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公開番号2024076141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187552
出願日2022-11-24
発明の名称皮膚化粧料の製造方法
出願人クラシエ株式会社
代理人弁理士法人雄渾
主分類A61K 8/06 20060101AFI20240529BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、油剤、界面活性剤、グリセリン及び水を含有する皮膚化粧料において、油剤を安定させ素早く水相に分散させる方法を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、(A)油剤と、(B)ノニオン性界面活性剤と、(C)グリセリンと、(D)水とを含む皮膚化粧料の製造方法であって、(A)油剤と(B)界面活性剤とを混合し、そこへ(C)グリセリンを添加し分散させたあとに、(D)水を加えることを特徴とする。本発明によれば、(A)油剤が多量(高濃度)であっても、水相に安定的に素早く分散させることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)油剤と、(B)ノニオン性界面活性剤と、(C)グリセリンと、(D)水とを含む皮膚化粧料の製造方法であって、(A)油剤と(B)界面活性剤とを混合し、そこへ(C)グリセリンを添加し分散させたあとに、(D)水を加えることを特徴とする皮膚化粧料の製造方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記(B)成分が、PRG-13-デシルテトラデセス-24であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の値(B/A)が3以上であることを特徴とする、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記(C)成分の含有量に対する、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量の合計の値((A+B)/C)が0.8以下であることを特徴とする、請求項3に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚化粧料に関するものである。詳細には、高濃度の油性成分を水相に安定的に素早く分散させる方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚化粧料には、使用感触に優れており、肌の保湿効果があることだけでなく、保湿効果以外の肌への美容効果があることが求められている。そのため、皮膚化粧料には肌への美容効果や製品の市場訴求性を期待して様々な有効成分が添加される。そのような有効成分は、一般的には油溶性の高い成分(油性成分)であり、全重量における水の占める割合が高い皮膚化粧料に安定的に、かつ素早く分散させることは工夫が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6734562号公報
特許第6726392号公報
特開2020-105077公報
特許第6180294号公報
特開2019-131507公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の油剤、界面活性剤、グリセリン及び水を含有する皮膚化粧料においては、前記4成分を同時に混ぜただけでは、油剤の安定性を担保することができない。また、油剤及び界面活性剤の混合物を、グリセリン及び水の混合物に添加しただけでは、油剤及び界面活性剤の混合物を全体的に均一に分散させるのに時間がかかる。そこで、本発明は、油剤、界面活性剤、グリセリン及び水を含有する皮膚化粧料において、油剤を安定させ素早く水相に分散させる方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題について鋭意検討したところ、(A)油剤と、(B)ノニオン界面活性剤と、(C)グリセリンと、(D)水とを含む皮膚化粧料の製造方法であって、(A)油剤と(B)ノニオン界面活性剤とを混合し、そこへ(C)グリセリンを添加し分散させたあとに、(D)水を加えることで、前記(A)成分を安定的に素早く水相に分散させることができることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、本発明は、皮膚化粧料の製造方法において、(A)油剤を安定的に、素早く水相に分散させる皮膚化粧料の製造方法を提供するものである。
[1](A)油剤と、(B)ノニオン界面活性剤と、(C)グリセリンと、(D)水とを含む皮膚化粧料の製造方法であって、(A)油剤と(B)ノニオン界面活性剤とを混合し、そこへ(C)グリセリンを添加し分散させたあとに、(D)水を加えることを特徴とする皮膚化粧料の製造方法。
本発明によれば、(A)油剤が多量(高濃度)であっても、水相に安定的に素早く分散させることができる。
[2]前記(B)成分が、PRG-13-デシルテトラデセス-24であることを特徴とする[1]に記載の製造方法。
この特徴によれば、(A)油剤を水相に安定的に素早く分散させる効果をより発揮することができる。
[3]前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の値(B/A)が3以上であることを特徴とする、[2]に記載の製造方法。
この特徴によれば、(A)油剤を水相に安定的に素早く分散させる効果をより発揮することができる。
[4]前記(C)成分の含有量に対する、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量の合計の値((A+B)/C)が0.8以下であることを特徴とする、[3]に記載の製造方法。
この特徴によれば、(A)油剤を水相に安定的に素早く分散させる効果をより発揮することができる。また、(A)油剤及び(B)界面活性剤の混合物を水相に素早く分散させる効果を発揮することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、油剤、ノニオン界面活性剤、グリセリン及び水を含有する皮膚化粧料の製造方法において、油剤を安定させ素早く水相に分散することができる皮膚化粧料の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る皮膚化粧料の製造方法の実施形態について、詳細に説明する。
なお、本実施形態に記載する皮膚化粧料の製造方法については、本発明を説明するために例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。
【0009】
((A)油剤)
油剤とは、皮膚の表面に滑らかに伸び、皮膚から水分を蒸散させない油溶性の成分である。エモリエント剤と呼ばれることもある。本発明に用いられる油剤は、通常化粧料に配合され得る油剤であれば特に限定されるものでなく、例えば、油脂、精油、シリコーン油、ロウ類、炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、フッ素油ならびにアルキルグリセリルエーテルとその脂肪酸エステル、リン脂質等が挙げられる。これらは、1種単独で含有してもよく、2種以上含有してもよい。
【0010】
油脂は、脂質の一種で、天然由来の脂肪酸とグリセリンとのエステル化合物を指す。油脂としては、アボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油、等の固体油脂などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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