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公開番号2024088334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203445
出願日2022-12-20
発明の名称豆類選別機
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B07C 5/342 20060101AFI20240625BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】被選別物の外表面のどの位置であっても変色等の異常を検出できるようにすることが要望されていた。
【解決手段】被選別物hを長尺方向が移送方向に沿う姿勢で計測対象領域KTを通過させるように被選別物hを移送する移送手段14と、計測対象領域KTを照明する照明手段15と、計測対象領域KTに位置する被選別物hにて反射した光を受光する受光手段16と、受光手段16の受光情報に基づいて被選別物hの良否を判別する良否判別手段と、被選別物hを正常物回収部と不良物回収部とに振り分ける分離手段18と、が備えられ、照明手段15は、移送方向に沿って互いに異なる位置から計測対象領域KTに位置する被選別物hに対して光を照射する複数の照明装置27A,27B,28A,28Bを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
被選別物を長尺方向が移送方向に沿う姿勢で計測対象領域を通過させるように前記被選別物を移送する移送手段と、
前記計測対象領域を照明する照明手段と、
前記照明手段にて照射され、かつ、前記計測対象領域に位置する前記被選別物にて反射した光を受光する受光手段と、
前記受光手段の受光情報に基づいて前記被選別物の良否を判別する良否判別手段と、
前記良否判別手段の判別結果に基づいて前記被選別物を正常物回収部と不良物回収部とに振り分ける分離手段と、が備えられ、
前記照明手段は、前記移送方向に沿って互いに異なる位置から前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して光を照射する複数の照明装置を備えている豆類選別機。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
複数の前記照明装置は、前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して前記移送方向上手側から照明する上手側照明装置と、前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して前記移送方向下手側から照明する下手側照明装置と、を備えている請求項１に記載の豆類選別機。
【請求項３】
前記照明手段及び前記受光手段は、前記被選別物が前記計測対象領域を通過するときの移送経路に対する上方側の外方位置、並びに、下方側の外方位置に各別に備えられている請求項１に記載の豆類選別機。
【請求項４】
複数の前記照明装置に、光を発する発光部と、前記発光部から発した光を拡散させて前記計測対象領域を照明する拡散板と、が備えられている請求項１から３のいずれか一項に記載の豆類選別機。
【請求項５】
前記移送手段に、前記被選別物を移送する移送経路が横並び状態で複数列備えられ、
前記照明手段は、前記移送経路の並び方向に沿って長く延び、複数の前記移送経路のそれぞれにおける前記計測対象領域を照明するように構成され、
前記受光手段は、複数の前記移送経路に沿って移送される前記被選別物にて反射した光を受光可能であり、
前記良否判別手段は、複数の前記移送経路に沿って移送される前記被選別物を各別に不良物であるか正常物であるかを判別可能である請求項１から３のいずれか一項に記載の豆類選別機。
【請求項６】
前記分離手段に、分離対象となる前記被選別物に対してエアーを吹き付けて他の前記被選別物とは異なる移送経路に移動させるエアー吹き出し部が備えられ、
前記エアー吹き出し部は、前記被選別物に対して前記長尺方向での略中央位置に向けてエアーを吹き付ける請求項１から３のいずれか一項に記載の豆類選別機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば、枝豆、エンドウ、インゲン豆等の豆類を選別するための豆類選別機に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の豆類選別機では、計測対象領域に位置する被選別物として、豆類の一例である枝豆に対して、移送経路の一方側外方から照明手段により光を照射して、撮像装置により被選別物からの光を受光して、その計測結果から被選別物（枝豆）の変色等の異常を判別するようにしたものがあった（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１２８１２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記従来構成では、被選別物に対して移送経路の一方側外方から光を照射し、撮像装置により被選別物から光を受光して、受光手段の受光情報に基づいて被選別物（枝豆）の変色等の異常を判別するものであるから、次のような不利な面があった。
【０００５】
枝豆等の豆類は、莢の内部に数個の豆が包まれているが、上記したような変色等の異常は、莢の外表面に存在するものである。変色等の異常が、莢のうち豆を含む箇所ではなく、豆が存在しない括れた箇所に存在していることがある。この箇所は枝豆の外観上では凹入している箇所である。このような枝豆に対して、斜め上方から光が照射されると、豆を含んで膨らんでいる箇所において、光が遮られて異常発生箇所に対して光が十分に照射されずに、撮像装置により反射光を受光する際に、照明光の影となる箇所に変色等の異常が重なると、そのような異常を検出することができないおそれがある。その結果、上記従来構成では、受光手段の受光情報に基づいて被選別物（枝豆）の変色等の異常を適正に判別することができないおそれがあった。
【０００６】
そこで、被選別物の外表面のどの位置であっても変色等の異常を検出できるようにすることが要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明に係る豆類選別機の特徴構成は、被選別物を長尺方向が移送方向に沿う姿勢で計測対象領域を通過させるように前記被選別物を移送する移送手段と、前記計測対象領域を照明する照明手段と、前記照明手段にて照射され、かつ、前記計測対象領域に位置する前記被選別物にて反射した光を受光する受光手段と、前記受光手段の受光情報に基づいて前記被選別物の良否を判別する良否判別手段と、前記良否判別手段の判別結果に基づいて前記被選別物を正常物回収部と不良物回収部とに振り分ける分離手段と、が備えられ、前記照明手段は、前記移送方向に沿って互いに異なる位置から前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して光を照射する複数の照明装置を備えている点にある。
【０００８】
本発明によれば、計測対象領域に位置する被選別物に対して、複数の照明装置が移送方向に沿って互いに異なる位置から光を照射する。その結果、被選別物における外観上では凹入している箇所に変色等の異常が発生している場合であっても、照射方向が異なる複数の照射光によって、影が生じることのない状態で照射することが可能となる。
【０００９】
従って、被選別物の外表面のどの位置であっても変色等の異常を検出できるようにすることが可能となった。
【００１０】
本発明においては、複数の前記照明装置は、前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して前記移送方向上手側から照明する上手側照明装置と、前記計測対象領域に位置する前記被選別物に対して前記移送方向下手側から照明する下手側照明装置と、を備えていると好適である。
（【００１１】以降は省略されています）

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