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公開番号2024083216
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2023099163
出願日2023-06-16
発明の名称操作支援装置を具えたコンクリートカッター
出願人仲山鉄工株式会社
代理人個人,個人
主分類E01C 23/09 20060101AFI20240613BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 装置に取り付けたセンサ等によって過負荷状態を検出し、これに対し適切な補正信号を出力することにより、熟練者でなくとも適切な操作が行えるようにした、操作支援装置を具えたコンクリートカッターの開発を技術課題とする。
【解決手段】 本発明のコンクリートカッターMは、後輪21と、扛伏可動する回動アーム23の先端部に取り付けられた前輪22と、原動機4と、原動機4により駆動される駆動軸32と、駆動軸32に取り付けられるカッターブレード33とを具え、回動アーム23の設定角をシフトシリンダによって設定し、カッターブレード33により切断対象を切断するものであり、切断時における切断過負荷情報を検出する装置と、切断進路の方向異常情報を検出する装置とを具え、検出した切断過負荷状態・方向異常状態に応じて適正操作を促すための補正信号を出力することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
機体を構成する本体ボディの下方において定位置で接地する後輪と、
この後輪より前方において扛伏可動する回動アームの先端部に取り付けられた前輪と、
本体ボディに搭載された原動機と、
この原動機により駆動される駆動軸と、
この駆動軸に取り付けられるカッターブレードとを具え、
前記回動アームの設定角をシフトシリンダによって設定することにより、駆動軸と切断面との相対高さを設定し、前記カッターブレードにより切断対象を切断するコンクリートカッターであって、
このものは、切断時における切断過負荷情報を検出する装置と、切断進路の方向異常情報を検出する装置とを具え、検出した切断過負荷情報・方向異常情報に応じて適正操作を促すための補正信号を出力することを特徴とする、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記補正信号は、少なくとも、前記切断過負荷情報と方向異常情報とから検出した異常情報と警告とを含むものであり、この異常情報と警告とを表示パネルに表示する構成であることを特徴とする請求項1記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項3】
前記切断過負荷情報は、原動機負荷検出、機体挙動検出、ブレード検出のうち、少なくとも一つが検出される構成であることを特徴とする請求項1記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項4】
前記方向異常情報は、トレースゲージとマーキングラインとのズレをカメラで検出して得る構成であることを特徴とする請求項1記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項5】
前記原動機が内燃機関であるエンジンを通用した場合において前記原動機負荷検出は、
(1)エンジンの吸気圧
(2)%ロード
(3)%トルク
(4)スロットル開度
(5)エンジン回転数
(6)燃費
のいずれか一つまたは複数を検出するものであることを特徴とする請求項3記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項6】
前記機体挙動検出は、
(1)機体と切断面との角度変化
(2)回動アームを作動させるシフトシリンダの油圧変化
(3)回動アームの角度変化
のいずれか一つまたは複数を検出するものであることを特徴とする請求項3記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項7】
前記ブレード検出は、
(1)カッターブレードの温度上昇
(2)カッターブレードの変形
のいずれか一方または双方を検出するものであることを特徴とする請求項3記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項8】
前記補正信号は、カッターブレードによる切断深さを、目標の深さにする設定する指示を含むことを特徴とする請求項2記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。
【請求項9】
前記方向異常情報に基づく補正信号は、後輪の左右の速度を変更する指示または機体の適正な進行方向を表示する指示を含むことを特徴とする請求項4記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、舗装路面や解体建造物のスラブ等を切断するコンクリートカッターに関するものであって、特に運転作動時における過負荷等を検出して、正常な運転状態を確保することができるようにした操作支援装置を具えたコンクリートカッターに係るものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装面等を含んだ意味としてのコンクリート構造物にあっては、補修、解体等にあたって、コンクリートカッターにより、所望の位置に切り込みを入れる切断加工を施している(例えば特許文献1・2参照)。
【0003】
この作業は、一般的には、熟練した作業者が施工箇所にマーキングされた切断予定のガイドマーカー(これをマーキングラインとする)に沿って、コンクリートカッターを進行させ、設定された切断深さで切り込みを形成して行くものである。
この作業の中で作業者は、機体の微妙な挙動や振動等からカッターブレードによる切断抵抗やカッターブレードの過負荷を感じ取り、切断のための進行速度を落とすなど、適切な操作を行っている。
【0004】
加えて、実際に切断を担うカッターブレードは、機体の一方の側部に具えられていることから機体を直進させようとして前方に押しても、カッターブレードが設けられた側部では切断作業に伴う抵抗が生じており、結果的にカッターブレードの設置側は言わば制動されたような状態となって、機体はカッターブレード設置側に偏向して走行しがちとなる。このため作業者は、常に前記マーキングライン等を頼りに機体の進行方向を正常化する走行操作も行っている。
【0005】
このようにコンクリートカッターを操作するにあたっては、機体の微妙な挙動等を正確に感じ取る能力と、それに応じた修正操作の加減を体感的に会得していなければならない。しかしながら、現実にはこのような作業を行うことのできる熟練作業者は、減少傾向にあり、いわゆる人手不足として問題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-137534号公報
特開2021-123945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような背景を考慮してなされたものであって、コンクリートカッター自体に作業状況を検出するセンサを取り付け、このセンサからの出力信号を情報として処理して、適切な補正信号を出力することにより、熟練者でなくとも適切な操作が行えるようにし、更にはコンクリートカッターの自動運転をも可能とした操作支援装置を具えたコンクリートカッターを開発することを技術課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち請求項1記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッターは、
機体を構成する本体ボディの下方において定位置で接地する後輪と、
この後輪より前方において扛伏可動する回動アームの先端部に取り付けられた前輪と、
本体ボディに搭載された原動機と、
この原動機により駆動される駆動軸と、
この駆動軸に取り付けられるカッターブレードとを具え、
前記回動アームの設定角をシフトシリンダによって設定することにより、駆動軸と切断面との相対高さを設定し、前記カッターブレードにより切断対象を切断するコンクリートカッターであって、
このものは、切断時における切断過負荷情報を検出する装置と、切断進路の方向異常情報を検出する装置とを具え、検出した切断過負荷情報・方向異常情報に応じて適正操作を促すための補正信号を出力することを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項2記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッターは、前記請求項1記載の要件に加え、
前記補正信号は、少なくとも、前記切断過負荷情報と方向異常情報とから検出した異常情報と警告とを含むものであり、この異常情報と警告とを表示パネルに表示する構成であることを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項3記載の、操作支援装置を具えたコンクリートカッターは、前記請求項1記載の要件に加え、
前記切断過負荷情報は、原動機負荷検出、機体挙動検出、ブレード検出のうち、少なくとも一つが検出される構成であることを特徴として成るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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