TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024080751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022193939
出願日2022-12-05
発明の名称端子付き電線製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 43/048 20060101AFI20240610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子付き電線において電線と端子の接合部分に防食剤を適切に塗布し、適正な防食機能を確保することができる端子付き電線製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
端子付き電線製造方法は、圧着端子1を取り付けた電線Wにおいて電線Wの導体部W1が露出する部分を含む圧着端子1の取付部分に対し液状の防食剤11を塗布する塗布工程と、取付部分に塗布された防食剤11を硬化させる硬化工程と、を含み、塗布工程は、防食剤11が塗布される塗布領域Rのうち領域境界に隣接して位置する周辺部R1に対し防食剤11の塗布を行い(ST10)、周辺部R1の塗布の後に塗布領域Rにおける周辺部R1の内側にある中央部R2に対し防食剤11の塗布を行う(ST14)。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
圧着端子を取り付けた電線において前記電線の導体部が露出する部分を含む前記圧着端子の取付部分に対し液状の防食剤を塗布する塗布工程と、
前記取付部分に塗布された前記防食剤を硬化させる硬化工程と、を含み、
前記塗布工程は、前記防食剤が塗布される塗布領域のうち領域境界に隣接して位置する周辺部に対し前記防食剤の塗布を行う第一塗布工程と、前記周辺部の塗布の後に前記塗布領域における前記周辺部の内側にある中央部に対し前記防食剤の塗布を行う第二塗布工程と、を含む、
端子付き電線製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記第一塗布工程は、前記塗布領域において前記電線の軸方向における一方の端部及び他方の端部の前記周辺部に対し前記防食剤の塗布を行い、
前記第二塗布工程は、前記一方の端部の前記周辺部と前記他方の端部の前記周辺部との間の前記中央部を埋めるように前記防食剤の塗布を行う、
請求項1に記載の端子付き電線製造方法。
【請求項3】
前記塗布領域の前記周辺部は、前記塗布領域の前記電線の幅方向に沿った境界隣接部分と前記電線の軸方向に沿った境界隣接部分を連ねた領域であり、前記中央部の外側を囲うように設定されている、
請求項1に記載の端子付き電線製造方法。
【請求項4】
前記硬化工程は、前記第一塗布工程により塗布された前記防食剤の硬化を行う第一硬化工程と、前記第二塗布工程により塗布された前記防食剤の硬化を行う第二硬化工程と、を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の端子付き電線製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、端子付き電線製造方法として、例えば、特許文献1、2に記載されるように、端子付き電線において電線と端子の接合部分に防食剤を塗布し硬化させ、電線と端子の接合部分を外部に対し封止して腐食を防止しようとするものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-130703号公報
特開2019-046736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような製造方法において、電線と端子の接合部分の防食剤の塗布すべき領域に防食剤が塗布できていないと、適正な防食性能を発揮することができない。防食剤は、硬化する前は液体であり、接合部分に塗布された時に流動性を有する。このため、このような性質を考慮して電線と端子の接合部分に防食剤を適切に塗布しなければ、適正な防食機能を確保することが難しい。
【0005】
そこで、本発明は、電線と端子の接合部分に防食剤を適切に塗布し、適正な防食機能を確保することができる端子付き電線製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係る端子付き電線製造方法は、圧着端子を取り付けた電線において電線の導体部が露出する部分を含む圧着端子の取付部分に対し液状の防食剤を塗布する塗布工程と、取付部分に塗布された防食剤を硬化させる硬化工程と、を含み、塗布工程は、防食剤の塗布領域のうち領域境界に隣接して位置する周辺部に対し防食剤の塗布を行う第一塗布工程と、周辺部の塗布の後に塗布領域における周辺部の内側にある中央部に対し防食剤の塗布を行う第二塗布工程と、を含むように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子付き電線製造方法は、端子付き電線において端子の取付部分に防食剤を適切に塗布し、適正な防食機能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る端子付き電線製造方法により製造される電線の概略構成を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る端子付き電線製造方法に用いられる製造装置のブロック図である。
図3は、実施形態に係る端子付き電線製造方法における防食剤の塗布位置を示す図である。
図4は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の塗布工程の説明図である。
図5は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の硬化工程の説明図である。
図6は、実施形態に係る端子付き電線製造方法を示すフローチャートである。
図7は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の塗布工程の説明図である。
図8は、実施形態に係る端子付き電線製造方法の硬化工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態に係る端子付き電線製造方法は、図1に示す端子付き電線100を製造する方法である。端子付き電線製造方法の説明に先立ち、図1に示す端子付き電線100の基本的な構成について説明する。その後、端子付き電線100の製造方法について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
車両用表示装置
4日前
矢崎総業株式会社
電流検出器用コア
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ嵌合構造
6日前
矢崎総業株式会社
バスバー連結構造
6日前
矢崎総業株式会社
シールドコネクタ
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタの製造方法
6日前
矢崎総業株式会社
眠気検出装置及び眠気検出用のプログラム
6日前
矢崎総業株式会社
眠気検出装置及び眠気検出用のプログラム
6日前
矢崎総業株式会社
銅電線及びアルミニウム材の接合体、並びに銅電線及びアルミニウム材の接合方法
10日前
個人
集積回路
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社PFA
異物除去具
3日前
ローム株式会社
半導体装置
3日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
19日前
株式会社魁半導体
プラズマ処理装置
6日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
19日前
株式会社ヨコオ
変換回路
3日前
日本航空電子工業株式会社
押釦
10日前
三洲電線株式会社
撚線導体
6日前
シャープ株式会社
入力装置
10日前
東レエンジニアリング株式会社
転写方法
10日前
ローム株式会社
半導体装置
12日前
東レ株式会社
ポリマー電解質および電池
20日前
オムロン株式会社
電磁石装置
3日前
三菱電機株式会社
半導体装置
17日前
三菱電機株式会社
半導体装置
17日前
日亜化学工業株式会社
面状光源の製造方法
19日前
オムロン株式会社
電磁継電器
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
4日前
住友電装株式会社
雌端子金具
4日前
オムロン株式会社
電磁継電器
12日前
オムロン株式会社
電磁石装置
3日前
TDK株式会社
アンテナ装置
13日前
レボックス株式会社
光源装置
23日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
3日前
CKD株式会社
ユニットカバー
11日前
続きを見る