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公開番号2024079531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023047074
出願日2023-03-23
発明の名称正倒立用ユニット
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/10 20230101AFI20240604BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入させる。
【解決手段】正立時導入口63aと、倒立時導入口65aと、中継口64cと、第1の切替弁61と、第2の切替弁62と、吐出器10の正立時に、内容液が正立時導入口から中継口に向かう第1経路に対して、第2の切替弁が進入するのを抑止する抑止部75、および吐出器の倒立時に、内容液が倒立時導入口から中継口に向かう第2経路に対して、第1の切替弁が進入するのを抑止する抑止部のうちの少なくとも一方の抑止部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吐出器のシリンダ部に取付けられる正倒立用ユニットであって、
前記吐出器の正立時に、容器本体内の内容液を前記シリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口と、
前記吐出器の倒立時に、容器本体内の内容液を前記内容液導入口に導入可能な倒立時導入口と、
前記内容液導入口、前記正立時導入口、および前記倒立時導入口に連通可能な中継口と、
前記吐出器の正立時に、正立時弁座に当接して、前記倒立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、
前記吐出器の倒立時に、倒立時弁座に当接して、前記正立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、
前記吐出器の正立時に、内容液が前記正立時導入口から前記中継口に向かう第1経路に対して、前記第2の切替弁が進入するのを抑止する抑止部、および前記吐出器の倒立時に、内容液が前記倒立時導入口から前記中継口に向かう第2経路に対して、前記第1の切替弁が進入するのを抑止する抑止部のうちの少なくとも一方の抑止部と、を備えている、正倒立用ユニット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記シリンダ部に外装されるとともに、下端開口が前記正立時導入口とされた外筒部材を備え、
前記外筒部材の内面における前記正立時導入口の開口周縁部に、上方に向けて突出し、前記正立時導入口を上方から覆う有頂筒状の被覆部が形成され、
前記被覆部の周壁には、径方向に開口し、前記正立時導入口と前記外筒部材内とを連通する側方開口が形成され、
前記吐出器の正立時に、前記第1経路に対して前記第2の切替弁が進入するのを抑止する前記抑止部が、前記被覆部の頂壁から上方に向けて突出している、請求項1に記載の正倒立用ユニット。
【請求項3】
前記抑止部は、上下方向から見て、表面が、径方向のうち、前記側方開口が開口している側を向く板状に形成され、
前記外筒部材の内周面のうち、前記側方開口および前記抑止部の表面と径方向で対向する部分と、前記側方開口および前記抑止部の表面と、の間が、前記第1経路の入口部分とされ、
前記外筒部材の内側には、前記吐出器の正立時に、前記入口部分に進入しようとした前記第2の切替弁を、前記抑止部の裏面側に導く案内部が設けられている、請求項2に記載の正倒立用ユニット。
【請求項4】
前記吐出器の正立時に、前記第2の切替弁を進入させて、前記第1経路に対して、前記倒立時弁座の反対側で、かつ前記正立時導入口の開口方向に交差する方向に、前記第2の切替弁を離す退避凹部、および前記吐出器の倒立時に、前記第1の切替弁を進入させて、前記第2経路に対して、前記正立時弁座の反対側で、かつ前記倒立時導入口の開口方向に交差する方向に、前記第1の切替弁を離す退避凹部のうちの少なくとも一方の退避凹部を備えている、請求項1から3のいずれか1項に記載の正倒立用ユニット。
【請求項5】
前記正立時弁座は上方を向き、
前記倒立時弁座は下方を向き、
前記抑止部は、上下方向に延びる筒状に形成されるとともに、前記正立時弁座および前記倒立時弁座のうちの少なくとも一方の弁座と上下方向で対向し、
前記第1の切替弁および前記第2の切替弁のうちの少なくとも一方の切替弁は、前記弁座から上下方向に離反したときに前記抑止部の内側に進入して収容される、請求項1に記載の正倒立用ユニット。
【請求項6】
前記抑止部は、
前記正立時弁座と上下方向で対向し、かつ前記吐出器の倒立時に前記第1の切替弁が内側に進入して収容される位置と、
前記倒立時弁座と上下方向で対向し、かつ前記吐出器の正立時に前記第2の切替弁が内側に進入して収容される位置と、に各別に設けられている、請求項5に記載の正倒立用ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、正倒立用ユニットに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
吐出器のシリンダ部に取付けられる正倒立用ユニットとして、吐出器の正立時に、容器本体内の内容液をシリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口と、吐出器の倒立時に、容器本体内の内容液を内容液導入口に導入可能な倒立時導入口と、内容液導入口、正立時導入口、および倒立時導入口に連通可能な中継口と、吐出器の正立時に、正立時弁座に当接して、倒立時導入口と中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、吐出器の倒立時に、倒立時弁座に当接して、正立時導入口と中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、を備える構成が知られている。
この正倒立用ユニットでは、吐出器の正立時に、容器本体内とシリンダ部の内容液導入口とが、正立時導入口および中継口を通して連通し、吐出器の倒立時に、容器本体内と内容液導入口とが、倒立時導入口および中継口を通して連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-47355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の正倒立用ユニットでは、吐出器の正立時に、容器本体内の内容液が、シリンダ部の内容液導入口に導入される際、第2の切替弁が、内容液の液流に乗って倒立時弁座に向けて接近し、かつシリンダ部内の減圧が中継口を通して第2の切替弁に及ぼされることで、第2の切替弁が、倒立時弁座に押し当てられるおそれがある。
一方、吐出器の倒立時には、容器本体内の内容液が、内容液導入口に導入される際、第1の切替弁が、内容液の液流に乗って正立時弁座に向けて接近し、かつシリンダ部内の減圧が中継口を通して第1の切替弁に及ぼされることで、第1の切替弁が、正立時弁座に押し当てられるおそれがある。
以上より、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができないおそれがある。
【0005】
本発明は、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができる正倒立用ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る正倒立用ユニットは、吐出器のシリンダ部に取付けられる正倒立用ユニットであって、前記吐出器の正立時に、容器本体内の内容液を前記シリンダ部の内容液導入口に導入可能な正立時導入口と、前記吐出器の倒立時に、容器本体内の内容液を前記内容液導入口に導入可能な倒立時導入口と、前記内容液導入口、前記正立時導入口、および前記倒立時導入口に連通可能な中継口と、前記吐出器の正立時に、正立時弁座に当接して、前記倒立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第1の切替弁と、前記吐出器の倒立時に、倒立時弁座に当接して、前記正立時導入口と前記中継口との連通を遮断する第2の切替弁と、前記吐出器の正立時に、内容液が前記正立時導入口から前記中継口に向かう第1経路に対して、前記第2の切替弁が進入するのを抑止する抑止部、および前記吐出器の倒立時に、内容液が前記倒立時導入口から前記中継口に向かう第2経路に対して、前記第1の切替弁が進入するのを抑止する抑止部のうちの少なくとも一方の抑止部と、を備えている。
【0007】
吐出器の正立時に、内容液が正立時導入口から中継口に向かう第1経路に対して、第2の切替弁が進入するのを抑止する抑止部、および吐出器の倒立時に、内容液が倒立時導入口から中継口に向かう第2経路に対して、第1の切替弁が進入するのを抑止する抑止部のうちの少なくとも一方の抑止部を備えているので、容器本体内の内容液が、シリンダ部の内容液導入口に導入される際、吐出器の正立時に、第1経路を流れる内容液が第2の切替弁に接触して、第2の切替弁が、内容液の液流に乗って倒立時弁座に向けて接近すること、および吐出器の倒立時に、第2経路を流れる内容液が第1の切替弁に接触して、第1の切替弁が、内容液の液流に乗って正立時弁座に向けて接近すること、の少なくとも一方を防ぐことができる。
これにより、内容液が、シリンダ部の内容液導入口に導入される際、吐出器の正立時に、第2の切替弁が、中継口を通して及ぼされるシリンダ部内の減圧によって倒立時弁座に押し当てられること、および吐出器の倒立時に、第1の切替弁が、中継口を通して及ぼされるシリンダ部内の減圧によって正立時弁座に押し当てられること、の少なくとも一方を防ぐことが可能になり、容器本体内の内容液をシリンダ部内に円滑に導入することができる。
【0008】
前記シリンダ部に外装されるとともに、下端開口が前記正立時導入口とされた外筒部材を備え、前記外筒部材の内面における前記正立時導入口の開口周縁部に、上方に向けて突出し、前記正立時導入口を上方から覆う有頂筒状の被覆部が形成され、前記被覆部の周壁には、径方向に開口し、前記正立時導入口と前記外筒部材内とを連通する側方開口が形成され、前記吐出器の正立時に、前記第1経路に対して前記第2の切替弁が進入するのを抑止する前記抑止部が、前記被覆部の頂壁から上方に向けて突出してもよい。
【0009】
被覆部の周壁に、正立時導入口と外筒部材内とを連通する側方開口が形成され、抑止部が、被覆部の頂壁から上方に向けて突出しているので、吐出器の正立時に、第2の切替弁を、抑止部と、被覆部の頂壁の上面と、外筒部材の内周面と、で囲まれた空間に位置させることで、第2の切替弁が前記第1経路に進入するのを確実に抑止することができる。
【0010】
前記抑止部は、上下方向から見て、表面が、径方向のうち、前記側方開口が開口している側を向く板状に形成され、前記外筒部材の内周面のうち、前記側方開口および前記抑止部の表面と径方向で対向する部分と、前記側方開口および前記抑止部の表面と、の間が、前記第1経路の入口部分とされ、前記外筒部材の内側には、前記吐出器の正立時に、前記入口部分に進入しようとした前記第2の切替弁を、前記抑止部の裏面側に導く案内部が設けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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