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公開番号2024064120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172477
出願日2022-10-27
発明の名称橋梁および外ケーブルの交換方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E01D 1/00 20060101AFI20240507BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】予備孔の数が少なくて済む橋梁等を提供する。
【解決手段】PC箱桁橋では、横桁3の橋軸方向の両側に配置された外ケーブルによって橋軸方向のプレストレスが導入される。横桁3には、PC箱桁橋に橋軸方向のプレストレスを導入するための予備ケーブルの定着に用いられる予備孔11が、横桁3を橋軸方向に貫通するように設けられる。予備孔11の両端部には、予備ケーブルを定着するための定着体の受け材であるリブキャストアンカ14が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
橋桁にコンクリート部材を有する橋梁であって、
前記コンクリート部材の橋軸方向の両側に配置された外ケーブルによって前記橋桁に橋軸方向のプレストレスが導入され、
前記橋桁に橋軸方向のプレストレスを導入するための予備ケーブルの定着に用いられる予備孔が、前記コンクリート部材を橋軸方向に貫通するように設けられ、
予備ケーブルを定着するための定着体を受ける受け材が、前記予備孔の両端部に設けられたことを特徴とする橋梁。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記橋桁は箱桁であり、
前記コンクリート部材は前記箱桁の内部に設けられた横桁であることを特徴とする請求項1記載の橋梁。
【請求項3】
前記予備孔の一方の端部において、前記予備ケーブルが前記定着体により定着され、
前記予備孔の他方の端部では、前記受け材と前記予備ケーブルとの間に擦れ防止スペーサが設置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の橋梁。
【請求項4】
請求項1または請求項2記載の橋梁における外ケーブルの交換方法であって、
前記コンクリート部材の橋軸方向の一方に配置した予備ケーブルの端部を前記予備孔に通し、当該端部を緊張して前記コンクリート部材の橋軸方向の他方の側面に定着する工程と、
前記コンクリート部材の橋軸方向の一方に配置された外ケーブルを新たな外ケーブルと交換する工程と、
予備ケーブルの緊張を解除し、前記予備孔から取り外す工程と、
前記コンクリート部材の橋軸方向の他方に配置した予備ケーブルの端部を、同じ前記予備孔に通し、当該端部を緊張して前記コンクリート部材の橋軸方向の一方の側面に定着する工程と、
前記コンクリート部材の橋軸方向の他方に配置された外ケーブルを新たな外ケーブルと交換する工程と、
を具備することを特徴とする外ケーブルの交換方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁および外ケーブルの交換方法等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
PC(プレストレストコンクリート)箱桁橋では橋軸方向のケーブルが緊張材として設けられ、これにより箱桁に橋軸方向のプレストレスが導入される。箱桁は主にコンクリートにより形成され、ケーブルにはPC鋼材が用いられる。PC鋼材はその位置に応じて外ケーブルと内ケーブルに区別される。外ケーブルは箱桁のコンクリート部材の外部に配置され、内ケーブルは箱桁のコンクリート部材の内部に埋設される。
【0003】
図5(a)はPC箱桁橋の橋軸方向の断面を簡単に示したものであり、図5(b)は図5(a)の範囲aを示す図である。図に示すように、外ケーブル5は箱桁100の内空で橋軸方向に設置される。橋軸方向は図5(a)(b)の左右方向に対応する。
【0004】
PC箱桁橋では箱桁100が橋軸方向の複数の橋脚2により支持されており、各橋脚2上では橋軸直角方向のコンクリート部材である横桁3が箱桁100の内部に設けられる。橋軸直角方向は橋軸方向と平面において直角を成す方向であり、図5(a)(b)の紙面法線方向に対応する。
【0005】
外ケーブル5は横桁3の間に配置されており、外ケーブル5の両端部がこれらの横桁3に定着される。図5(b)に示すように、外ケーブル5の端部は横桁3を橋軸方向に貫通し、定着具7により横桁3の側面31に定着される(例えば、特許文献1、2等)。
【0006】
図5(b)に示す横桁3には、横桁3の左右両側の外ケーブル5(5a、5b)の端部が定着されている。横桁3の右側の外ケーブル5aは定着具7aによって横桁3の左側の側面31aに定着され、上下2段に配置される。横桁3の左側の外ケーブル5bは定着具7bによって横桁3の右側の側面31bに定着され、外ケーブル5aの下方に配置される。
【0007】
図5(c)は図5(b)の線A-Aによる橋軸直角方向の断面を示したものである。図5(c)に示すように、横桁3にはマンホール9と予備孔110が設けられる。マンホール9と予備孔110は横桁3を橋軸方向に貫通するように設けられる。マンホール9は作業者が移動するための通路であり、予備孔110は将来的な外ケーブル5の交換のために設けられる。図5(c)の例ではマンホール9が横桁3の橋軸直角方向の中央部に設けられ、予備孔110がマンホール9の両隣で上下2段に設けられる。
【0008】
図6は外ケーブル5の交換について説明する図であり、箱桁100の橋軸方向の断面斜視図を示したものである。横桁3の右側の外ケーブル5aを交換する際は、まず図6(a)に示すように、横桁3の右側に予備ケーブル6を配置してその端部を横桁3の上段の予備孔110に通し、当該端部を緊張して横桁3の左側の側面31aに定着する。
【0009】
これにより箱桁100に橋軸方向のプレストレスを一時的に導入したうえで、外ケーブル5aの緊張を解除して新たな外ケーブル5aと取り換え、当該新たな外ケーブル5aの緊張によって箱桁100に橋軸方向のプレストレスを再導入する。
【0010】
予備ケーブル6によるプレストレスを導入した状態で、上記した外ケーブル5aの交換作業を外ケーブル5a一本ずつ行うことで、交換対象の全ての外ケーブル5aを新たな外ケーブル5aに交換する。
(【0011】以降は省略されています)

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