TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024082992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022197256
出願日2022-12-09
発明の名称二次電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/682 20210101AFI20240613BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】塩濃度のムラを抑制可能な二次電池を提供する。
【解決手段】二次電池1は、第1電解液および第1電解液が含浸された電極体10と、第1電解液および電極体10を収容する収容ケース20と、収容ケース20と電極体10との間に配置され、第1電解液よりも塩濃度が高い第2電解液を収容する収容部30と、を備え、収容部30には、第2電解液を収容ケース20内に供給するための供給部33が設けられており、供給部33は、電極体10の発熱により第2電解液の粘性が低下した際に収容ケース20内に第2電解液を供給可能に構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電解液および前記第1電解液が含浸された電極体と、
前記第1電解液および前記電極体を収容する収容ケースと、
前記収容ケースと前記電極体との間に配置され、前記第1電解液よりも塩濃度が高い第2電解液を収容する収容部と、を備え、
前記収容部には、前記第2電解液を前記収容ケース内に供給するための供給部が設けられており、
前記供給部は、前記電極体の発熱により前記第2電解液の粘性が低下した際に前記収容ケース内に前記第2電解液を供給可能に構成されている、二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二次電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の二次電池として、特開2011-238456号公報(特許文献1)に開示された二次電池は、正極および負極を含む電極群と、当該電極群を非水電解液とともに内部に収容する外装容器とを備える。外装容器は、電極群を収容する外装缶と、外装缶を封口する封口板とを含んでいる。封口板には、電極群側に突出するとともに、電極群側とは反対の面側に補充用の非水電解液が貯められる空間部を有する凸部が設けられている。
【0003】
当該凸部は、空間部に貯められた補充用の非水電解液を電極群側に供給するための孔部を有している。当該孔部は、所定の時間経過後に補充用の非水電解液を電極群側に漏出させることが可能な樹脂材材料から成る封止部材で封止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-238456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
二次電池を急速充電する際に、電極群(電極体)が膨張し、電極群に含浸された電解液が電極群の外部に吐出される。電極群の外部に吐出された電解液は、塩濃度が初期よりも低くなっており、急速充電を繰り返すと、電極群内で塩濃度にムラが発生する。この状態で、急速充電を行なうと過電圧により負極電位が0V以下となり、Liが析出してしまうことが起こり得る。
【0006】
このような減少を回避するために、特許文献1において凸部の空間部に塩濃度の高い電解液を貯めておくことが考えられる。しかしながら、所定の時間経過後に濃度の高い電解液が外装容器内に補充された場合には、塩濃度にムラが発生していない状態で塩濃度の高い電解液が外装容器内に供給されてしまう。このため、電極群に含浸される塩濃度の組成が変化することが懸念される。
【0007】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、塩濃度のムラを抑制可能な二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に基づく二次電池は、第1電解液および上記第1電解液が含浸された電極体と、上記第1電解液および上記電極体を収容する収容ケースと、上記収容ケースと上記電極体との間に配置され、上記第1電解液よりも塩濃度が高い第2電解液を収容する収容部と、を備える。上記収容部には、上記第2電解液を上記収容ケース内に供給するための供給部が設けられている。上記供給部は、上記電極体の発熱により上記第2電解液の粘性が低下した際に上記収容ケース内に上記第2電解液を供給可能に構成されている。
【0009】
急速充電時には電極体が発熱するとともに膨張する。電極体が膨張した場合には、電極体から塩濃度の低い電解液が排出される。この際、電極体の発熱により粘性が低下した塩濃度の高い第2電解液が供給部から収容ケース内に供給されることにより、電極体から排出された塩濃度の低い電解液と当該第2電解液とを混合することができる。この結果、塩濃度の低い電解液に塩濃度を補充でき、塩濃度にムラが生じることを抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、塩濃度のムラを抑制可能な二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
集積回路
10日前
株式会社コロナ
操作装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
2日前
株式会社PFA
異物除去具
今日
ローム株式会社
半導体装置
今日
HOYA株式会社
光源装置
23日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
1か月前
大日本印刷株式会社
流路部材
1か月前
太陽誘電株式会社
コイル部品
16日前
株式会社魁半導体
プラズマ処理装置
3日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
16日前
トヨタ自動車株式会社
コイル
1か月前
太陽誘電株式会社
全固体電池
22日前
富士電機株式会社
半導体装置
29日前
中国電力株式会社
直線スリーブ
1か月前
日本航空電子工業株式会社
押釦
7日前
株式会社ヨコオ
変換回路
今日
トヨタ自動車株式会社
コイル線
1か月前
トヨタ自動車株式会社
コイル線
1か月前
トヨタ自動車株式会社
コイル線
1か月前
東レ株式会社
固体電解質用補強シート
1か月前
住友電気工業株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
9日前
個人
組み合わせアース端子
29日前
東レ株式会社
ポリマー電解質および電池
17日前
東レエンジニアリング株式会社
転写方法
7日前
トヨタ自動車株式会社
収容ケース
1か月前
三洲電線株式会社
撚線導体
3日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
日本無線株式会社
レーダアンテナ
1か月前
シャープ株式会社
入力装置
7日前
ヒロセ電機株式会社
電気コネクタ
1か月前
ヒロセ電機株式会社
電気コネクタ
1か月前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
日亜化学工業株式会社
面状光源の製造方法
16日前
株式会社ノーリツ
燃料電池ユニット
28日前
続きを見る