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公開番号2024066138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175487
出願日2022-11-01
発明の名称透保水性舗装構造およびその工法
出願人日本建設技術株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01C 7/26 20060101AFI20240508BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】地下水を利用して路面の温度上昇を抑制することが可能な透保水性舗装構造およびその工法の提供。
【解決手段】透保水性舗装構造1は、路床2を貫通して地下水位以下の深さまで形成された穴10内に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラス11が充填されて形成された吸水柱5と、路床2上に形成された路盤3であり、粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラス11を含む路盤3と、路盤3上に形成された透水性舗装4とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
路床を貫通して地下水位以下の深さまで形成された穴内に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスが充填されて形成された吸水柱と、
前記路床上に形成された路盤であり、粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを含む路盤と、
前記路盤上に形成された透水性舗装と
を含む透保水性舗装構造。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記透水性舗装上に敷均された粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを含む請求項1記載の透保水性舗装構造。
【請求項3】
前記路盤は、粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスにより形成された下部層と、前記下部層上に粒径5.0mm~10mmの連続間隙構造の発泡ガラスにより形成された中間層と、前記中間層上に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスにより形成された上部層とから構成されたものである請求項1または2に記載の透保水性舗装構造。
【請求項4】
前記吸水柱の直径は、100mm~300mmである請求項1または2に記載の透保水性舗装構造。
【請求項5】
前記吸水柱は、平面1m
2
当たり1~5本である請求項4記載の透保水性舗装構造。
【請求項6】
前記吸水柱の長さは、1.5m~3.5mである請求項1または2に記載の透保水性舗装構造。
【請求項7】
前記下部層の厚さは、2cm~5cmであり、
前記中間層の厚さは、10cm~30cmであり、
前記上部層の厚さは、2cm~5cmである
請求項3記載の透保水性舗装構造。
【請求項8】
路床を貫通して地下水位以下の深さまで穴を形成すること、
前記穴内に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを充填して吸水柱を形成すること、
前記路床上に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスにより路盤を形成すること、
前記路盤上に透水性舗装を形成すること
を含む透保水性舗装工法。
【請求項9】
前記路盤は、粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを撒いて敷き均し、転圧することにより下部層を構成し、前記下部層上に粒径10mm~50mmの連続間隙構造の発泡ガラスを撒いて敷き均し、転圧することにより中間層を構成し、前記中間層上に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを撒いて敷き均し、転圧することにより上部層を構成することにより形成することを特徴とする請求項8記載の透保水性舗装工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透水性および保水性を備えた透保水性舗装構造およびその工法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化に対する関心が高まり様々な方式の地球温暖化防止技術が開発されている。その一つとして、夏場における舗装道路の温度上昇を抑制することによって沿道の環境改善を図り、地球温暖化を防止しようとするものがある。例えば、特許文献1には、砂質土等を埋め立てて形成された路床上に設けられる透水性アスファルト舗装構造であり、保水性骨材を主材料とする路盤材料によって形成された保水性路盤と、この保水性路盤の上方に敷設された透水性アスファルト舗装とからなる透水性アスファルト舗装構造が開示されている。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、連続空孔を有する粒状乃至塊状の発泡ガラスを路床上に敷設して形成した保水層と、保水層上に形成した下層路盤と、下層路盤と保水層との間に敷設された透水性を有する土木工事用シート材と、下層路盤上に形成した上層路盤と、上層路盤上に形成した透水性アスファルト層とを備えた道路舗装構造が開示されている。
【0004】
上記従来の舗装構造によれば、透水性アスファルト層等を通過した雨水などの水分が保水層等に貯留され、日照などにより路面の温度が上昇した際には、この保水層等に貯留されている水分が透水層等を通過して上昇し、路面で気化して大気中へ蒸発していくため、このときの気化熱によって道路の温度上昇が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-120010号公報
特許第3888978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の舗装構造では保水層等に水分を貯留し、この貯留された水分のみを利用して道路の温度上昇を抑制するものであるため、保水層にどれだけ多くの水分を貯留できるかが重要となっている。
【0007】
ところで、軟弱地盤においては地下水位が高いところがある。本発明は、この地下水を利用して路面の温度上昇を抑制することが可能な透保水性舗装構造およびその工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の透保水性舗装構造は、路床を貫通して地下水位以下の深さまで形成された穴内に粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスが充填されて形成された吸水柱と、路床上に形成された路盤であり、粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスを含む路盤と、路盤上に形成された透水性舗装とを含むものである。
【0009】
本発明の透保水性舗装構造によれば、吸水柱内の粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスが、すなわち路床を貫通して地下水位以下の深さまで形成された穴内に充填された粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスが、毛細管現象を発現して地下水を吸い上げ、路盤の粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスに吸水および保水される。そして、日照などにより路面の温度が上昇した際には、この路盤上に形成された透水性舗装を通過して上昇し、路面で気化して大気中へ蒸発し、このときの気化熱によって路面の温度上昇が抑制される。
【0010】
また、降雨や打ち水などによって路面に供給された水分は、透水性舗装を通過し、路盤および吸水柱の粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスに吸水および保水される。粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスは、透水係数が1×10
-1
[m/s]程度と非常に大きく、透水性が清浄な礫程度に高いため、水分を容易に吸水柱から路床下へと通過させる。そして、吸水柱内の粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスと地下水が接触混合され、一体化される。その後、地下水の水分は、上述のように毛細管現象により常時吸い上げられ、路盤の粒径1.0mm~2.0mmの連続間隙構造の発泡ガラスに吸水および保水される。
(【0011】以降は省略されています)

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