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公開番号2024069878
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180147
出願日2022-11-10
発明の名称遮音壁構造及びその構築方法
出願人株式会社ケー・エフ・シー
代理人個人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20240515BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】H型支柱の間に設置されている別の遮音板の固定状態に影響を与えずに、独立して遮音板の取付作業を行える。
【解決手段】内側フランジ21と外側フランジ22を有し、道路に沿って所定間隔をあけて立設されるH型支柱2と、第1、第2のH型支柱2a、2bとの間に道路側から挿入可能な遮音板5と、内側フランジ21に係止されるクリップ留具6と、クリップ留具6の道路側に配置される内壁62から道路側に突出するように固定される取付ボルト7と、遮音板5の幅方向の端部に固定されるZ型留具9を備え、遮音板5の幅方向の端縁から突出するZ型留具9の突出壁93の取付穴94が取付ボルト7に外挿され、取付ボルト7に螺合される緩み止めナット10で押圧されて突出壁93が内壁62に固定される遮音壁構造1。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
内側フランジと外側フランジを有し、道路に沿って所定間隔をあけて立設されるH型支柱と、
第1の前記H型支柱と第2の前記H型支柱との間に道路側から挿入可能な遮音板と、
前記内側フランジに係止されるクリップ留具と、
前記クリップ留具の道路側に配置される内壁から道路側に突出するように固定される取付ボルトと、
前記遮音板の幅方向の端部に固定されるZ型留具とを備え、
前記遮音板の幅方向の端縁から突出する前記Z型留具の突出壁に取付穴が形成され、
前記取付穴が前記取付ボルトに外挿され、
前記取付ボルトに螺合されるナットで押圧されて前記Z型留具の前記突出壁が前記クリップ留具の前記内壁に固定されていることを特徴とする遮音壁構造。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記取付ボルトが前記内側フランジに固定されていることを特徴とする請求項1記載の遮音壁構造。
【請求項3】
前記第1のH型支柱の前記内側フランジと前記外側フランジとの間に一方の側端部が差し込まれ、前記第2のH型支柱の前記内側フランジと前記外側フランジとの間に他方の側端部が差し込まれる差込遮音板が、少なくとも前記遮音板の上側に固定して設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遮音壁構造。
【請求項4】
立設された第1のH型支柱の第1の内側フランジと第1の外側フランジとの間に一方の側端部が差し込まれ、前記第1のH型支柱と間隔をあけて立設された第2のH型支柱の第2の内側フランジと第2の外側フランジとの間に他方の側端部が差し込まれた破損状態の差込遮音板を、一部切断若しくは一部変形して前記第1のH型支柱と前記第2のH型支柱との間から除去する第1工程と、
前記第1の内側フランジと前記第2の内側フランジのそれぞれにクリップ留具を係止し、前記クリップ留具の道路側に配置される内壁から道路側に突出するように取付ボルトを固定する第2工程と、
上段の差込遮音板の下側で、幅方向の両端部にそれぞれZ型留具が固定された遮音板を前記第1のH型支柱と前記第2のH型支柱との間に道路側から挿入すると共に、前記遮音板の幅方向の端縁から突出する前記Z型留具の突出壁に形成された取付穴を前記取付ボルトにそれぞれ外挿し、それぞれの前記取付ボルトにナットを螺合して前記Z型留具の前記突出壁を前記クリップ留具の前記内壁に押圧するように固定する第3工程とを備えることを特徴とする遮音壁構造の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、H型支柱の間に遮音板が設けられる遮音壁構造及びその構築方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、図9に示すように、道路101の脇の壁高欄102から立設するH型支柱103を道路に沿って間隔をあけて複数配置し、一方のH型支柱103のフランジ間に一方の側端部を差し込み、一方のH型支柱103と隣り合う他方のH型支柱103のフランジ間に他方の側端部を差し込んで差込遮音板104を設け、差込遮音板104とフランジとの間に設置されるバネ性の固定金具105で差込遮音板104をH型支柱103に固定すると共に、一方のH型支柱103と他方のH型支柱103との間に設けられる差込遮音板104を上段に向かって積み上げていく遮音壁構造が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-87480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような一方のH型支柱と他方のH型支柱との間に差し込まれる差込遮音板を上段に向かって積み上げていく遮音壁構造では、差込遮音板が破損した場合、破損した差込遮音板を交換する作業では、破損した差込遮音板よりも上段に積み上げられている差込遮音板を取り外す作業が必要となる。
【0005】
特に、通行車両の衝突で破損するのは下段の方に設置された差込遮音板であることが圧倒的に多く、このような場合に、上段に積み上げられた多数の差込遮音板を取り外し、破損した差込遮音板を新たな差込遮音板に入れ替えた後、入れ替えた差込遮音板の上段に多数の差込遮音板を積み上げて取付をし直す作業には多大な労力が必要となる。そのため、H型支柱の間に設置されている別の遮音板の固定状態に影響を与えずに、独立して遮音板の取付作業を行うことができる遮音壁構造が求められている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、H型支柱の間に設置されている別の遮音板の固定状態に影響を与えずに、独立して遮音板の取付作業を行うことができる遮音壁構造及びその構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の遮音壁構造は、内側フランジと外側フランジを有し、道路に沿って所定間隔をあけて立設されるH型支柱と、第1の前記H型支柱と第2の前記H型支柱との間に道路側から挿入可能な遮音板と、前記内側フランジに係止されるクリップ留具と、前記クリップ留具の道路側に配置される内壁から道路側に突出するように固定される取付ボルトと、前記遮音板の幅方向の端部に固定されるZ型留具とを備え、前記遮音板の幅方向の端縁から突出する前記Z型留具の突出壁に取付穴が形成され、前記取付穴が前記取付ボルトに外挿され、前記取付ボルトに螺合されるナットで押圧されて前記Z型留具の前記突出壁が前記クリップ留具の前記内壁に固定されていることを特徴とする。
これによれば、遮音板を第1のH型支柱と第2のH型支柱との間に道路側から挿入して取付作業を行うことができ、H型支柱の間に設置されている別の遮音板の固定状態に影響を与えずに、独立して遮音板の取付作業を行うことができる。従って、例えばH型支柱の間に設置されている上段の差込遮音板の固定、設置状態を維持しつつ、破損した差込遮音板を新たな遮音板に交換することができ、遮音板の交換作業の労力を大幅に低減することもできる。また、H型支柱の上端から差込遮音板を差し込むような高所の作業が不要となり、遮音板の取付作業の作業性と安全性を高めることができる。
【0008】
本発明の遮音壁構造は、前記取付ボルトが前記内側フランジに固定されていることを特徴とする。
これによれば、取り付けた遮音板をより高い強度で固定することができる。また、取り付けた遮音板の下側が道路脇の壁高欄や下段遮音板等で支持されていない場合にも、取り付けた遮音板を安定して固定することができる。
【0009】
本発明の遮音壁構造は、前記第1のH型支柱の前記内側フランジと前記外側フランジとの間に一方の側端部が差し込まれ、前記第2のH型支柱の前記内側フランジと前記外側フランジとの間に他方の側端部が差し込まれる差込遮音板が、少なくとも前記遮音板の上側に固定して設置されていることを特徴とする。
これによれば、H型支柱の間に設置されている積み上げられた上段の差込遮音板等の上側の差込遮音板の固定、設置状態を維持しつつ、独立して遮音板の取付作業を行うことができる。従って、例えばH型支柱の間に設置されている積み上げられた上段の差込遮音板の固定、設置状態を維持しつつ、破損した差込遮音板を新たな遮音板に交換することができ、遮音板の交換作業の労力を大幅に低減することもできる。
【0010】
本発明の遮音壁構造の構築方法は、立設された第1のH型支柱の第1の内側フランジと第1の外側フランジとの間に一方の側端部が差し込まれ、前記第1のH型支柱と間隔をあけて立設された第2のH型支柱の第2の内側フランジと第2の外側フランジとの間に他方の側端部が差し込まれた破損状態の差込遮音板を、一部切断若しくは一部変形して前記第1のH型支柱と前記第2のH型支柱との間から除去する第1工程と、前記第1の内側フランジと前記第2の内側フランジのそれぞれにクリップ留具を係止し、前記クリップ留具の道路側に配置される内壁から道路側に突出するように取付ボルトを固定する第2工程と、上段の差込遮音板の下側で、幅方向の両端部にそれぞれZ型留具が固定された遮音板を前記第1のH型支柱と前記第2のH型支柱との間に道路側から挿入すると共に、前記遮音板の幅方向の端縁から突出する前記Z型留具の突出壁に形成された取付穴を前記取付ボルトにそれぞれ外挿し、それぞれの前記取付ボルトにナットを螺合して前記Z型留具の前記突出壁を前記クリップ留具の前記内壁に押圧するように固定する第3工程とを備えることを特徴とする。
これによれば、遮音壁を第1のH型支柱と第2のH型支柱との間に道路側から挿入して取付作業を行うことができ、H型支柱の間に設置されている別の差込遮音板の固定状態に影響を与えずに、独立して遮音板の取付作業を行うことができる。従って、H型支柱の間に設置されている上段の差込遮音板の固定、設置状態を維持しつつ、破損した差込遮音板を新たな遮音板に交換することができ、遮音板の交換作業の労力を大幅に低減することもできる。また、H型支柱の上端から差込遮音板を差し込むような高所の作業が不要となり、遮音板の取付作業の作業性と安全性を高めることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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