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公開番号2024079291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192149
出願日2022-11-30
発明の名称橋梁の施工方法及びその橋梁
出願人株式会社高知丸高
代理人弁理士法人清原国際特許事務所
主分類E01D 12/00 20060101AFI20240604BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】大型の重機を準備することが難しい山間僻地や渓谷、道路等未整備で技術者もいない場所で、簡易な構造で簡単に構築することができる橋梁の施工方法及び斯かる橋梁を提供すること。
【解決手段】本発明は、山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、架橋域における架橋方向に、断面が略円形の鋼管2本を平行に配置してなる橋桁を設置する工程と、該2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、該2本の鋼管に接合されてなる複数の横桁を設置する工程と、設置された橋桁の上に床版を載置する工程と、前記2本の鋼管それぞれに欄干を延設するか、又は前記床版の上に欄干を立設する工程と、を含んでなることを特徴とする橋梁の施工方法、またはその橋梁に関する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、
(1)前記橋梁を架け渡す架橋域における架橋方向に、断面が略円形の鋼管2本を平行に配置してなる橋桁を設置する工程と、
(2)前記工程(1)で互いに平行に配置された2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、前記2本の鋼管に接合されてなる複数の横桁を設置する工程と、
(3)前記工程(1)で設置された橋桁の上に床版を載置する工程と、
(4)前記2本の鋼管それぞれに欄干を延設するか、又は前記工程(3)で得られた床版の上に欄干を立設する工程と、を含んでなる
ことを特徴とする橋梁の施工方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、
(1)第1の場所で、断面が略円形の2本の鋼管を平行に配置してなる橋桁と、該2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、該2本の鋼管を繋ぐように構成された複数の横桁と、から成るモジュールを製作する工程と、
(2)前記モジュールを、床版、欄干及び床版設置用部品並びに欄干設置用部品とともに前記橋梁を架け渡す架橋域へ、水路又は陸路によって運搬する工程と、
(3)前記架橋域の所定の場所において、前記モジュールを架設する工程と、
(4)該モジュールの上に床版を載置し、床版設置用部品を用いて床版をモジュールに接合する工程と、
(5)前記工程(4)においてモジュールに接合された床版の上に欄干を載置し、欄干設置用部品を用いて欄干を前記モジュールに接合する工程と、を含んでなる
ことを特徴とする橋梁の施工方法。
【請求項3】
前記工程(1)において前記工程(4)を組み込み、前記モジュールの上に前記床版を載置し、前記床板を前記モジュールに接合してモジュール2を製作し、
前記工程(2)において、前記モジュール2を欄干及び欄干設置用部品とともに架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記モジュール2を架設し、
前記工程(5)において、前記モジュール2の上に欄干を載置し、欄干設置用部品を用いて欄干を前記モジュール2に接合する、請求項2に記載の橋梁の施工方法。
【請求項4】
前記工程(1)において前記工程(4)及び工程(5)を組み込み、前記モジュール2の上に欄干を載置し、前記欄干を前記モジュール2に接合して橋体を製作し、
前記工程(2)において、前記橋体を架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記橋体を架設する、請求項2に記載の橋梁の施工方法。
【請求項5】
山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、
(1)第1の場所で、断面が略円形の2本の鋼管を平行に配置してなる橋桁と、該2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、該2本の鋼管を繋ぐように構成された複数の横桁と、から成るモジュールを製作する工程であって、前記2本の鋼管にはそれぞれ欄干連結用の腕部が設けられてなる、モジュールを製作する工程と、
(2)前記モジュールを、床版、欄干及び床版設置用部品並びに欄干設置用部品とともに前記橋梁を架け渡す架橋域へ、水路又は陸路によって運搬する工程と、
(3)前記架橋域の所定の場所において、前記モジュールを架設する工程と、
(4)該モジュールの上に床版を載置し、床版設置用部品を用いて床版をモジュールに接合する工程と、
(5)前記2本の鋼管に設けられた欄干連結用の腕部に欄干を連結し、接合する工程と、を含んでなる
ことを特徴とする橋梁の施工方法。
【請求項6】
前記工程(1)において前記工程(4)を組み込み、前記モジュールの上に前記床版を載置し、前記床板を前記モジュールに接合してモジュール2を製作し、
前記工程(2)において、前記モジュール2を欄干及び欄干設置用部品とともに架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記モジュール2を架設し、
前記工程(5)において、前記モジュール2に設けられた欄干連結用の腕部に欄干設置用部品を用いて欄干を接合する、請求項5に記載の橋梁の施工方法。
【請求項7】
前記工程(1)において前記工程(4)及び工程(5)を組み込み、前記モジュール2に設けられた欄干連結用の腕部に欄干を接合して橋体を製作し、
前記工程(2)において、前記橋体を架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記橋体を架設する、請求項5に記載の橋梁の施工方法。
【請求項8】
前記橋桁を構成する2本の鋼管を、架橋方向両端箇所の地盤に設けた鉄板上に固定するか、又は架橋方向端部に打設したコンクリート橋脚の上に固定する、請求項1、2又は5に記載の橋梁の施工方法。
【請求項9】
前記橋桁を構成する鋼材は、風雨による腐食を防ぐために塗装されてなるとともに、前記横桁及び前記床版を現場接合可能に調整され、
前記横桁を構成する鋼材はC形鋼、溝形鋼、平鋼から成る群から選択される1種であり、風雨による腐食を防ぐために塗装されてなるとともに、前記2本の鋼管と現場接合可能に調整され、
前記床版は、木材、金属、コンクリ―ト、カーボン、合成樹脂、繊維、セラミック、コンクリート、ガラス、石材からなる群から選択される1種以上で構成され、かつ車両も通れる曲げモーメントを有するよう構成され、前記2本の円形鋼管と現場接合可能に調整され、
前記欄干は、複数の柱を並べ立て、通行者の落下を防止するように構成されることを特徴とする請求項1、2又は5に記載の橋梁の施工方法。
【請求項10】
前記橋桁、前記横桁、前記床版、前記欄干、前記モジュール、前記モジュール2、前記橋体は、前記架橋域においてチェーンブロック、ウィンチ及び滑車から成る群から選択される1種により釣り上げて設置し、接合することを特徴とする請求項1、2又は5に記載の橋梁の施工方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、円形鋼管を用いた橋梁の施工方法とその橋梁に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地震、台風、豪雨、地滑り、などの大型天災が全世界において多発しており、その際に応急的な代替橋として、或いはその災害からの復旧事業の初期段階の手段として、仮橋梁が多く必要とされている。この仮橋梁の構造や施工方法については多くの提案がされている。
これらの仮橋梁においては、橋脚の上に乗せられる主桁が複数の鋼材を長手方向に接続して組み立てられ、主桁の上に覆工板が設置されて橋脚の上部工が組み立てられる。
【0003】
特許文献1記載の発明は、上記した主桁の組み立てを簡単にできるようにする方法及びその主桁を用いた橋梁を提案している。
【0004】
しかしながら、この工法は、クレーンで鋼管を吊り上げて設置するものであり、クレーン操作の準備ができる場所に架橋することが前提となっており、大型の重機を準備することが難しい山間僻地や渓谷、道路等未整備で技術者もいない場所で、簡易な構造で簡単に構築することができる橋梁及び斯かる橋梁の施工方法を意図したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-096042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記したような従来の問題点を解決すべくなされたものであり、大型の重機を準備することが難しい山間僻地や渓谷、道路等未整備で技術者もいない場所で、簡易な構造で簡単に構築することができる橋梁の施工方法及び斯かる橋梁を提供すること、より詳しくは、短工期で簡単に架設でき、且つ安全性と耐久性が確保される橋梁の施工方法とその橋梁を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、
(1)前記橋梁を架け渡す架橋域における架橋方向に、断面が略円形の鋼管2本を平行に配置してなる橋桁を設置する工程と、
(2)前記工程(1)で互いに平行に配置された2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、前記2本の鋼管に接合されてなる複数の横桁を設置する工程と、
(3)前記工程(1)で設置された橋桁の上に床版を載置する工程と、
(4)前記2本の鋼管それぞれに欄干を延設するか、又は前記工程(3)で得られた床版の上に欄干を立設する工程と、を含んでなる
ことを特徴とする橋梁の施工方法に関する。
【0008】
請求項2に係る発明は、山間の渓流或は渓谷を挟んで向かい合う斜面に設けた法面もしくは盛土、或いは整備された河川を挟む土手の間に架設される、橋長10mから30mの橋梁の施工方法であって、
(1)第1の場所で、断面が略円形の2本の鋼管を平行に配置してなる橋桁と、該2本の鋼管それぞれに対して略直角に、一定間隔をおいて、該2本の鋼管を繋ぐように構成された複数の横桁と、から成るモジュールを製作する工程と、
(2)前記モジュールを、床版、欄干及び床版設置用部品並びに欄干設置用部品とともに前記橋梁を架け渡す架橋域へ、水路又は陸路によって運搬する工程と、
(3)前記架橋域の所定の場所において、前記モジュールを架設する工程と
(4)該モジュールの上に床版を載置し、床版設置用部品を用いて床版をモジュールに接合する工程と、
(5)前記工程(4)においてモジュールに接合された床版の上に欄干を載置し、欄干設置用部品を用いて欄干を前記モジュールに接合する工程と、を含んでなる
ことを特徴とする橋梁の施工方法に関する。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記工程(1)において前記工程(4)を組み込み、前記モジュールの上に前記床版を載置し、前記床板を前記モジュールに接合してモジュール2を製作し、
前記工程(2)において、前記モジュール2を欄干及び欄干設置用部品とともに架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記モジュール2を架設し、
前記工程(5)において、前記モジュール2の上に欄干を載置し、欄干設置用部品を用いて欄干を前記モジュール2に接合する、請求項2に記載の橋梁の施工方法に関する。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記工程(1)において前記工程(4)及び工程(5)を組み込み、前記モジュール2の上に欄干を載置し、前記欄干を前記モジュール2に接合して橋体を製作し、
前記工程(2)において、前記橋体を架橋域へ運搬し、
前記工程(3)において、前記架橋域の所定の場所に前記橋体を架設する、請求項2に記載の橋梁の施工方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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