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公開番号2024074895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2024059604,2020078864
出願日2024-04-02,2020-04-28
発明の名称床版架け替え方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E01D 22/00 20060101AFI20240524BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版の架け替えを効率良く行う。
【解決手段】揚重移動機10が既設床版2の列上を架け替え作業の進行方向に順次移動しつつ、下記(1)~(4)の工程を繰り返す。(1)揚重移動機10は前記進行方向と反対方向に張り出した位置に吊り点を有し、既設床版2を吊り上げて撤去する(a)。(2)空荷の運搬車両20が揚重移動機10の吊り点の下方に進入した後、揚重移動機10が既設床版2を運搬車両20に吊り下ろし、運搬車両20を既設床版2を載せて退出させる(b~c)。(3)新設床版搬入用の運搬車両20が揚重移動機10の吊り点の下方に進入した後、揚重移動機10が運搬車両20から新設床版2Nを吊り上げて、運搬車両20を空荷で退出させる(d~f)。(4)揚重移動機10が既設床版撤去時の位置まで戻って、既設床版2を撤去した位置に新設床版2Nを吊り下ろして設置する(g)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
床版を揚重して移動可能な揚重移動機を用いて、床版の列に対し一の進行方向に順次架け替え作業を行う床版架け替え方法であって、
床版架け替え対象の橋梁が、第1の車線と第2の車線とを含む複数の車線を有し、
前記第1の車線にて前記床版架け替え方法を行っている間、前記第2の車線にて一般車両の通行が可能であり、
前記第2の車線における前記第1の車線に隣接する端部上に仮設防護柵が設置されており、
前記揚重移動機は、既設床版の列上を移動するとともに、前記揚重移動機から前記架け替え作業の進行方向と反対方向に張り出した位置に吊り点を有し、
前記架け替え作業は、
(1)前記揚重移動機により、既設床版を吊り上げて撤去する既設床版撤去工程と、
(2)前記揚重移動機が既設床版を吊り上げて前記架け替え作業の進行方向に移動し、既設床版搬出用の運搬車両が前記揚重移動機の前記吊り点の下方に位置し、その後、前記揚重移動機が既設床版を前記既設床版搬出用の運搬車両に吊り下ろして、前記既設床版搬出用の運搬車両に既設床版を載せて退出させる既設床版搬出工程と、
(3)新設床版搬入用の運搬車両が前記揚重移動機の前記吊り点の下方に位置し、その後、前記揚重移動機が前記新設床版搬入用の運搬車両から新設床版を吊り上げて、その後、前記新設床版搬入用の運搬車両を退出させる新設床版搬入工程と、
(4)前記揚重移動機が前記架け替え作業の進行方向と反対方向に移動して、新設床版を吊り下ろして設置する新設床版設置工程と、
を含み、
前記既設床版搬出工程において、前記揚重移動機が既設床版を前記既設床版搬出用の運搬車両に吊り下ろす前に、既設床版を吊り上げている状態で既設床版を90°回転させることで、既設床版の長手方向を橋軸直角方向から橋軸方向に変え、
前記新設床版設置工程において、新設床版を吊り下ろす前に、新設床版を吊り上げている状態で新設床版を90°回転させることで、新設床版の長手方向を橋軸方向から橋軸直角方向に変える、床版架け替え方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記揚重移動機は、左右の接地部で既設床版の列上に支持されて、左右の接地部間に前記運搬車両が通り抜けることができる空間を有し、
前記既設床版搬出工程及び/又は前記新設床版搬入工程において、前記運搬車両が前記揚重移動機の前記吊り点の下方へ進入する際に、前記運搬車両が、前記揚重移動機の左右の接地部間の前記空間を通って移動する、請求項1に記載の床版架け替え方法。
【請求項3】
前記吊り点は、前記揚重移動機の上部に支持されて前記揚重移動機から前記反対方向に張り出す桁の先端側に設けられている、請求項1又は請求項2に記載の床版架け替え方法。
【請求項4】
前記運搬車両は、前記橋梁における一般車両が通行する車線を走行することができる、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の床版架け替え方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の橋梁などにおいて床版の架け替え(既設床版の撤去とこれに替わる新設床版の設置)を行う際の床版架け替え方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
床版は、プレキャストコンクリート製で、橋梁において主桁(橋桁)上に並べられて路面の基礎をなしている。
かかる床版については、長年の使用による内部の鉄筋の腐食などの理由で、架け替え(既設床版の撤去と新設床版の設置)が求められる場合がある。
【0003】
従来の床版架け替え方法としては、特許文献1に記載の方法が知られている。
ここで用いられる床版架け替え機は、橋軸方向前後の門型フレームを連結してなり前後の門型フレームで床版架け替え位置を跨ぐ自走式の門型構造体と、門型構造体の天井部に沿って並列に配設される2組のレールと、各レールに懸架されて移動可能な第1及び第2の吊上装置(チェーンブロック)と、を備える。
【0004】
第1の吊上装置は新設床版の搬入・設置用、第2の吊上装置は既設床版の撤去・搬出用であり、これらは、床版を吊り上げた状態で、橋軸方向で互いに反対方向にすれ違うことができる。
また、トレーラなどの運搬車両が、新設床版の搬入、及び、既設床版の搬出に用いられる。
【0005】
上記の床版架け替え機を用いた床版架け替え方法では、第1の吊上装置による新設床版の搬入位置(トレーラからの吊り上げ位置)から架け替え位置(新設床版の吊り下ろし設置位置)への移送と、第2の吊上装置による既設床版の架け替え位置(既設床版の吊り上げ撤去位置)から搬出位置(トレーラへの吊り下ろし位置)への移送とを同時に行うことが可能となり、新設床版の搬入・設置と、既設床版の撤去・搬出を並行して行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-100564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の床版架け替え方法では、床版架け替え機が床版架設位置を跨ぐようになり、一方の門型フレームは撤去前の既設床版上に載るが、他方の門型フレームは設置直後の新設床版上に載ることになる。
従って、設置直後の新設床版に大きな負荷をかけることになる。
【0008】
一般に、プレキャストコンクリート製の床版は、床版間に予め定められた隙間をあけて設置し、この隙間には、両床版から内部の鉄筋(定着用の継手)が突出している。従って、この隙間に間詰めコンクリート(モルタル)を打設することで、完成する。
このため、設置直後の床版は、未完成状態であり、これに床版架け替え機の荷重をかけることが好ましくない場合がある。
【0009】
また、特許文献1に記載の床版架け替え方法では、1台の床版架け替え機に、2台の吊上装置が必要で、しかもすれ違いを可能とする必要があることから、床版架け替え機の構成が複雑になるという問題点もあった。
【0010】
本発明は、このような実状に鑑み、設置直後の新設床版に負荷をかけることなく、しかも比較的簡単な構成で実施可能な、床版架け替え方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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