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公開番号2024077643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189710
出願日2022-11-29
発明の名称物品包装装置
出願人株式会社古川製作所,ベストパック株式会社
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類B65B 11/10 20060101AFI20240603BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】シール・カット装置によってフィルムが熱溶着される構成の物品包装装置において、熱により軟化したフィルムのシール・カット装置への付着を防止する。
【解決手段】一対のフィルム18、19の間に挟み込んだ物品11をコンベヤ13で搬送しながら、フィルム18、19どうしの重ね合わせ部をシール・カット装置24にて熱溶着する。フィルム保持装置30が、フィルム12に収容された物品11を載置して搬送するための物品載置搬送装置14との間に、熱溶着された後のフィルム12を挟み込んで保持する。フィルム保持装置30は、物品載置搬送装置14との間にフィルム12を挟み込んだまま、物品載置搬送装置14とともに物品載置搬送装置14の移動方向に移動するとともに、設定距離を移動した後に、物品載置搬送装置14との間におけるフィルム12の挟み込み状態を解消して、移動前の位置に復帰する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
端部が互いに溶着された上下一対のフィルムの間に挟み込んだ物品をコンベヤで搬送しながら、前記上下一対のフィルムどうしを前記物品以外の個所で重ね合わせて、これら上下一対のフィルムどうしの重ね合わせ部をシールバーにて熱溶着するとともに、裁断することで、前記フィルムを筒状に形成するとともに、前記フィルムにて形成された筒状体の内部に前記物品を包装のために収容させる装置であって、
前記コンベヤにおける前記筒状体に収容された物品を載置して搬送するための物品載置搬送装置との間に前記シーラにて熱溶着された後のフィルムを挟み込んで保持するフィルム保持装置を有し、
フィルム保持装置は、物品載置搬送装置との間にフィルムを挟み込んだまま、物品載置搬送装置とともに物品載置搬送装置の移動方向に移動するように構成されているとともに、設定距離を移動した後に、物品載置搬送装置との間におけるフィルムの挟み込み状態を解消したうえで、移動前の位置に復帰するように構成されていることを特徴とする物品包装装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
フィルム保持装置は、物品載置搬送装置の移動力によって移動されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の物品包装装置。
【請求項3】
フィルム保持装置は、ばね力によって移動前の位置へ向かう力が及ぼされているとともに、物品載置搬送装置から前記ばね力に勝る力を受けることで物品載置搬送装置と一緒に物品載置搬送装置の移動方向に移動するように構成されており、かつ物品載置搬送装置との間におけるフィルムの挟み込み状態を解消したときに前記ばね力によって移動前の位置に復帰するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の物品包装装置。
【請求項4】
フィルム保持装置を、物品載置搬送装置との間にシールバーにて熱溶着された後のフィルムを挟み込んで保持する保持位置と、フィルムの挟み込み状態を解消してフィルムを解放させる解放位置との間で移動させるアクチュエータを有することを特徴とする請求項1記載の物品包装装置。
【請求項5】
物品載置搬送装置は、互いに間隔をおいた複数の水平方向のバーが、前記互いに間隔をおいた状態で水平方向に一体に移動するように構成されており、
フィルム保持装置は、物品載置搬送装置との間にフィルムを挟み込んで保持するときに前記バーを収容する収容溝を有して、この収容溝において、前記バーとの間にフィルムを挟み込んで保持するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の物品包装装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は物品包装装置に関し、特に、一端部が互いに溶着された上下一対のフィルムの間に挟み込んだブロック肉などの物品をコンベヤで搬送しながら、これら上下一対のフィルムどうしを物品以外の個所で重ね合わせて、前記一対のフィルムどうしの重ね合わせ部の他端部を熱溶着するとともに、裁断し、フィルムを筒状に形成して後工程へ搬送する物品包装装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1には、上記した物品包装装置に類似する装置が記載されている。特許文献1の記載の装置においては、水平方向とされた上下一対のフィルムどうしをシールするための、上下に往復運動することで一対のフィルムを間に挟み込む一対のシーラが設けられている。このようなシーラはヒートシールによってシールを行うのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭56-005325号(実開昭57-120401号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、本発明のように、シール・カット装置にて一対のフィルムどうしをシールし、裁断した場合、シール・カット装置のヒータ台とシール台(以下、両者を合わせて「シーラ」と記載する場合がある。)を互いに接近、離間する方向に上下動させたときに、ヒータ台のヒータ線の温度、物品の重量、上下一対のフィルムの厚み等の条件によって、裁断された筒状フィルムの端部がシール台に付着したままとなって、先行する筒状のフィルムがコンベヤにより下流側に搬送されることなく、コンベヤだけが空移動してしまうことがある。こうなると、前記の先行する筒状のフィルムと、次の送られてきた後続する筒状のフィルムとが重なりあって、シール・カット装置の噛み込み事故の原因となったりすることがある。特に、物品が軽量の場合に、熱により軟化溶融したフィルム端部のシール台への粘着力が、先行する筒状のフィルムのコンベヤ上での摩擦力(接触力)に勝ってしまうと、先行する筒状のフィルムがその場に留まり、送られてくる後続する筒状のフィルムとが重なり合って、前記のような噛み込み事故が発生して装置故障の原因となることがある。さらに、本発明の物品包装装置は、かなり薄い包装用のフィルムを使用する場合があるので、その意味でもフィルム端部がシール台に溶着しやすくなる。
【0005】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、フィルムが熱溶着された後、裁断される構成のシール・カット装置を備えた物品包装装置において、熱により溶融軟化したフィルムがシール台へ付着することを防止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するため本発明の物品包装装置は、
端部が互いに接続された一対のフィルムの間に挟み込んだ物品をコンベヤで搬送しながら、前記一対のフィルムどうしを前記物品以外の個所で重ね合わせて、これら一対のフィルムどうしの重ね合わせ部をシール台及びヒータ台にて熱溶着することで、前記フィルムを筒状に形成するとともに、前記フィルムにて形成された筒状体の内部に前記物品を包装のために収容させる装置であって、
前記コンベヤにおける前記筒状体に収容された物品を載置して搬送するための物品載置搬送装置との間に前記シール台及びヒータ台にて熱溶着された後のフィルムを挟み込んで保持するフィルム保持装置を有し、
フィルム保持装置は、物品載置搬送装置との間にフィルムを挟み込んだまま、物品載置搬送装置とともに物品載置搬送装置の移動方向に移動するように構成されているとともに、設定距離を移動した後に、物品載置搬送装置との間におけるフィルムの挟み込み状態を解消したうえで、移動前の位置に復帰するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
このような構成であると、フィルム保持装置によって、シーラにて熱溶着された後のフィルムを物品載置搬送装置との間に挟み込んで保持するため、フィルムは物品載置搬送装置と一緒にシーラから離れる方向に移動される。このため、フィルムは強制的にシーラから引き離されることになり、したがってヒータ台から受ける熱により軟化したフィルムがシーラへ付着することが防止され、シールの際に品物がシーラに挟まれることが無い。
【0008】
また、フィルム保持装置が、物品載置搬送装置との間にフィルムを挟み込んだまま、物品載置搬送装置とともに物品載置搬送装置の移動方向に移動するように構成されているため、フィルムを確実に物品載置搬送装置と一緒に移動させてシーラから引き離すことができる。しかも、フィルム保持装置は、設定距離を移動した後に、物品載置搬送装置との間におけるフィルムの挟み込み状態を解消したうえで、移動前の位置に復帰するように構成されているため、次ストロークを支障なく実行することができる。
【0009】
本発明の物品包装装置によると、フィルム保持装置は、物品載置搬送装置の移動力によって移動されるように構成されていることが好適である。
【0010】
このような構成であると、フィルム保持装置を移動させるための特別な動力が不要である。しかも、物品載置搬送装置の移動力によって移動されるように構成されているため、フィルム保持装置を容易に物品載置搬送装置と等速で移動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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