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公開番号2024077178
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189077
出願日2022-11-28
発明の名称溝付きレール用研磨装置
出願人株式会社山崎歯車製作所
代理人個人
主分類E01B 31/17 20060101AFI20240531BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】路面電車用の溝付きレールの頭部表面に波状摩耗等の凹凸がある場合でもレール頭部表面の波状摩耗や錆等を確実に研磨する。
【解決手段】溝付きレールRに沿って走行する前輪11b2および後輪11c2を溝付きレールRの長手方向に所定間隔を空けて設けた車両本体11と、車両本体11に設けられ、溝付きレールRに錆を取る研磨機構部1212と、車両本体11における前輪11b2と後輪11c2との間に設けられ、溝付きレールRに発生する波状摩耗の周期よりも短い間隔で連続して設けられ、溝付きレールR上を走行する2列で、かつ、その半径ずつ回転軸をズラして設けた複数の小径ローラ13a,13bを備えた車体高さ一定保持部13とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溝付きレールの上を走行する前輪および後輪を前記溝付きレールの長手方向に所定間隔を空けて設けた車両本体と、
前記車両本体に設けられ、前記溝付きレールを研磨する研磨機構部と、
前記車両本体における前輪と後輪との間に前記溝付きレールに発生する波状摩耗の周期よりも短い間隔で連続して設けられ、前記溝付きレール上を走行する複数の小径ローラを備え、前記溝付きレール上を走行した際に前記車両本体の高さを一定に保持する車体高さ一定保持部と、
を有することを特徴とする溝付きレール用研磨装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1記載の溝付きレール用研磨装置において、
前記車体高さ一定保持部における複数の小径ローラは、前記溝付きレールの長手方向に対し直交する方向に複数列設けられていると共に、各列の複数の小径ローラの回転軸は、前記溝付きレールの長手方向にズラして設けられていることを特徴とする溝付きレール用研磨装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の溝付きレール用研磨装置において、
前記研磨機構部は、
上下方向に延びる回転軸を中心に回転して前記溝付きレールを研磨する研磨体を少なくとも2基有し、その少なくとも2基の前記研磨体それぞれの回転軸は前記車両本体の走行方向に離間すると共に、その走行方向に直交する左右方向において2基の前記研磨体それぞれの研磨範囲が重複するようにズラして配置されていることを特徴とする溝付きレール用研磨装置。
【請求項4】
請求項3記載の溝付きレール用研磨装置において、
2基の前記研磨体は、歯車を介して一方の前記研磨体の回転によって他方の前記研磨体が回転するように連携されており、
前記研磨機構部には、さらに、2基の前記研磨体の内、いずれか一方の前記研磨体の台座の側面に廻り止め体を当接させることにより当該一方の研磨体の廻りを止めると共に、他方の前記研磨体の廻りも止める研磨体廻り止め部を有することを特徴とする溝付きレール用研磨装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一の請求項に記載の溝付きレール用研磨装置において、
前記研磨機構部における前記研磨体の周囲は、集塵カバーで覆われており、その集塵カバーの下端部には難燃性ゴムないしは不燃性ゴム等の耐火性を有する弾性部材が設けられていることを特徴とする溝付きレール用研磨装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、路面電車等が走行する溝付きレールの表面を研磨したり錆等を取る溝付きレール用研磨装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
路面電車等が走行するレールは、路面電車の車輪のフランジ部が通るが通る路(輪縁路)を確保するため溝付きレールが採用されている。このような路面電車用の溝付きレールでも経年変化等によりレール頭部に波状摩耗等の凹凸や錆等が発生するため、定期的にその波状摩耗や錆等を取り除く研磨作業が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-142112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のレールの研磨装置では、路面電車用の溝付きレールの頭部表面に波状摩耗等の凹凸があった場合、その溝付きレール上を走行するレール研磨装置自体も上下動してしまい波状摩耗や錆等を上手く削ることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような種々の問題点に着目してなされたもので、路面電車用の溝付きレールの頭部表面に波状摩耗等の凹凸がある場合でも波状摩耗や錆等を確実に研磨することができる溝付きレール用研磨装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る溝付きレール用研磨装置は、溝付きレールの上を走行する前輪および後輪を前記溝付きレールの長手方向に所定間隔を空けて設けた車両本体と、前記車両本体に設けられ、前記溝付きレールを研磨する研磨機構部と、前記車両本体における前輪と後輪との間に前記溝付きレールに発生する波状摩耗の周期よりも短い間隔で連続して設けられ、前記溝付きレール上を走行する複数の小径ローラを備え、前記溝付きレール上を走行した際に前記車両本体の高さを一定に保持する車体高さ一定保持部と、を有することも特徴とする。
また、本発明に係る溝付きレール用研磨装置では、前記車体高さ一定保持部における複数の小径ローラは、前記溝付きレールの長手方向に対し直交する方向に複数列設けられていると共に、各列の複数の小径ローラの回転軸は、前記溝付きレールの長手方向にズラして設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る溝付きレール用研磨装置では、前記研磨機構部は、上下方向に延びる回転軸を中心に回転して前記溝付きレールを研磨する研磨体を少なくとも2基有し、その少なくとも2基の前記研磨体それぞれの回転軸は前記車両本体の走行方向に離間すると共に、その走行方向に直交する左右方向において2基の前記研磨体それぞれの研磨範囲が重複するようにズラして配置されていることも特徴とする。
また、本発明に係る溝付きレール用研磨装置では、2基の前記研磨体は、歯車を介して一方の前記研磨体の回転によって他方の前記研磨体が回転するように連携されており、前記研磨機構部には、さらに、2基の前記研磨体の内、いずれか一方の前記研磨体の台座の側面に廻り止め体を当接させることにより当該一方の研磨体の廻りを止めると共に、他方の前記研磨体の廻りも止める研磨体廻り止め部を有することも特徴とする。
また、本発明に係る溝付きレール用研磨装置では、前記研磨機構部における前記研磨体の周囲は、集塵カバーで覆われており、その集塵カバーの下端部には難燃性ゴムないしは不燃性ゴム等の耐火性を有する弾性部材が設けられていることも特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る溝付きレール用研磨装置は、車両本体における前輪と後輪との間に、溝付きレールに発生する波状摩耗の周期よりも短い間隔で連続して設け、溝付きレール上を走行する複数の小径ローラを備え、溝付きレール上を走行した際に車両本体の高さを一定に保持する車体高さ一定保持部を設けている。
そのため、路面電車用の溝付きレールの頭部表面に波状摩耗等の凹凸がある場合でも、車体高さ一定保持部によって車両本体の高さが一定に保持した状態で走行することができるので、路面電車用の溝付きレール頭部の波状摩耗や錆等を確実に研磨することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを装着した状態)をレール上に設置した状態を示す斜視図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを取り外した状態)をレール上に設置した状態を示す正面図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを取り外した状態)を下方から見た斜視図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを装着した状態)を図3とは別角度の下方から見た斜視図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを取り外した状態)をレール上に設置した状態を示す平面図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを取り外した状態)をレール上に設置した状態を示す底面図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置(集塵カバーを取り外した状態)をレール上に設置した状態を示す右側面図である。
図7におけるA部分の要部拡大図である。
図7におけるA部分であって集塵カバーを装着した状態の要部拡大図である。
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置を構成する集塵カバーの斜視図である。
(a)~(c)それぞれ本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置を構成する集塵カバーの平面図、正面図、右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明に係る溝付きレール用研磨装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態は、あくまで、本発明の一例であり、本発明は下記に説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜改変可能である。
【0010】
<実施形態の溝付きレール用研磨装置1の構成>
本発明に係る実施形態の溝付きレール用研磨装置1は、図1~図10に示すように車両本体11と、研磨機構部12と、車体高さ一定保持部13と、集塵カバー14等を備えて構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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