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公開番号2024076248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187729
出願日2022-11-24
発明の名称音環境調整装置
出願人大建工業株式会社,株式会社安藤・間
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類E04B 1/99 20060101AFI20240529BHJP(建築物)
要約【課題】調音パネルを軽量化すると共に変形し難くして、メンテナンス性に優れた音環境調整装置を提供する。
【解決手段】アルミニウム製又はアルミニウム合金製の外側四周枠30aと、外側四周枠30aの枠内に木質材料により設けられ、各々、互いに平行に延びるように複数の桟材11及び21が配列され、一方の表面側の層における複数の桟材11の延びる方向と、一方の表面側の層に隣り合う層における複数の桟材21の延びる方向とが互いに異なるように構成された複数層の平行桟層10a及び20aとを備えた調音パネル50aを有し、調音パネル50aは、ミーティング室内の壁面に対して移動可能に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム製又はアルミニウム合金製の外側四周枠と、
上記外側四周枠の枠内に木質材料により設けられ、各々、互いに平行に延びるように複数の桟材が配列され、一方の表面側の層における上記複数の桟材の延びる方向と、該一方の表面側の層に隣り合う層における上記複数の桟材の延びる方向とが互いに異なるように構成された複数層の平行桟層とを備えた調音パネルを有し、
上記調音パネルは、ミーティング室内の壁面に対して移動可能に設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記外側四周枠の内周部には、上記複数層の平行桟層に対応するように複数の嵌合溝が上記内周部の全周に亘って設けられ、
上記各平行桟層における上記複数の桟材の両端部は、上記複数の嵌合溝のうちの対応する嵌合溝の内部に嵌合固定されていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項3】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記外側四周枠の内周部には、上記複数層の平行桟層の合計厚さに対応するように1つの共通嵌合溝が上記内周部の全周に亘って設けられ、
上記各平行桟層における上記複数の桟材の両端部は、全ての層の桟材が重なる箇所において上記共通嵌合溝の内部に該全ての層の桟材だけで嵌合固定され、全ての層の桟材が重ならない箇所において上記共通嵌合溝の内部に厚さ調整材を介して嵌合固定されていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項4】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記外側四周枠の内周部には、上記複数層の平行桟層の合計厚さに対応するように1つの共通嵌合溝が上記内周部の全周に亘って設けられ、
上記各平行桟層は、該各平行桟層における上記複数の桟材の両端部が固定された内側四周枠を有し、
上記各平行桟層の上記内側四周枠は、上記共通嵌合溝の内部に嵌合固定されていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項5】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記外側四周枠の内周部には、上記複数層の平行桟層の合計厚さに対応するように1つの共通嵌合溝が上記内周部の全周に亘って設けられ、
上記複数層の平行桟層の一部の層は、該一部の層の平行桟層における上記複数の桟材の両端部が固定された内側四周枠を有し、
上記複数層の平行桟層の一部の層における上記内側四周枠、及び上記複数の平行桟層の他部の層における上記複数の桟材の両端部は、上記共通嵌合溝の内部に嵌合固定されていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1つに記載された音環境調整装置において、
上記複数層の平行桟層の少なくとも1層における上記複数の桟材は、上記外側四周枠に対して斜めに交差するように設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項7】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記ミーティング室内の壁面は、ガラス製又はスチール製のパーティションを含み、
上記調音パネルを複数有し、
上記各調音パネルの下部には、戸車が設けられ、
上記パーティションが設置された床面には、上記複数の調音パネルに対応して上記パーティションの表面と平行に延びるように複数の下側摺動溝が形成された床レールが設けられ、
上記床レールの上方には、上記複数の調音パネルに対応して上記パーティションの表面と平行に延びるように複数の上側摺動溝が形成された鴨居レールが設けられ、
上記各調音パネルは、対応する上記下側摺動溝及び上記上側摺動溝の間で移動可能に設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項8】
請求項7に記載された音環境調整装置において、
上記床面には、上記床レールと同じ厚さの床仕上げ材が貼り付けられ、
上記床レールは、上記床仕上げ材の対応する部分を除去して設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項9】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記ミーティング室内の壁面は、ガラス製又はスチール製のパーティションを含み、
上記調音パネルを複数有し、
上記各調音パネルの上部には、吊車が設けられ、
上記パーティションが設置された床面の上方には、上記複数の調音パネルに対応して上記パーティションの表面と平行に延びるように複数の摺動溝が形成された吊レールが設けられ、
上記各調音パネルは、対応する上記摺動溝に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
【請求項10】
請求項1に記載された音環境調整装置において、
上記ミーティング室内の壁面は、ガラス製又はスチール製のパーティションを含み、
上記調音パネルは、上記パーティションが設置された床面に自立して移動可能に設けられていることを特徴とする音環境調整装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音環境調整装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建築空間において、その用途に応じた良好な音環境の形成は、教育、健康、芸術等の広い分野の質の向上に寄与すると考えられている。ここで、所望の音環境の形成には、音響吸音材や音響拡散材等を用いて、有害な反射音を制御し、室内音響を調整する必要がある。そして、効果的な室内音響の調整を行うには、広範な周波数帯域で吸音性能を有する音響吸音材、又は広範な周波数帯域で拡散性能を有する音響拡散材の使用が望まれている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数の第1棒材が互いに平行に延びるよう設けられた第1格子枠と、第1格子枠に積層され、複数の第2棒材が互いに平行に延びるよう設けられた第2格子枠とを備え、各第1棒材と各第2棒材26とが所定角度で交差するように配置された調音パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-165819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載された調音パネルにおいて、例えば、第1格子枠及び第2格子枠が木質材料により構成されている場合には、第1格子枠及び第2格子枠が重くなると共に、反りや捩れ等の変形が発生し易くなってしまう。また、上記調音パネルを建物内の壁面に設置すると、その設置した壁面の表面に対して、拭き掃除等のメンテナンスを行うことが困難になるので、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、調音パネルを軽量化すると共に変形し難くして、メンテナンス性に優れた音環境調整装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る音環境調整装置は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の外側四周枠と、上記外側四周枠の枠内に木質材料により設けられ、各々、互いに平行に延びるように複数の桟材が配列され、一方の表面側の層における上記複数の桟材の延びる方向と、該一方の表面側の層に隣り合う層における上記複数の桟材の延びる方向とが互いに異なるように構成された複数層の平行桟層とを備えた調音パネルを有し、上記調音パネルは、ミーティング室内の壁面に対して移動可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、調音パネル全体が反りや変形を抑えるための太さ及び厚さを有して剛性の高い木質材料により構成されているのではなく、調音パネルがアルミニウム製又はアルミニウム合金製の(中空の)外側四周枠を備えているので、調音パネルを軽量化すると共に変形し難くすることができる。さらに、調音パネルがミーティング室内の壁面に対して移動可能に設けられているので、ミーティング室内の壁面に対して、拭き掃除等のメンテナンスを容易に行うことができる。したがって、調音パネルを軽量化すると共に変形し難くして、メンテナンス性に優れた音環境調整装置を提供することができる。
【0009】
上記外側四周枠の内周部には、上記複数層の平行桟層に対応するように複数の嵌合溝が上記内周部の全周に亘って設けられ、上記各平行桟層における上記複数の桟材の両端部は、上記複数の嵌合溝のうちの対応する嵌合溝の内部に嵌合固定されていてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、外側四周枠の内周部に複数の嵌合溝がその全周に亘って設けられ、各平行桟層における複数の桟材の両端部が対応する嵌合溝の内部に嵌合固定されているので、外側四周枠の内側に各平行桟層の複数の桟材を確実に固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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