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公開番号2024072100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182752
出願日2022-11-15
発明の名称プレキャスト床版継手構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240520BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】エンドバンド継手を用いたプレキャスト床版における橋軸方向に延びる鉄筋の端部に定着部を設ける場合であっても鉄筋かぶりを確保することができるプレキャスト床版継手構造を提供する。
【解決手段】プレキャスト床版1を互いに接合する接合部においてプレキャスト床版1から橋軸方向(±X方向)に延びる鉄筋継手の端部に配置される定着版21,22は、橋軸方向に直交する方向であって、プレキャスト床版1の上下の版面S1,S2のうちの近い版面S1,S2の平面に平行であり該近い版面S1,S2側における定着版21,22の接面S11,S12から、他の版面S2,S1の平面側に膨らみを持たせ、鉄筋のかぶり厚さd1,d2を確保する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャスト床版を互いに接合する接合部において前記プレキャスト床版から橋軸方向に延びる鉄筋継手の端部に配置される定着版は、前記橋軸方向に直交する方向であって、前記プレキャスト床版の上下の版面のうちの近い版面の平面に平行であり該近い版面側における前記定着版の接面から、他の版面の平面側に膨らみを持たせたことを特徴とするプレキャスト床版継手構造。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
プレキャスト床版を互いに接合する接合部において前記プレキャスト床版から橋軸方向に延び、高さ方向に間隔をおいて配置される複数の鉄筋継手である上部鉄筋継手及び下部鉄筋継手の先端部に配置される定着版は、前記橋軸方向に直交する方向であって、前記プレキャスト床版の上下の版面のうちの近い版面の平面に平行であり該近い版面側における前記定着版の接面から、他の版面の平面側に膨らみを持たせ、
前記上部鉄筋継手及び前記下部鉄筋継手の間に配置され、橋軸直交方向に延びて前記上部鉄筋継手及び前記下部鉄筋継手に結束される複数の橋軸直交補強鉄筋を備えることを特徴とするプレキャスト床版継手構造。
【請求項3】
前記定着版の断面の周縁形状は、楕円であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレキャスト床版継手構造。
【請求項4】
前記定着版の最大拡がり幅は、前記鉄筋継手の径の1.2倍以上であることを特徴とする請求項3に記載のプレキャスト床版継手構造。
【請求項5】
前記定着版は、前記近い版面側における前記定着版の接面から他の版面の平面側にオフセットして配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレキャスト床版継手構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドバンド継手を用いたプレキャスト床版における橋軸方向に延びる鉄筋の端部に定着部を設ける場合であっても鉄筋かぶりを確保することができるプレキャスト床版継手構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁の床版取付施工では、隣接するプレキャスト床版を接合するため軸方向端部に継手が設けられ、この継手の配筋の特徴から、施工に多くの時間を要したり、複数の技能工を必要としていた。
【0003】
プレキャスト床版の継手の代表的なものにループ継手がある。ループ継手は、橋軸方向鉄筋の先端側を半円形に曲げて折り返したものであり、必要曲げ半径の規定により床版厚さが決定され、床版厚さを薄くすることができない。
【0004】
そこで、床版厚さを薄くしてコストダウンを図るため、エンドバンド継手を用いたSLJスラブが開発され現場において適用されている(特許文献1参照)。SLJスラブは,橋軸方向鉄筋の付着力と先端のエンドバンドの支圧抵抗力との複合作用により,接合部の後打ちコンクリート内で,それぞれの鉄筋を定着することで耐荷機構を発揮することができる。このSLJスラブ工法では、接合部内の横方向(橋軸直交方向)の補強鉄筋は、橋の側方である横から差し込む必要がないため施工性が改善される。なお、エンドバンド継手は,例えば鉄筋の端部に鋼管を圧着した重ね継手である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5337122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のエンドバンド継手は、横方向の補強鉄筋の施工性が改善されるが、機械的定着などによるエンドバンドは、プレキャスト床版の上下の版面方向にも張り出して形成される。この結果、規定の鉄筋継手のかぶり厚さ(最小厚さ)を確保するには、エンドバンド(定着版)の張り出した分を補うため、鉄筋継手のうち、上側鉄筋は下側にずらし、下側鉄筋は上側にずらす必要がる。これにより、鉄筋の有効高さが減少するため、プレキャスト床版の曲げ耐力が減少することになる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンドバンド継手を用いたプレキャスト床版における橋軸方向に延びる鉄筋の端部に定着部を設ける場合であっても鉄筋かぶりを確保することができるプレキャスト床版継手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プレキャスト床版を互いに接合する接合部において前記プレキャスト床版から橋軸方向に延びる鉄筋継手の端部に配置される定着版は、前記橋軸方向に直交する方向であって、前記プレキャスト床版の上下の版面のうちの近い版面の平面に平行であり該近い版面側における前記定着版の接面から、他の版面の平面側に膨らみを持たせたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記の発明において、プレキャスト床版を互いに接合する接合部において前記プレキャスト床版から橋軸方向に延び、高さ方向に間隔をおいて配置される複数の鉄筋継手である上部鉄筋継手及び下部鉄筋継手の先端部に配置される定着版は、前記橋軸方向に直交する方向であって、前記プレキャスト床版の上下の版面のうちの近い版面の平面に平行であり該近い版面側における前記定着版の接面から、他の版面の平面側に膨らみを持たせ、前記上部鉄筋継手及び前記下部鉄筋継手の間に配置され、橋軸直交方向に延びて前記上部鉄筋継手及び前記下部鉄筋継手に結束される複数の橋軸直交補強鉄筋を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の発明において、前記定着版の断面の周縁形状は、楕円であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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