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公開番号2024082267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2023205958
出願日2023-12-06
発明の名称硬化性組成物、硬化膜、有機EL素子及びその製造方法、並びに化合物
出願人JSR株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 65/18 20060101AFI20240612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低誘電率であり、かつアウトガスの発生が少ない硬化膜を形成することができる硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】重合性化合物と、重合開始剤とを含有し、重合性化合物は、オキセタン環を有し、オキセタン環を除いた部分に酸素原子を有さず、かつ分子量が100以上である化合物(A1)を含む硬化性組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合性化合物と、重合開始剤とを含有し、
前記重合性化合物は、オキセタン環を有し、オキセタン環を除いた部分に酸素原子を有さず、かつ分子量が100以上である化合物(A1)を含む、硬化性組成物。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記化合物(A1)は、オキセタン環を除いた部分が炭化水素構造からなる、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記化合物(A1)は下記式(1)で表される、請求項1に記載の硬化性組成物。
TIFF
2024082267000027.tif
23
167
(式(1)中、R

は、水素原子又は炭素数1~5の1価の炭化水素基である。R

は、炭素数1~20のn価の炭化水素基である。nは1又2である。nが2の場合、式中の複数のR

は同一又は異なる。)
【請求項4】
上記式(1)中のR

が水素原子である、請求項3に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記化合物(A1)の含有量が、前記重合性化合物の全量に対して3質量%以上である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記重合性化合物が、オキセタン環を分子内に合計2個以上有するか又は脂環式エポキシ基を分子内に合計2個以上有し、かつ前記化合物(A1)とは異なる化合物を更に含む、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
更に、重合禁止剤及び酸化防止剤よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
波長395nmのUV-LEDランプを使用して、照度1000mW/cm

かつ積算光量3000mJ/cm

の条件で前記硬化性組成物に対し紫外線を照射することにより得られる硬化膜の周波数100kHzにおける誘電率が2.8以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
インクジェット塗布用である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項10】
有機EL素子の有機発光層を封止する封止構造形成用である、請求項1に記載の硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物、硬化膜、有機EL素子及びその製造方法、並びに化合物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)は、陽極、有機発光層及び陰極を含む積層構造を有する発光素子である。有機EL素子は、表示装置や照明装置等の各種用途において広く実用化されている。
【0003】
有機EL素子が備える有機発光層は、水分や酸素との接触により劣化しやすく、例えば長期間の駆動に伴い素子に浸入した水分によって部分的に発光しないエリア(以下「ダークスポット」ともいう)が形成されたり、水分や酸素との接触によって発光特性が低下したりすることが懸念される。そこで従来、有機EL素子に封止構造を設け、封止構造により有機発光層が水分や酸素に接触しないようにすることが行われている(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2には、有機材料を含む硬化性組成物により硬化膜を形成することにより、当該硬化膜によって有機発光層を被覆する封止構造を設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-26515号公報
国際公開第2021/010226号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
硬化性組成物により形成された封止構造を有機EL素子に設けた場合、封止構造中に残存する硬化性組成物の成分(例えば、未反応の重合性化合物や、溶剤等)やその分解物に起因して封止構造からアウトガスが発生しやすくなることがある。封止構造から発生したアウトガスは有機EL素子を劣化させるおそれがある。このため、有機EL素子では、封止構造からのアウトガスの発生を極力少なくすることが求められる。
【0006】
また、例えば、タッチパネル方式を採用した有機EL発光装置では基板上にタッチセンサが配置されるが、封止構造の誘電率が高い場合にはタッチパネルの使用時に誤動作が生じるといった不都合が生じることが懸念される。これらの観点から、有機EL素子に設けられる封止構造には、低誘電率でありながらアウトガスの発生が少ないことが求められる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、低誘電率であり、かつアウトガスの発生が少ない硬化膜を形成することができる硬化性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、以下の硬化性組成物、硬化膜、有機EL素子及びその製造方法、並びに化合物が提供される。
【0009】
〔1〕 重合性化合物と、重合開始剤とを含有し、前記重合性化合物は、オキセタン環を有し、オキセタン環を除いた部分に酸素原子を有さず、かつ分子量が100以上である化合物(A1)を含む、硬化性組成物。
〔2〕 〔1〕に記載の硬化性組成物を用いて形成された硬化膜。
〔3〕 〔2〕に記載の硬化膜により有機発光層が封止された有機EL素子。
〔4〕 有機発光層が形成された基材における発光層形成面に、〔1〕に記載の硬化性組成物を塗布する工程と、放射線を照射して前記硬化性組成物を硬化することにより封止構造を形成する工程と、を含む、有機EL素子の製造方法。
〔5〕 下記式(1)で表される化合物。
TIFF
2024082267000001.tif
23
169
(式(1)中、R

は、水素原子又は炭素数1~5の1価の炭化水素基である。R

は、炭素数1~20のn価の炭化水素基である。nは1又2である。nが2の場合、式中の複数のR

は同一又は異なる。)
【発明の効果】
【0010】
本発明の硬化性組成物によれば、低誘電率でありながら、アウトガスの発生が少ない硬化膜を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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