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公開番号2024085136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199505
出願日2022-12-14
発明の名称施工支援装置、施工支援方法、及び、転圧時期管理システム
出願人株式会社NIPPO
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類E01C 19/48 20060101AFI20240619BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】アスファルト混合物層の転圧時期を適切に判断することを可能とする施工支援装置、施工支援方法、及び、転圧時期管理システムを提供する。
【解決手段】敷き均し後のアスファルト混合物層を転圧するアスファルト舗装における施工支援装置において、気象条件、アスファルト混合物の敷き均し前の温度、及び、アスファルト混合物の敷き均し後の空隙率を含む複数のパラメータを取得する取得部312と、取得部312により取得されたパラメータに基づいて、アスファルト混合物層の内部の温度を推定する温度推定部40と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
敷き均し後のアスファルト混合物層を転圧するアスファルト舗装における施工支援装置において、
気象条件、アスファルト混合物の敷き均し前の温度、及び、前記アスファルト混合物の敷き均し後の空隙率を含む複数のパラメータを取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記アスファルト混合物層の内部の温度を推定する温度推定部と、を備える、
施工支援装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記温度推定部により推定した温度に基づく報知を行う報知部を備える、
請求項1に記載の施工支援装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記温度推定部により推定した温度と、前記アスファルト舗装の施工範囲における位置とを対応付けたヒートマップとして表示する、
請求項2に記載の施工支援装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記アスファルト混合物の種類を特定し、特定した前記アスファルト混合物の種類に対応する空隙率を取得する、
請求項3に記載の施工支援装置。
【請求項5】
前記パラメータは、前記アスファルト混合物層の厚さを含み、
前記取得部は、前記アスファルト舗装の施工時の気象条件として気温及び風速の少なくともいずれかを取得し、アスファルトフィニッシャに設置された温度センサによって検出された前記アスファルト混合物の敷き均し前の温度を取得し、前記アスファルトフィニッシャにおいて検出された前記アスファルト混合物層の厚さを取得する、
請求項1に記載の施工支援装置。
【請求項6】
敷き均し後のアスファルト混合物層を転圧するアスファルト舗装における施工支援方法において、
気象条件、アスファルト混合物の敷き均し前の温度、及び、前記アスファルト混合物の敷き均し後の空隙率を含む複数のパラメータを取得し、
取得した前記パラメータに基づいて、前記アスファルト混合物層の内部の温度を推定する、
施工支援方法。
【請求項7】
敷き均し後のアスファルト混合物層を転圧するアスファルト舗装における転圧時期管理システムにおいて、
気象条件、アスファルト混合物の敷き均し前の温度、及び、前記アスファルト混合物の敷き均し後の空隙率を含む複数のパラメータを取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記アスファルト混合物層の内部の温度を推定する温度推定部と、
前記温度推定部により推定した温度と、前記アスファルト舗装の施工範囲における位置とを対応付けたヒートマップを表示する表示部と、
を備える、
転圧時期管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、施工支援装置、施工支援方法、及び、転圧時期管理システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装の舗設においては、アスファルトフィニッシャによりアスファルト混合物が敷き均され、敷き均し後のアスファルト混合物層が転圧機械により転圧される。アスファルト混合物層の転圧時期は、アスファルト混合物層の温度が転圧に適した温度となっているタイミングに合わせることが望ましい。このため、従来、敷き均し後のアスファルト混合物層の温度を測定し、測定された温度に基づき転圧が行われていたが、温度を測定する作業者の負担軽減や施工の効率向上を図るため、アスファルト混合物層の温度を管理する技術が提案された。例えば、特許文献1には、アスファルトフィニッシャに赤外線カメラを配置し、敷き均した後のアスファルト混合物層の表面温度を測定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-37853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アスファルト混合物層の表面温度は気温などの外的要因の影響を受けて変化するため、アスファルト混合物層の内部の温度を正確に反映しないことがある。このため、アスファルト混合物層の表面温度に基づいて転圧時期を管理する手法では、転圧時期を適切に判断することが難しいという課題があった。
本開示は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アスファルト混合物層の転圧時期を適切に判断することを可能とする施工支援装置、施工支援方法、及び、転圧時期管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様は、敷き均し後のアスファルト混合物層を転圧するアスファルト舗装における施工支援装置において、気象条件、アスファルト混合物の敷き均し前の温度、及び、前記アスファルト混合物の敷き均し後の空隙率を含む複数のパラメータを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記パラメータに基づいて、前記アスファルト混合物層の内部の温度を推定する温度推定部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、敷き均し後のアスファルト混合物層の内部の温度を高精度で推定できる。このため、アスファルト混合物層の転圧時期を、容易に、適切に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
アスファルト舗装の舗設の説明図である。
温度管理システムのブロック図である。
温度管理装置の表示例を示す図である。
検出制御装置の動作を示すフローチャートである。
温度管理装置の動作を示すフローチャートである。
変形例としての温度管理システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.アスファルト舗装の施工]
図1は、本実施形態を適用する一例としてアスファルト舗装の舗設の概要を示す説明図である。
図1の例では、アスファルト舗装を舗設する建設機械として、運搬車両100、アスファルトフィニッシャ200、及び、転圧機械500が使用される。運搬車両100は、例えばダンプトラックである。アスファルトフィニッシャ200は、運搬車両100の荷台110に積載されたアスファルト混合物を路盤RB上に敷き均すことにより、路盤RBの上に、所定厚さのアスファルト混合物層ACを形成する。転圧機械500は、例えば、マカダム式ロードローラー、或いは、タンデム式ロードローラーであり、鉄製の前輪510及び後輪520によってアスファルト混合物層ACを転圧する。転圧機械500の後に、タイヤ式ロードローラーによってアスファルト混合物層ACに対し二次転圧を行ってもよい。
【0009】
図1に、運搬車両100、アスファルトフィニッシャ200及び転圧機械500の進行方向を符号Fで示す。進行方向Fはアスファルト舗装の舗設が行われる方向を示しており、進行方向Fを運搬車両100、アスファルトフィニッシャ200、及び転圧機械500の前方とする。アスファルト舗装が舗設される範囲を施工範囲と呼ぶ。進行方向Fに沿った方向における施工範囲の大きさを施工範囲の長さと呼び、進行方向Fと交差する方向における施工範囲の大きさを、施工範囲の幅と呼ぶ。
【0010】
アスファルトフィニッシャ200の前部にはホッパ210が設けられる。ホッパ210には荷台110からアスファルト混合物が投入される。アスファルトフィニッシャ200は、ホッパ210に投入されたアスファルト混合物を、不図示のバーフィーダーによりアスファルトフィニッシャ200の後部に設けられるスクリード220に向けて搬送する。アスファルト混合物は、スクリュ225によって施工範囲の幅に合わせて左右に敷き広げられ、スクリード220に送られる。スクリード220は、アスファルト混合物を予め設定された厚さに舗設することによりアスファルト混合物層ACを形成する。アスファルト混合物層ACの厚さを、以下の説明では舗装厚と呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

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