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公開番号2024083909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197993
出願日2022-12-12
発明の名称車両用ドアロック装置
出願人三井金属アクト株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05B 81/36 20140101AFI20240617BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】異なる適用対象に対して可及的に共用化可能な車両用ドアロック装置。
【解決手段】車両用ドアロック装置10は、ハーフラッチ状態からラッチピンを変位させることによりフルラッチ状態に移行する機構部である噛合部12と、出力軸48を中心として回転することによりラッチピン24bを側方から押圧して変位させる出力ピン18bを備えるアクチュエータ部14とを有し、アクチュエータ部14は、出力軸48と同軸でかつ一体的に回転する第1セクタギア46Aと、モータ38の回転を第1セクタギア46Aに伝達する中継ギア44と、第1セクタギア46Aと一体的に設けられるカム46dと、第1セクタギア46Aの回転に基づきカム46dによって操作されるスイッチ54とを備え、カム46dは、第1セクタギア46Aにおいて歯46aのない箇所で、歯幅の範囲内にあり、かつ歯46aよりも径方向に突出している。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ストライカと噛合したハーフラッチ状態からラッチピンを変位させることによりフルラッチ状態に移行する機構部である噛合部と、
出力軸を中心として回転することにより前記ラッチピンを側方から押圧して変位させる出力ピンを備えるアクチュエータ部と、
を有し、
前記アクチュエータ部は、
モータと、
前記出力軸と同軸でかつ一体的に回転するセクタギアと、
前記モータの回転を前記セクタギアに伝達する中継ギアと、
前記セクタギアと一体的に設けられるカムと、
前記セクタギアの回転に基づき前記カムによって操作子が押圧操作されるスイッチと、
を備え、
前記カムは、前記セクタギアにおいて前記中継ギアと咬合する歯のない箇所で、前記歯の歯幅の範囲内にあり、かつ前記歯よりも径方向に突出して設けられている
ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
ストライカと噛合したハーフラッチ状態からラッチピンを変位させることによりフルラッチ状態に移行する機構部である噛合部と、
出力軸を中心として回転することにより前記ラッチピンを側方から押圧して変位させる出力ピンを備えるアクチュエータ部と、
を有し、
前記アクチュエータ部は、
モータと、
前記出力軸と同軸でかつ一体的に回転するセクタギアと、
前記モータの回転を前記セクタギアに伝達する中継ギアと、
前記セクタギアと一体的に設けられるカムと、
前記セクタギアの回転に基づき前記カムによって操作子が押圧操作されるスイッチと、
を備え、
前記アクチュエータ部は、前記ラッチピンを前記出力ピンで押圧して変位させる際に前記出力軸を第1方向に回転させる第1仕様と、逆の第2方向に回転させる第2仕様とに適用され、
前記セクタギアは、前記第1仕様では第1セクタギアが適用され、前記第2仕様では前記カムおよび歯形成部との位置関係が前記第1セクタギアと逆になっている第2セクタギアが適用される
ことを特徴とする車両用ドアロック装置。
【請求項3】
前記第1仕様における前記第1セクタギアの第1回動範囲と前記第2仕様における前記第2セクタギアの第2回動範囲とは、前記中継ギアおよび前記スイッチを基準として略対称範囲となっている
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項4】
前記出力ピンは、前記噛合部に対する前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記ラッチピンの根元から先端までの範囲内において、前記第1仕様では前記噛合部から見て前記出力軸より近い側で変位し、前記第2仕様では前記噛合部から見て前記出力軸より遠い側で変位する
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項5】
前記中継ギア、前記出力軸および前記スイッチは、略同一直線上に配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項6】
前記出力ピンは、前記噛合部から見て前記出力軸より近い側で変位し、
前記噛合部の筐体と前記アクチュエータ部の筐体とは、前記ラッチピンの延在方向で一部が重なるように配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項7】
前記出力ピンは、前記噛合部から見て前記出力軸より遠い側で変位し、
前記噛合部の筐体と前記アクチュエータ部の筐体とは、前記ストライカの進入・離脱方向で一部が重なるように配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項8】
前記スイッチは、前記操作子が押圧操作されることにより内部の接点が切り替えられるスイッチボディを有し、
前記アクチュエータ部の外殻を形成するハウジングは、前記中継ギアおよび前記セクタギアを収納する収納室を形成し、
前記スイッチボディの少なくとも一部は前記収納室の外に配置されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項9】
前記出力ピンの動作範囲は、前記出力軸を通り前記ラッチピンと平行な基準線を跨ぐ範囲に設定されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
【請求項10】
前記噛合部と前記アクチュエータ部とを結合するとともに取付対象に固定する支持部材を有し、
前記支持部材は、前記ストライカの進入・離脱方向から見て前記出力軸の周りで前記出力ピンが変位する範囲を囲う開口部を形成し、
前記出力ピンは、前記支持部材の前記開口部から、前記ストライカの離脱方向へ突出している
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアロック装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストライカと噛合する機構部である噛合部と、噛合部のラッチピンを押圧変位させて操作する出力ピンを備えるアクチュエータ部とを有する車両用ドアロック装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両にはモータを含む車両用ドアロック装置が設けられている。車両用ドアロック装置としては、例えば特許文献1のような車両用ドアロック装置があげられる。特許文献1の車両用ドアロック装置はワンボックスカーなどのバックドアに設けられ、噛合機構を車体側のストライカに係合させることでバックドアをロックする。このような車両用ドアロック装置には電動のクローズ機構およびオープン機構が設けられ、例えば、ドアをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ移行させる。
【0003】
この車両用ドアロック装置は、ストライカと噛合したハーフラッチ状態からラッチピンを変位させることによりフルラッチ状態に移行する機構部である噛合部と、出力軸回りに回転することによりラッチピンを側方から押圧して変位させる出力ピンを備えるアクチュエータ部とを有している。噛合部にはストライカと係合するラッチが設けられ、該ラッチにはラッチレバーが設けられている。そしてアクチュエータ部の減速機構によって出力レバーが回転し、該出力レバーの出力ピンがラッチレバーのラッチピンを操作する。
【0004】
アクチュエータ部は、モータと、出力レバーと一体の出力軸を回転させるセクタギアと、モータの回転をセクタギアに伝達する中継ギアと、セクタギアと一体的に設けられるカムと、セクタギアの回転に基づきカムによって操作子が押圧操作される中立スイッチとを備えている。中立スイッチは、出力ピンが所定の中立位置にあることを制御部で検知するためのものである。特許文献1のカムおよび中立スイッチはセクタギアにおける歯の形成範囲と逆側で、セクタギアの歯幅の範囲外に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-195796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような車両用ドアロック装置はバックドア内の狭所に配置されるためスペース的な制約があり、しかも適用される車両によりそのスペース要件も異なる。そのため、噛合部とアクチュエータ部との相対的な位置を適用車両に応じて変更する必要が生じる場合があるが、コストを抑制するためにはそれぞれをなるべく共用化することが望ましい。
【0007】
特に噛合部はストライカを確実に保持するための強度部品であって、評価項目が多く開発費用が嵩むために共用化が求められるが、アクチュエータ部についても可及的に共用化されることが望ましい。
【0008】
アクチュエータ部については噛合部との相対的な高さ位置を変えられるようにするとレイアウトの自由度が増すが、アクチュエータ部の出力ピンと噛合部のラッチピンとの位置関係がずれてしまう。そのため、双方の相対位置に応じて出力ピンの回転方向を反転させることにより位置ずれを吸収することが考えられる。
【0009】
ところが出力ピンの回転方向を反転させるためには、セクタギアの回動範囲も変わることにより中立スイッチと干渉してしまう場合がある。カムおよび中立スイッチをセクタギアの歯の歯幅の範囲外に設ければ干渉は回避されるがその分厚みが大きくなり、狭所に配置するという目的に反する。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、異なる適用対象に対して可及的に共用化可能な車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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