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公開番号2024071176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022181990
出願日2022-11-14
発明の名称青果物入り包装体、青果物入り包装体の製造方法および青果物の鮮度保持方法
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類B65D 85/50 20060101AFI20240517BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】青果物の鮮度保持効果を向上できる包装体および包装方法を提供する。
【解決手段】本発明の包装体は、合成樹脂フィルムからなる包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体であって、以下の条件を満たすように構成されている。
(条件)当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度をp(ml/m2・day・atm)とし、当該青果物の重量をw(g)とし、当該包装体のデッドスペースをv(cm3)としたとき、(i)p×w/1000≧3000の場合、v/wが0.070以上1.4以下であり、(ii)p×w/1000<3000の場合、v/wが0.60以上2.6以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂フィルムからなる包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体であって、以下の条件を満たすように構成された、青果物入り包装体。
(条件)当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度をp(ml/m

・day・atm)とし、当該青果物の重量をw(g)とし、当該包装体のデッドスペースをv(cm

)としたとき、
(i)p×w/1000≧3000の場合、v/wが0.070以上1.4以下であり、
(ii)p×w/1000<3000の場合、v/wが0.60以上2.6以下である。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載の青果物入り包装体において、
前記包装袋の内面積をs(cm

)としたとき、s/wが2以上10以下である、青果物入り包装体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度をp(ml/m

・day・atm)としたとき、pが500以上30000以下である、青果物入り包装体。
【請求項4】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の厚み(μm)が5~300μmである、青果物入り包装体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の開口部がヒートシールにより密封されている、青果物入り包装体。
【請求項6】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の開口部がバックシールより密封されている、青果物入り包装体。
【請求項7】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋は貫通孔を有さない、青果物入り包装体。
【請求項8】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
前記合成樹脂フィルムは、ポリエチレン、エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリアミド樹脂の中から選ばれる1種または2種以上を含むフィルム、あるいは当該フィルムを含む多層フィルムである、青果物入り包装体。
【請求項9】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
前記青果物が結球野菜である、青果物入り包装体。
【請求項10】
請求項1または2に記載の青果物入り包装体において、
前記青果物は、結球野菜を1/8乃至1/2に等分したものである、青果物入り包装体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、青果物入り包装体、青果物入り包装体の製造方法および青果物の鮮度保持方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、収穫された青果物の鮮度保持方法として、青果物の呼吸を適度に抑制して鮮度を保持する方法が知られている。このような青果物の鮮度保持に使用される包装材は、MA(Modified Atmosphere)包装として知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、千切りキャベツを含む青果物を収納した包装袋内の、NH

換算の、においモニターにおけるにおい強度を600以下とすることで鮮度保持する方法が開示されている。特許文献1によれば、異臭の原因である硫化メチル濃度に対応する、NH

換算の、においモニターにおけるにおい強度(S)を一定値以下に抑制することにより、異臭抑制を可能としている。また、特許文献2には、プロピレン系フィルムからなる袋に青果物を収容した包装体について、袋の酸素透過度、炭酸ガス透過度を制御しつつ、袋内に炭酸ガスを含む不活性ガスを充填して密封することで、鮮度保持効果をえることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-199510号公報
特開2018-118744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に開示される技術は、青果物の鮮度保持効果においてなお改善の余地があった。
【0006】
通常、青果物の包装体は、青果物と包装袋との間にすき間がある。かかるすき間は、包装時に青果物と包装袋の形状や大きさの違い等、作業上必然的に生じるもののほか、青果物を保護するためのクッション性や見栄えをよくするため等の理由から、包装体内に敢えて空間が設けられる場合がある。
一方で、青果物を包装した包装体内では、青果物は呼吸を続けているため、鮮度を保持するためにはかかる呼吸を適度に制御することが重要となる。そこで、本発明者は、包装袋の酸素透過度に加え、包装体内の空間(デッドスペース)に存在する酸素量も鮮度保持効果に寄与することを知見した。さらに包装体内の青果物の重量にも着目し検討を重ねた結果、より安定した鮮度保持効果を実現すべく、酸素透過度、デッドスペースおよび青果物の重量を制御する新たな指標を考案し、本発明を完成させた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下の青果物の包装体に関する技術が提供される。
【0008】
[1] 合成樹脂フィルムからなる包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体であって、以下の条件を満たすように構成された、青果物入り包装体。
(条件)当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度をp(ml/m

・day・atm)とし、当該青果物の重量をw(g)とし、当該包装体のデッドスペースをv(cm

)としたとき、
(i)p×w/1000≧3000の場合、v/wが0.070以上1.4以下であり、
(ii)p×w/1000<3000の場合、v/wが0.60以上2.6以下である。
[2] [1]に記載の青果物入り包装体において、
前記包装袋の内面積をs(cm

)としたとき、s/wが2以上10以下である、青果物入り包装体。
[3] [1]または[2]に記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度をp(ml/m

・day・atm)としたとき、pが500以上30000以下である、青果物入り包装体。
[4] [1]乃至[3]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の厚み(μm)が5~300μmである、青果物入り包装体。
[5] [1]乃至[4]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の開口部がヒートシールにより密封されている、青果物入り包装体。
[6] [1]乃至[5]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋の開口部がバックシールより密封されている、青果物入り包装体。
[7] [1]乃至[6]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
当該包装袋は貫通孔を有さない、青果物入り包装体。
[8] [1]乃至[7]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
前記合成樹脂フィルムは、ポリエチレン、エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリアミド樹脂の中から選ばれる1種または2種以上を含むフィルム、あるいは当該フィルムを含む多層フィルムである、青果物入り包装体。
[9] [1]乃至[8]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
前記青果物が結球野菜である、青果物入り包装体。
[10] [1]乃至[9]いずれか一つに記載の青果物入り包装体において、
前記青果物は、結球野菜を1/8乃至1/2に等分したものである、青果物入り包装体。
[11] 合成樹脂フィルムからなる包装袋の開口部から、当該包装体の内部に青果物を収容する工程と、
以下の条件を満たすように、当該包装袋の内部の空気を排出しながら当該包装袋の開口部を閉じて密封する工程と、
を含む、青果物入り包装体の製造方法。
(条件)当該包装袋の23℃、60%RHにおける酸素透過度(ml/m

・day・atm)をpとし、当該青果物の重量をw(g)とし、当該包装体のデッドスペースをv(cm

)としたとき、
(i)p×w/1000≧3000の場合、v/wが0.070以上1.4以下であり、
(ii)p×w/1000<3000の場合、v/wが0.60以上2.6以下である。
[12] [1]乃至[10]いずれか一つに記載の青果物入り包装体を用いて当該青果物を保管する工程を含む、青果物の鮮度保持方法。
[13] [13]に記載の青果物の鮮度保持方法において、
当該青果物入り包装体を2~20℃下で保管する、青果物の鮮度保持方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、青果物の鮮度保持効果を向上できる包装体に関する技術が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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