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公開番号2024088196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203255
出願日2022-12-20
発明の名称検出装置、検出方法、及び検出プログラム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G06F 11/36 20060101AFI20240625BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数のコンポーネントがメッセージを相互通信するシステムに対して行われたテスト実行の不足を精度良く検出する検出装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】テスト不足特定装置(検出装置)は、第1のテストにおけるテスト対象のコンポーネントが通信したメッセージの情報を抽象化することにより、第1のテストにおけるテストパターンを特定する体テストケース抽象化部と、特定したテストパターンが、複数のテスト対象のコンポーネントの間でメッセージを通信して行われた第2のテストにおける各コンポーネントのメッセージに対応付け可能か否かを判定し、対応付け可能な場合に、テストパターンにメッセージを対応付けるテストパターン紐づけ部と、対応付けた結果に基づいて、第1のテスト又は第2のテストのメッセージのパターンの不足を検出する総合テスト網羅性導出部1501(検出部)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プロセッサ及びメモリを有し、
複数のコンポーネントがメッセージを相互通信するシステムに対して行われたコンポーネントのテスト実行の不足を検出する検出装置であって、
第1のテストにおけるテスト対象のコンポーネントが通信したメッセージの情報を抽象化することにより、前記第1のテストにおけるテストパターンを特定する抽象化部と、
前記特定したテストパターンが、複数の前記テスト対象のコンポーネントの間でメッセージを通信して行われた第2のテストにおける各コンポーネントのメッセージに対応付け可能か否かを判定し、対応付け可能な場合に、前記テストパターンに前記メッセージを対応付けるテストパターン紐づけ部と、
前記対応付けた結果に基づいて、前記第1のテスト又は前記第2のテストのメッセージのパターンの不足を検出する検出部と、
を備える検出装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記抽象化部は、前記第1のテストにおいて各コンポーネントが通信したリクエスト及びそのレスポンスをそれぞれ抽象化したリクエストパターン及びレスポンスパターンを生成し、前記リクエストパターンと前記レスポンスパターンの組を前記テストパターンとし、
前記テストパターン紐づけ部は、前記第2のテストにおいて各コンポーネントが通信したリクエスト及びそのレスポンスを、前記リクエストに対応する前記リクエストパターンと前記レスポンスに対応する前記レスポンスパターンの組の前記テストパターンに対応付ける
請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記抽象化部は、メッセージに含まれる変数の値の部分に所定の加工を行うことで、メッセージを抽象化する
請求項1に記載の検出装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記対応付けた結果に基づいて、前記第2のテストにおけるテストの網羅率あるいはテストの漏れ、又は、前記第1のテストにおけるテストの漏れを検出する
請求項1に記載の検出装置。
【請求項5】
前記検出部は、前記テストパターンの総数に対する、前記第2のテストで実施した前記テストパターンの数に基づいて、前記第2のテストの網羅率を算出する
請求項4に記載の検出装置。
【請求項6】
前記特定したテストパターンが、前記第2のテストで通信されたメッセージに対応付け可能でないと判定した場合に、当該メッセージにおける変数の組み合わせ、変数の値、又は、リクエストのメソッドに基づいて、前記第1のテストで実施されていないパターンのメッセージの特徴を特定する特定部と、
特定した前記メッセージの特徴を出力する出力部と、
を備える
請求項1に記載の検出装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記特定したテストパターンが、前記第2のテストで通信されたメッセージに対応付け可能でないと判定した場合に、当該メッセージを通信したコンポーネントが前記第1のテスト又は前記第2のテストで通信した他のメッセージと比較することにより、前記第1のテストで実施されていないパターンのメッセージの特徴を特定する
請求項6に記載の検出装置。
【請求項8】
前記特定部は、前記特定したテストパターンが、前記第2のテストで通信されたリクエスト及びそのレスポンスに対応付け可能でないと判定した場合に、当該レスポンスを送信したコンポーネントが前記第1のテスト及び前記第2のテストで通信した他のリクエスト及びそのレスポンスにおいて用いていないメソッド又は変数の組み合わせを特定する
請求項7に記載の検出装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記特定したテストパターンが、前記第2のテストで通信されたリクエスト及びそのレスポンスに対応付け可能でないと判定した場合に、当該レスポンスを送信したコンポーネントが前記第1のテスト及び前記第2のテストで通信した正常系のリクエスト及びそのレスポンスと比較して異なる仕様を特定する
請求項7に記載の検出装置。
【請求項10】
各コンポーネント間の通信を、各コンポーネントを繋ぐ図形で表示し、前記第1のテスト又は前記第2のテストにおける各コンポーネント間の通信に対するテスト実行の不足の程度を、前記図形の表示態様を変えることにより表示する表示部を備える
請求項1に記載の検出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置、検出方法、及び検出プログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ソフトウェア開発において、マイクロサービスアーキテクチャに則ったシステム開発が注目されている。マイクロサービスアーキテクチャ(以下、「MSA(MicroService Architecture)」と称する)とは、システムの機能を小さなサービス(以下、「マイクロサービス」と称する)として実装し、REST API(Representational State Transfer Application Programming Interface)等を利用した同期通信やメッセージングサービスを利用した非同期通信にてマイクロサービス間で相互通信することで機能を実現するシステムアーキテクチャを指す。MSAは個々のマイクロサービスが小さく疎結合であるため、マイクロサービス単位での変更及びデプロイが可能となり、市場のニーズの変化に合わせ段階的かつ迅速な開発が可能となる利点がある。その一方で、課題として、複数のマイクロサービス間を同期通信又は非同期通信で呼び出して機能を実現しているため、各マイクロサービスがどの機能を実現するときにどのマイクロサービスを呼び出しているのかという観点でのマイクロサービス間の依存関係が複雑となる。
【0003】
そして、マイクロサービス間の依存関係の複雑さはMSA構成を取るシステムのテスト工程にも影響を及ぼす。MSA構成を取るシステムのテスト範囲は大きく分けて、マイクロサービスを構成するクラス単位のテスト、マイクロサービス単体のふるまいを確認するテスト、及び、複数のマイクロサービスを組み合わせたときの機能又はシステム全体のテストに分類できる。そのうち複数のマイクロサービスを組み合わせるテストでは、マイクロサービス間の依存関係の複雑さから当該テスト範囲でのテスト網羅性の把握又はテスト漏れの発見が難しくなる。
【0004】
一方で、マイクロサービス単体のテストでは、依存するマイクロサービスをモックと呼ばれる、マイクロサービスを呼び出す際のリクエストに対するレスポンスを予め規定してマイクロサービスのふるまいを疑似的に達成するマイクロサービスを用いることでテスト対象範囲をマイクロサービス単体に局所化する。しかし、モックの設定としてリクエストに対するレスポンスの値が実際のマイクロサービスの挙動と異なっている、もしくはモックに設定されたリクエストとレスポンスの組が実際のマイクロサービスと比較して限定的である等のモックの不備を理由として、マイクロサービス単体のテストの不備又はテスト漏れが発生する可能性がある。
【0005】
このような問題に対し、特許文献1に記載の技術では、システムの仕様書の情報とシステムに対して過去に入力されたデータの桁数又はデータ型等のデータパターンを突合して、現在の仕様に沿ったデータパターンを生成する。そして、生成したデータパターンに過去のテストでの入力データであるテストデータを反映することで現仕様での網羅性の高いテストデータを導出している。
【0006】
また、特許文献2に記載の技術では、複数のコンポーネントが連携動作する情報処理システムにおいて、あるコンポーネントの単体テストで利用するテストケースをもとに、類似する他のコンポーネントのテストケースを追加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-140166号公報
特開2011-253465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、仕様書の情報を用いているが、仕様書は案件により形式が異なるため、仕様書からの情報の収集を機械的に行うことは難しい。さらに、特許文献1及び特許文献2はどちらも、単一のテスト範囲の情報を用いて同一テスト範囲に対するテスト網羅性の拡充やテスト漏れの把握しか実現できない。マイクロサービス単体のテストの不備となり得る当該マイクロサービスに対する想定外のリクエストとレスポンスは、呼び出し先のマイクロサービスにモックを用いない、又は、本番システム用のデータベースを用いる等、本番環境に近いシステムを実行しないと発見できない場合がある。このような場合、特許文献1と特許文献2の手法にマイクロサービス単体のテストを適用したとしても十分にテストの不備が発見できるとは限らない。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のコンポーネントがメッセージを相互通信するシステムに対して行われたテスト実行の不足を精度良く検出することができる検出装置、検出方法、及び検出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明の一つは、プロセッサ及びメモリを有し、複数のコンポーネントがメッセージを相互通信するシステムに対して行われたコンポーネントのテスト実行の不足を検出する検出装置であって、第1のテストにおけるテスト対象のコンポーネントが通信したメッセージの情報を抽象化することにより、前記第1のテストにおけるテストパターンを特定する抽象化部と、前記特定したテストパターンが、複数の前記テスト対象のコンポーネントの間でメッセージを通信して行われた第2のテストにおける各コンポーネントのメッセージに対応付け可能か否かを判定し、対応付け可能な場合に、前記テストパターンに前記メッセージを対応付けるテストパターン紐づけ部と、前記対応付けた結果に基づいて、前記第1のテスト又は前記第2のテストのメッセージのパターンの不足を検出する検出部と、を備える検出装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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