TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024084470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198756
出願日2022-12-13
発明の名称コンクリート構造物
出願人三井住友建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 19/02 20060101AFI20240618BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】周方向に閉じた少なくとも一つの壁体を有し、壁体の両側端面が開放されたコンクリート構造物において、壁体の収縮を抑制する。
【解決手段】コンクリート構造物10A,10Bは、周方向Dに閉じた少なくとも一つの壁体18を有し、周方向Dに閉じた壁体18の両側端面が開放され、壁体18は膨張材と収縮低減剤とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
周方向に閉じた少なくとも一つの壁体を有し、前記周方向に閉じた壁体の両側端面が開放され、前記壁体は膨張材と収縮低減剤とを含むコンクリート構造物。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記少なくとも一つの壁体は少なくとも一つのプレキャストコンクリート型枠であり、前記プレキャスト型枠に囲まれた内部空間にコンクリートが充填される、請求項1に記載のコンクリート構造物。
【請求項3】
前記少なくとも一つのプレキャストコンクリート型枠は複数のプレキャスト型枠であり、前記複数のプレキャスト型枠は内側に空洞が形成されるように周方向に連結される、請求項2に記載のコンクリート構造物。
【請求項4】
前記複数のプレキャスト型枠は前記空洞を挟んで互いに対向する一対のプレキャスト型枠を有し、
前記一対のプレキャスト型枠を接続し前記一対のプレキャスト型枠に面外方向の外力を及ぼす鉄筋を有する、請求項3に記載のコンクリート構造物。
【請求項5】
前記複数のプレキャスト型枠は橋脚の一部として用いられる、請求項3または4に記載のコンクリート構造物。
【請求項6】
前記膨張材は20~40kg/m
3
、前記収縮低減剤は2~10kg/m
3
の添加量で添加される、請求項1に記載のコンクリート構造物。
【請求項7】
前記少なくとも一つの壁体は、既設コンクリート構造物に巻き付ける補強部材である、請求項1に記載のコンクリート構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はコンクリート構造物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
プレキャストコンクリートを型枠として用いる技術が知られている。特許文献1には、周方向と高さ方向とに分割された複数のプレキャストコンクリート型枠という場合がある)で橋脚の型枠を構成し、その内部空間にコンクリートを充填する橋脚の構築方法が開示されている。PCa型枠は橋脚の一部として使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6960870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
PCa型枠は内部空間に鉄筋が内蔵される場合と内蔵されない場合とがあるが、いずれにしてもコンクリートが主体の構造物であることから、製造後にコンクリートの収縮によるひび割れを生じる場合がある。PCa型枠は構造物の外面を構成する部材であるため、PCa型枠のひび割れはできる限り抑制することが望ましい。PCa型枠と類似した構成を有するコンクリート構造物においても同様の課題がある。
【0005】
本発明は、周方向に閉じた少なくとも一つの壁体を有し、壁体の両側端面が開放されたコンクリート構造物において、壁体の収縮を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコンクリート構造物は、周方向に閉じた少なくとも一つの壁体を有し、周方向に閉じた壁体の両側端面が開放され、壁体は膨張材と収縮低減剤とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、周方向に閉じた少なくとも一つの壁体を有し、壁体の両側端面が開放されたコンクリート構造物において、壁体の収縮を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される橋脚の部分正面図である。
型枠組立体の斜視図である。
型枠組立体の平面図である。
実施例と比較例におけるコンクリートの収縮による変形を示す計算例である。
本発明が適用される他のコンクリート構造物の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態を説明する。図1は、本発明が適用される橋梁1の部分正面図を示している。橋脚2は橋梁1の下部工構造であり、地盤Sに埋設された基礎3の上に構築されている。橋脚2は概ね等断面の主要部4と、主要部4の頂部に形成された断面拡大部5とを有し、断面拡大部5に橋桁6と、ケーブルなどの吊構造7とが支持されている。主要部4は以下に説明するようにPCa型枠10を用いて施工され、断面拡大部5は一般的な型枠を用いて施工される。橋脚2の主要部4は本発明のコンクリート構造物の一例である。主要部4は鉄筋コンクリート造であるが、鉄骨鉄筋コンクリート造であってもよい。
【0010】
図2は複数のPCa型枠10からなる型枠組立体11の斜視図を示している。図3(a)は型枠組立体11の平面図を、図3(b)は図3(a)のA部拡大図を示している。PCa型枠10はコンクリートの型枠としての機能を有するとともに、橋脚2の主要部4の一部を構成する。PCa型枠10は工場で予め製作され、建設現場に搬送される。図2に示すように、PCa型枠10は高さ方向Hに複数個配置されて1列RのPCa型枠10を構成し、10個の列Rが周方向Cに連結されている。このように多数のPCa型枠10を組み合わせて型枠組立体11を構成することで、個々のPCa型枠10を小型化し、PCa型枠10の搬送性を高めることができる。同一列R内のPCa型枠10同士は樹脂の接着剤で接合される。PCa型枠10の列R間の空間には現場施工のコンクリートが充填され、PCa型枠10の列R同士は鉄筋コンクリートからなる接続部12で接続される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
吐出管及び送風作業機
23日前
個人
除雪装置自動着脱式自動運転車
4日前
個人
チェーンポールスタンド
16日前
SUS株式会社
柱材用アンカ
9日前
阪上工業株式会社
合成樹脂製の車止め
5日前
株式会社オーイケ
橋台ブロックおよび橋梁
1か月前
個人
安全装置及びアスファルトフィニッシャ
1か月前
株式会社ナフサ
敷設式表示具及びその製造方法
2日前
株式会社山崎歯車製作所
溝付きレール用研磨装置
22日前
三井住友建設株式会社
コンクリート構造物
4日前
大鉄工業株式会社
線路用バラスト整理装置
1か月前
個人
面状温度調整装置
1か月前
住友建機株式会社
アスファルトフィニッシャ
1か月前
サンコー企画株式会社
屋外路面シート及びその製造方法
23日前
株式会社ケー・エフ・シー
遮音壁構造及びその構築方法
1か月前
松本油脂製薬株式会社
アスファルトのタック防止剤およびその利用
16日前
ダンレックス株式会社
保安灯装置
4日前
個人
衝撃吸収機構及び除雪板
1か月前
エアロファシリティー株式会社
屋上設置の飛行体用の離着陸場
1か月前
エコモット株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
16日前
JFE建材株式会社
遮音パネル及び遮音壁
1か月前
鹿島建設株式会社
プレキャストコンクリート床版
1か月前
仲山鉄工株式会社
操作支援装置を具えたコンクリートカッター
9日前
清水建設株式会社
プレキャスト床版継手構造
1か月前
株式会社京都スペーサー
サインコーン表示装置
1か月前
JFEスチール株式会社
閉断面リブ鋼床版
1か月前
株式会社高知丸高
橋梁の施工方法及びその橋梁
18日前
前田道路株式会社
アスファルト舗装の補修方法
26日前
大鉄工業株式会社
まくらぎ束グリップアタッチメント
1か月前
株式会社甲斐組
舗装方法及び舗装構造
3日前
沖電気工業株式会社
移動体、規制材の復旧方法、及びプログラム
19日前
三井住友建設株式会社
床版とその接続部を含む構造物、及びその施工方法
4日前
大鉄工業株式会社
まくらぎ間隔割付装置
1か月前
カナフレックスコーポレーション株式会社
床版接続構造
26日前
アトラス埋込型信号機株式会社
路面埋設型広告ブロック
2日前
株式会社三和鉄工
ブラケット支持用アンカーボルト及びブラケット支持構造
5日前
続きを見る