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公開番号2024068252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022178550
出願日2022-11-08
発明の名称選別装置及びこれを備えたバイオマス原料処理システム
出願人関西産業株式会社
代理人個人,個人
主分類B07B 7/08 20060101AFI20240513BHJP(固体相互の分離;仕分け)
要約【課題】よりコンパクトな構成で粉粒体から異物を選別除去できる選別装置及びこれを備えたバイオマス原料処理システムを提供する。
【解決手段】選別装置1は、異物を選別除去するための選別機3を備え、選別機3は、外筒8と、外筒8の底面81から起立する内筒9と、外筒8の上面82から内筒9の内部へ垂下する排気筒10と、を備える。気流発生手段2により発生された粉粒体を含む気流は選別機3へ導入され、旋回流となって環状空間S1を旋回しながら上昇した後に内筒9の内部空間S2へ流入し、環状空間S1において、相対的に比重の大きな異物は遠心力により旋回流から落下し、内筒9の内部空間S2において、粉粒体は遠心力によって旋回流から分離されて落下し、選別機3の底面81に設けられた取出口8dから外部へ排出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉粒体を含む気流を発生させる気流発生手段と、
前記気流から異物を選別除去するための選別機と、を備え、
前記選別機は、外筒と、前記外筒の底面から起立する内筒と、前記外筒の上面から前記内筒の内部へ垂下する排気筒と、を備え、前記外筒と前記内筒の間には環状空間が規定され、
前記外筒の側壁下部には流入口が設けられ、
前記気流発生手段により発生された前記気流は、前記流入口から前記外筒へ、前記外筒の内周面の接線方向に流入し、旋回流となって前記環状空間を旋回しながら上昇した後に前記内筒の内部空間へ流入し、
前記環状空間において、相対的に比重の大きな異物は遠心力により前記旋回流から落下し、
前記内筒の前記内部空間において、前記粉粒体は遠心力によって前記旋回流から分離されて落下し、前記選別機の底面に設けられた取出口から外部へ排出される選別装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記排気筒に接続された排気管を更に備え、
前記気流発生手段は、気流を発生させる送風機と、前記送風機から延びて前記流入口に接続された流入管と、前記流入管へ粉粒体を投入するための投入器と、を備え、
前記選別機の前記排気筒から排出された空気は前記排気管を介して前記送風機へ戻される請求項1に記載の選別装置。
【請求項3】
前記送風機にはベントラインが接続され、前記外筒にはアシストエア流入管が接続され、
前記送風機から送出される空気の一部は前記ベントラインから外部に排出され、
前記アシストエア流入管から前記外筒へ外部空気が導入される請求項1に記載の選別装置。
【請求項4】
前記外筒の高さは、前記外筒の内径の2~3倍である請求項1に記載の選別装置。
【請求項5】
バイオマス原料を処理するためのバイオマス原料処理装置と、
バイオマス原料を前記バイオマス原料処理装置へ供給するための供給装置と、を備え、
前記バイオマス原料処理装置はホッパを備え、
前記供給装置は請求項1~4の何れかに記載の選別装置であって、
前記選別装置が備える前記選別機は前記ホッパの上方に位置し、前記選別機から排出された粉粒体は前記ホッパへ供給され、
前記粉粒体はバイオマス原料であるバイオマス原料処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒物から異物を選別除去するための選別装置及びこれを備えたバイオマス原料処理システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、籾殻や木屑等のバイオマスを燃料や肥料等として活用されており、その際にバイオマスは所定の処理装置で粉砕処理されたり固形化処理されたりする。しかしながら、バイオマスに小石等の異物が混入していると、処理装置の故障に繋がる。多くの場合、バイオマスはダンプカーに積まれて運搬され、集積場にて山積みにされて保管されるところ、運搬時にタイヤで飛ばされた砂や砂利がバイオマスに混入したり、作業員の靴底などに付着した小石が集積場にてバイオマスに混入したりすることがあり、異物の混入を完全に防止するのは難しかった。
【0003】
このような異物を除去するものとしては、古くから唐箕と呼ばれる装置が知られている。近年では、これが自動化された石抜き装置が農業機械の1つとして普及している。石抜き装置は、異物が混入した粉粒体を傾斜状の多孔板に載せ、多孔板を往復揺動させると共に下方から風を送り、比重の軽い粉粒体を浮き上がらせて傾斜に沿って流下させる一方で、比重の重い小石等の異物は傾斜に逆らって上方側へ集めることで粉粒体と異物とを選別するように構成されている(例えば、引用文献1参照)。
【0004】
また、サイクロン式の風力選別機を用いて対象物を重量物と軽量物へ選別する方法が提案されている。例えば、引用文献2に開示の風力選別システムでは、風力選別機で対象物から重量物が選別され、その下流側に設けられたサイクロン式選別機で軽量物が選別され、サイクロン式選別機から排出された空気流はバグフィルタにより粉塵が除去された後に大気中に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-254036
特開2007-111639
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の石抜き装置は、多孔板を往復揺動させるための構成が複雑で部品点数も多く、コストが高いという問題があった。また、多孔板を往復揺動させるための偏心カムや軸受部が動作中に破損するという問題も懸念される。
【0007】
また、引用文献2に開示の風力選別システムは、複数個の選別機を多段式に設けていることから設置面積が大きく、設置場所が限定されるという問題があった。
【0008】
本発明は、よりコンパクトな構成で粉粒体から異物を選別除去できる選別装置及びこれを備えたバイオマス原料処理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る選別装置は、粉粒体を含む気流を発生させる気流発生手段と、前記気流から異物を選別除去するための選別機と、を備え、前記選別機は、外筒と、前記外筒の底面から起立する内筒と、前記外筒の上面から前記内筒の内部へ垂下する排気筒と、を備え、前記外筒と前記内筒の間には環状空間が規定され、前記外筒の側壁下部には流入口が設けられ、前記気流発生手段により発生された前記気流は、前記流入口から前記外筒へ、前記外筒の内周面の接線方向に流入し、旋回流となって前記環状空間を旋回しながら上昇した後に前記内筒の内部空間へ流入し、前記環状空間において、相対的に比重の大きな異物は遠心力により前記旋回流から落下し、前記内筒の前記内部空間において、前記粉粒体は遠心力によって前記旋回流から分離されて落下し、前記選別機の底面に設けられた取出口から外部へ排出される。
【0010】
本発明に係るバイオマス原料処理システムは、バイオマス原料を処理するためのバイオマス原料処理装置と、バイオマス原料を前記バイオマス原料処理装置へ供給するための供給装置と、を備え、前記バイオマス原料処理装置はホッパを備え、前記供給装置は上述の選別装置であって、前記選別機は前記ホッパの上方に位置し、前記選別機から排出された粉粒体は前記ホッパへ供給され、前記粉粒体はバイオマス原料である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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