TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024067970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178431
出願日2022-11-07
発明の名称プレストレス導入ユニット
出願人高周波熱錬株式会社,株式会社大林組
代理人個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240510BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】反力体における反力解放をスムーズに行うことが可能なプレストレス導入ユニットを提供する。
【解決手段】本発明に係るプレストレス導入ユニット1は、PC鋼棒2と定着板3a,3bと筒状反力部材4a,4bと反力解放機構5とを備える。反力解放機構5は、楔状部材201と、該楔状部材を挟み込む反力伝達部材202a,202bと、それらを側方から挟み込む挟み込み部材12,13と、該挟み込み部材を相互に連結する2組のボルト14及びナット15とを備える。ボルト14、ナット15及び挟み込み部材12,13は、各ナット15を緩み方向に回すことで、材軸10に沿った反力伝達部材202a,202b及び楔状部材201の全体寸法が短くなるように該楔状部材を相対移動させるようになっている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
PC鋼材と、該PC鋼材の各端近傍に取り付けられた一対の定着部材と、前記PC鋼材に引張力を導入するための反力が前記各定着部材又は前記PC鋼材の各端近傍に伝達されるようにかつ前記PC鋼材が挿通される形で該PC鋼材と同軸に配置された一対の筒状反力部材と、該一対の筒状反力部材に生じている反力を、それらの対向端部を接近させることで解放することができるようになっている反力解放機構とを備えるとともに、該反力解放機構を、前記PC鋼材が挿通自在でかつ前記各対向端部が一方の側にそれぞれ接合できるようになっており他方の側に前記PC鋼材の材軸に直交する面に対して傾きを有する反力伝達側傾斜面がそれぞれ形成されてなる一対の反力伝達部材と、該各反力伝達側傾斜面に当接する楔側傾斜面が背中合わせに形成され前記PC鋼材を貫通させるための貫通開口が形成されてなる楔状部材と、前記材軸の直交方向に沿った前記一対の反力伝達部材に対する前記楔状部材の相対移動量を調整自在な相対移動量調整手段とで構成してなり、前記楔状部材は、前記各対向端部からの圧縮力が前記各反力伝達側傾斜面を介して前記一対の反力伝達部材からそれぞれ伝達されるようになっているとともに、前記各楔側傾斜面が前記各反力伝達側傾斜面を摺動する形で相対移動する際、それらの相対移動が拘束されることがないように前記貫通開口を切り欠き状又は長孔状に形成してあることを特徴とするプレストレス導入ユニット。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記各反力伝達部材の一方の側に前記各対向端部が嵌合される嵌合凹部を設けた請求項1記載のプレストレス導入ユニット。
【請求項3】
前記相対移動量調整手段を、前記一対の反力伝達部材及び前記楔状部材を前記材軸の側方から挟み込む一対の挟み込み部材と該一対の挟み込み部材を相互に連結する連結機構とで構成した請求項1又は請求項2記載のプレストレス導入ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレストレストコンクリートを構築する際に用いられるプレストレス導入ユニットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
プレストレストコンクリート(PC)は、プレストレスの導入時期によって、プレテンション方式とポストテンション方式とに大別されるが、プレテンション方式は、緊張材が取り付けられた反力台から反力をとる形で該緊張材に引張力を導入し、この状態でコンクリートを打設した後、コンクリートの強度発現を待って緊張材を反力台から取り外すといった手順になるため、基本的には、工場でプレキャストコンクリート(PCa)部材を製作する際に採用される。
【0003】
一方、ポストテンション方式は、緊張材をコンクリート内に自由に配置することができるので、さまざまな形状の場所打ちコンクリートに対して容易にかつ大きなプレストレスを導入することが可能であり、橋梁工事等の現場で数多く採用されているが、鉄筋工事と錯綜しながらのシースの配置に時間を要する、油圧ジャッキを据え付けるためのスペースや足場が必要になるといった点が、工期やコストの面で不利になる場合がある。
【0004】
かかる状況下、予め緊張材に引張力が導入されてなるユニットを、その引張力が保持されたまま現場に搬入設置し、コンクリート打設後、該コンクリートの強度発現を待って引張力を解放することにより、コンクリートにプレストレスを導入する工法が開発されており、該工法によれば、橋梁工事等の現場でプレテンション方式を採用することが可能となる。
【0005】
上記プレストレス導入ユニットには、中空材からなる緊張材の内部に挿通された反力材を利用して緊張材に引張力を導入し、打設コンクリートが硬化した後、緊張材周面での付着を介してコンクリートにプレストレスを導入する形式のほか、中空材からなる反力体を利用してその内部に挿通された緊張材に引張力を導入し、打設コンクリートが硬化した後、緊張材の端部に取り付けられた定着具での支圧を介してコンクリートにプレストレスを導入する形式のものも知られており、後者の例としては、中空材からなる2つの反力体をそれらの材軸が共通の軸線上に沿うように並置し、それらが向かい合う位置で離間方向に押し拡げることで緊張材に引張力を導入するとともに、逆方向に緩めることで該引張力を解放してコンクリートにプレストレスを導入するように構成されたものが特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-325518号公報
特開2020-147913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1記載のプレストレス導入ユニット1においては、PC鋼棒2が緊張材に、反力鞘管5,6が2つの反力体にそれぞれ相当するが、同ユニットの場合、反力台10,10から反力をとりつつ、PC鋼棒2に引張力を発生させる一方、反力鞘管6に螺合した特殊ナット7を回してその先端に形成された押圧フランジ部7bを反力鞘管5の端面に当接させることで、反力台10,10で支持していた反力を圧縮力として反力鞘管5,6で受け替えるという手順になる。
【0008】
しかしながら、PC鋼棒2に導入された引張力を解放すべく、特殊ナット7を回す際、押圧フランジ部7bと反力鞘管5の端面との間に大きな摩擦力が生じているために、現場での解放操作が困難になる場合があるという問題を生じていた。
【0009】
ちなみに、特許文献2には、特許文献1の課題を解決する発明が開示されているが、引張力を解放するための技術思想は、本願発明とは本質的に異なる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、反力体に生じている反力をスムーズに解放することが可能なプレストレス導入ユニットを提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本製鉄株式会社
歯車及び歯車の製造方法
17日前
高周波熱錬株式会社
冷却シミュレーション方法
10日前
個人
吐出管及び送風作業機
8日前
個人
チェーンポールスタンド
1日前
株式会社ダイクレ
橋梁
28日前
株式会社オーイケ
橋台ブロックおよび橋梁
15日前
個人
安全装置及びアスファルトフィニッシャ
21日前
株式会社栗本鐵工所
樹脂製検査路
1か月前
株式会社NIPPO
道路補修材
1か月前
株式会社山崎歯車製作所
溝付きレール用研磨装置
7日前
大鉄工業株式会社
線路用バラスト整理装置
24日前
住友建機株式会社
アスファルトフィニッシャ
15日前
個人
面状温度調整装置
15日前
ケイコン株式会社
中空床版橋の補修型枠及び補修方法
1か月前
株式会社ケー・エフ・シー
遮音壁構造及びその構築方法
23日前
サンコー企画株式会社
屋外路面シート及びその製造方法
8日前
株式会社中山商店
レールの固定構造並びに枕木体装置
25日前
松本油脂製薬株式会社
アスファルトのタック防止剤およびその利用
1日前
個人
衝撃吸収機構及び除雪板
16日前
エアロファシリティー株式会社
屋上設置の飛行体用の離着陸場
25日前
個人
防護柵の取付構造および取替方法
28日前
高周波熱錬株式会社
プレストレス導入ユニット
28日前
高周波熱錬株式会社
プレストレス導入ユニット
28日前
株式会社八木熊
バリケード用支持脚
1か月前
エコモット株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
1日前
西日本高速道路メンテナンス九州株式会社
仮設防護柵
1か月前
日本建設技術株式会社
透保水性舗装構造およびその工法
1か月前
JFE建材株式会社
遮音パネル及び遮音壁
21日前
鹿島建設株式会社
プレキャストコンクリート床版
16日前
TOPPANホールディングス株式会社
道路標示材
1か月前
清水建設株式会社
プレキャスト床版継手構造
18日前
株式会社高知丸高
橋梁の施工方法及びその橋梁
3日前
株式会社京都スペーサー
サインコーン表示装置
17日前
前田道路株式会社
アスファルト舗装の補修方法
11日前
JFEスチール株式会社
閉断面リブ鋼床版
23日前
大鉄工業株式会社
まくらぎ束グリップアタッチメント
21日前
続きを見る