TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024085388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2023203533
出願日2023-12-01
発明の名称λ/4型電波吸収体
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類H05K 9/00 20060101AFI20240619BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高周波数帯域における電波吸収性及び誘電体層の粘着性を備え、且つ薄膜化が可能なλ/4型電波吸収体を提供すること。
【解決手段】粘着性の誘電体層を含み、前記誘電体層の周波数80GHzにおける比誘電率が4以上であり、前記誘電体層100重量%に対して無機材料の含有量が75重量%以下である、λ/4型電波吸収体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
粘着性の誘電体層を含み、
前記誘電体層の周波数80GHzにおける比誘電率が4以上であり、
前記誘電体層100重量%に対して無機材料の含有量が75重量%以下である、λ/4型電波吸収体。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記無機材料として無機誘電性材料を含み、
前記誘電体層100重量%に対して前記無機誘電性材料の含有量が15重量%以上である、請求項1に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項3】
前記無機誘電性材料がチタン酸バリウム及びチタン酸ストロンチウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項4】
前記無機材料が無機難燃材料を含む、請求項1に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項5】
前記無機難燃材料が水酸化アルミニウムである、請求項4に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項6】
前記誘電体層が無機難燃材料及び無機誘電性材料を含み、
前記誘電体層100重量%に対して、前記無機難燃材料及び前記無機誘電性材料の合計の含有量が40重量%以上である、請求項1に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項7】
支持体、抵抗層、誘電体層、及び反射層を含む、請求項1、2、4または6に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項8】
前記支持体、前記抵抗層、及び前記誘電体層の3層を含み且つ前記誘電体層が最外層である積層体の厚みが500μm以下である、請求項7に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項9】
前記支持体、前記抵抗層、及び前記誘電体層の3層を含み且つ前記誘電体層が最外層である積層体がUL94HB以上の難燃性を有する、請求項7に記載のλ/4型電波吸収体。
【請求項10】
前記支持体、前記抵抗層、及び前記誘電体層の3層を含み且つ前記誘電体層が最外層である積層体を85℃且つ85%RHの雰囲気下で1000時間放置した後の前記抵抗層の抵抗値変化率が20%未満である、請求項7に記載のλ/4型電波吸収体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、λ/4型電波吸収体等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やスマートフォン等の携帯通信機器の普及が急速に進んでおり、また自動車等において多くの電子機器が搭載されるようになり、これらから発生する電波・ノイズを原因とする電波障害、他の電子機器の誤動作等の問題が多発している。このような電波障害、誤動作等を防止する方策として、各種の電波吸収体が検討されている。
【0003】
また、自動車分野においては近年、自動運転の技術開発が進んでおり、必要な電子機器として高精度カメラやレーダーの開発が進められている。中でも遠距離の車間距離測定や短・中距離での歩行者や障害物といった周辺検知に適したミリ波レーダーについては、検知性能を向上させるため、従来の周波数(24GHz)よりも高い周波数(76GHz,79GHz)のミリ波を使用したレーダーの利用が進められている。そのため、高周波帯域においてノイズを高吸収する電磁波吸収体が必要になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-098367号公報
特開2020-031121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車載レーダーに対しては、車載レーダーの薄型化などレーダーの設計の自由度を高める狙いから、電波吸収体に対して薄膜化が要請される場合がある。さらに、電波吸収体をレーダーに設置する際には、接着剤やテープを使用してレーダーの構成体であるシールドケースやレドームに取り付ける方法や、ボルトなどを
使用して物理的に固定する方法などがあるが、作業工程の効率化からより簡易的に設置できることが望ましい。
【0006】
特許文献1には、電波吸収体の薄膜化に対しては、誘電体層の比誘電率を高くすることにより、薄膜化を実現しているが、熱可塑性のEVA樹脂に高誘電率のフィラーを練り込む方法により高誘電率化を実現しており、誘電体層に粘着性能が付与されていない。このため、電波吸収体製造の過程で誘電体層を反射シートや抵抗膜シートに接着する際に、加熱プレス等の工程が必要となり、製造工程が煩雑になってしまう。また、反射シートの代替としてミリ波レーダーの構成体であるレドームやシールドケースなどの金属被着体を活用し、これに電波吸収体を誘電体層の面で接着させる場合についても、同様に加熱圧着等の作業が必要となり、製造時のタクトタイムが長くなってしまう。
【0007】
特許文献2には、誘電体層に無機難燃材料が配合された難燃性に優れた電波吸収体が開示されているものの、誘電体層の比誘電率が周波数10GHzでの測定で3.67以下と低くなっており、高周波数領域での電波吸収性能についても開示されていない。
【0008】
本発明は、高周波数帯域における電波吸収性及び誘電体層の粘着性を備え、且つ薄膜化が可能なλ/4型電波吸収体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題に鑑みて鋭意研究を進め、粘着性を備える誘電体層が無機誘電性材料を含む場合、比誘電率が高く制御されて薄膜化が容易となる一方、誘電体層の粘着性が劣りやすくなることを見出した。そこで、誘電体層の比誘電率を所定範囲としつつ、誘電体層における無機材料の含有量を制御することで高周波数帯域(例えば、10GHz以上の周波数帯域)における電波吸収性及び誘電体層の粘着性を備え、且つ薄膜化できることを見出した。本発明者はこれらの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0010】
項1. 粘着性の誘電体層を含み、
前記誘電体層の周波数80GHzにおける比誘電率が4以上であり、
前記誘電体層100重量%に対して無機材料の含有量が75重量%以下である、λ/4型電波吸収体。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

イビデン株式会社
配線基板
9日前
富士通株式会社
基板連結構造
1か月前
株式会社エイム
半田配置方法
24日前
オムロン株式会社
基板
22日前
シャープ株式会社
装置
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
4日前
イビデン株式会社
プリント配線板
18日前
レボックス株式会社
照明装置
1か月前
レボックス株式会社
照明装置
1か月前
アイホン株式会社
電気機器設置構造
26日前
レボックス株式会社
光源装置
1か月前
日東電工株式会社
配線回路基板
2日前
株式会社クラベ
コード状ヒータと面状ヒータ
25日前
日東電工株式会社
配線回路基板
1か月前
住友電装株式会社
サービスカバー
1か月前
東芝ライテック株式会社
照明器具
2日前
日本特殊陶業株式会社
電波吸収体
12日前
カヤバ株式会社
回路ユニットの製造方法
1か月前
富士フイルム株式会社
外部接続端子
22日前
株式会社ルミカ
発光具
1か月前
ニデック株式会社
冷媒循環装置及び電子機器
1か月前
矢崎総業株式会社
電子装置
1か月前
イビデン株式会社
配線基板の製造方法
5日前
イビデン株式会社
プリント配線板の製造方法
1か月前
矢崎総業株式会社
配線基板
1か月前
リンナイ株式会社
加熱調理装置
1か月前
星和電機株式会社
照明制御・状態監視システム
1か月前
株式会社アイシン
電源モジュール
1か月前
株式会社アイシン
電源モジュール
1か月前
キヤノン株式会社
面状発熱体
1か月前
新光電気工業株式会社
配線基板の製造方法
1か月前
新光電気工業株式会社
配線基板の製造方法
1か月前
新光電気工業株式会社
配線基板の製造方法
1か月前
シャープ株式会社
半導体装置及び回路基板
1か月前
東レエンジニアリング株式会社
電極および薄膜形成装置
1か月前
続きを見る