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公開番号2024083850
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197909
出願日2022-12-12
発明の名称コネクタの製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 43/20 20060101AFI20240617BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】作業性に優れつつ端子収容室への端子の安定した挿入性が確保されるコネクタの製造方法を提供すること。
【解決手段】コネクタの製造方法は、サイドリテーナ20が装着されたハウジング10を治具40の収容部43に挿入する挿入工程と、ハウジング10の端子収容室12に端子を収容する収容工程と、を含み、挿入工程において、サイドリテーナ20が本係止位置にある場合、ハウジング10が収容部43に挿入されると、サイドリテーナ20のアーム片23が治具40の突起部44によって弾性変形されてハウジング10との本係止が解除され、この状態でハウジング10が収容部43の正規位置まで挿入されると、アーム片23が治具40のリブ42に押されてサイドリテーナ20が仮係止位置へと変位されるように構成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
治具を用いたコネクタの製造方法であって、
端子を収容可能な端子収容室を有するハウジングと、
前記ハウジングに仮係止されて前記端子収容室への前記端子の挿入を許容する仮係止位置と、前記ハウジングに本係止されて前記端子収容室に収容された前記端子を抜け止めする本係止位置と、の間で変位可能なサイドリテーナと、を備えて、
前記サイドリテーナは、
前記ハウジングに仮係止及び本係止される係止部が設けられる、弾性変形可能なアーム片を有し、
前記治具は、
前記サイドリテーナが装着された前記ハウジングを収容可能な収容部と、
前記収容部内に延びるリブと、
前記アーム片を弾性変形させる突起部と、を有し、
当該コネクタの製造方法は、
前記サイドリテーナが装着された前記ハウジングを前記収容部に挿入する挿入工程と、
前記端子収容室に前記端子を収容する収容工程と、を含み、
前記挿入工程において、前記サイドリテーナが前記本係止位置にある場合、前記ハウジングが前記収容部に挿入されると、前記アーム片が前記突起部によって弾性変形されて前記ハウジングとの本係止が解除され、前記本係止が解除された状態で前記ハウジングが前記収容部の正規位置まで挿入されると、前記アーム片が前記リブに押されて前記サイドリテーナが前記仮係止位置へと変位される、ように構成される、
コネクタの製造方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタの製造方法において、
前記アーム片における前記収容部への前記ハウジングの挿入方向の先端部には、
前記挿入工程において、当該アーム片の弾性変形がガイドされるように、前記突起部と摺接する第1ガイド部が設けられる、
コネクタの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタの製造方法において、
前記アーム片における前記収容部への前記ハウジングの挿入方向の先端部には、
前記挿入工程において、前記リブによる前記サイドリテーナの前記本係止位置から前記仮係止位置への変位がガイドされるように、前記リブと摺接する第2ガイド部が設けられる、
コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、端子収容室(「キャビティ」ともいう)を有するハウジングと、仮係止位置と本係止位置との間でスライド可能にハウジング装着されるリテーナ(「ホルダ」ともいう)と、を備えて、治具を用いて、リテーナを本係止位置から仮係止位置へと変位させた後、端子収容室に端子を収容させる、コネクタの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-91560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコネクタの製造方法は、リテーナが装着されたハウジングを治具に挿入して、リテーナを仮係止位置へと変位させてから端子収容室に端子を収容し、その後、ハウジングを治具内で仮係止位置から本係止位置へと変位させるように構成される。これにより、コネクタの製造作業性は優れるものの、しかしながら、端子収容室に収容された端子に、この端子に接続された電線等のテンション等が掛かってしまうと、ハウジングが治具内で移動するおそれがある。このように、ハウジングが治具内で移動すると、リテーナが本係止位置へ向けて変位するため、端子の挿入性が低減するおそれがある。
【0005】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、作業性に優れつつ端子収容室への端子の安定した挿入性が確保されるコネクタの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタの製造方法は、下記を特徴としている。
【0007】
治具を用いたコネクタの製造方法であって、
端子を収容可能な端子収容室を有するハウジングと、
前記ハウジングに仮係止されて前記端子収容室への前記端子の挿入を許容する仮係止位置と、前記ハウジングに本係止されて前記端子収容室に収容された前記端子を抜け止めする本係止位置と、の間で変位可能なサイドリテーナと、を備えて、
前記サイドリテーナは、
前記ハウジングに仮係止及び本係止される係止部が設けられる、弾性変形可能なアーム片を有し、
前記治具は、
前記サイドリテーナが装着された前記ハウジングを収容可能な収容部と、
前記収容部内に延びるリブと、
前記アーム片を弾性変形させる突起部と、を有し、
当該コネクタの製造方法は、
前記サイドリテーナが装着された前記ハウジングを前記収容部に挿入する挿入工程と、
前記端子収容室に前記端子を収容する収容工程と、を含み、
前記挿入工程において、前記サイドリテーナが前記本係止位置にある場合、前記ハウジングが前記収容部に挿入されると、前記アーム片が前記突起部によって弾性変形されて前記ハウジングとの本係止が解除され、前記本係止が解除された状態で前記ハウジングが前記収容部の正規位置まで挿入されると、前記アーム片が前記リブに押されて前記サイドリテーナが前記仮係止位置へと変位される、ように構成される、
コネクタの製造方法であること。
【発明の効果】
【0008】
上記構成のコネクタの製造方法によれば、挿入工程において、サイドリテーナが本係止位置にある場合、ハウジングが収容部に挿入されると、アーム片が突起部によって弾性変形されてハウジングとの本係止が解除され、本係止が解除された状態でハウジングが収容部の正規位置まで挿入されると、アーム片がリブに押されてサイドリテーナが仮係止位置へと変位される、ように構成される。これにより、サイドリテーナを容易に仮係止位置にまで変位させることができる。また、上記構成は、裏を返せば、リブによってサイドリテーナの本係止位置への変位が規制されている。つまり、サイドリテーナが装着されたハウジングが治具に挿入された状態では、治具によってサイドリテーナが仮係止位置に保持されている。これにより、端子収容室への端子の収容途中段階において、サイドリテーナにおける仮係止位置から本係止位置への変位が規制され、端子収容室への端子の安定した挿入性が確保される。このように、上記構成のコネクタの製造方法は、従来のコネクタの製造方法に比べ、作業性に優れつつ端子収容室への端子の安定した挿入性が確保される。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの前方斜視図である(ただし、端子の図示省略)。
図2は、図1の分解斜視図である。
図3は、サイドリテーナが装着されたハウジングの治具への挿入前の態様を示す後方斜視図である。
図4は、サイドリテーナが装着されたハウジングの治具への挿入後の態様を示す後方斜視図である。
図5は、本発明の一実施形態に係るコネクタの製造方法(特に、挿入工程)を説明するための第1図であって、図4のA-A断面に相当する断面図である。
図6は、本発明の一実施形態に係るコネクタの製造方法(特に、挿入工程)を説明するための第2図であって、図4のA-A断面に相当する断面図である。
図7は、本発明の一実施形態に係るコネクタの製造方法(特に、挿入工程)を説明するための第3図であって、図4のA-A断面図である。
図8は、図4のB-B断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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