型液体デオドラント剤組成物全量に対して、０．２質量％以上１．０質量％以下である、前記＜１＞から前記＜２＞のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
＜４＞
前記油相が、（Ｂ－３）制汗成分を含有する、前記＜１＞から前記＜３＞のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
＜５＞
体臭を抑える、前記＜１＞から前記＜４＞のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
＜６＞
ロールオンタイプ、及びローションタイプから選ばれるいずれかである、前記＜１＞から前記＜５＞のいずれかに記載の２相分離型液体デオドラント剤組成物である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、分散持続性、及び再分散性に優れ、かつ２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布時における皮膚のさっぱり感、並びに２相分離型液体デオドラント剤組成物塗布後における皮膚のさらさら感、及び防臭効果とその持続性に優れる２相分離型液体デオドラント剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（２相分離型液体デオドラント剤組成物）
本発明の２相分離型液体デオドラント剤組成物は、油相及び水相を含み、必要に応じて、その他の成分を含有していてもよい。
本明細書において、「２相分離型液体デオドラント剤組成物」は、単に「液体デオドラント剤組成物」と称されることがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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