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公開番号2024066399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2023056959
出願日2023-03-31
発明の名称昇降式カバー
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人
主分類B65D 25/42 20060101AFI20240508BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】オーバーキャップ等のカバーを外すことなく、したがって紛失等の虞がなく使用することができ、またその取り扱い操作も容易とした昇降式カバーを創出することを課題とする。
【解決手段】吐出器1の上部に装着される固定部材14と、側壁部12Bの軸対称となる位置に窓部12Cが設けられた第1カバー12を有して周方向に回転可能に設けられた第1カバー12と、窓部12Cにスライドにより開閉可能に配置された第2カバー13と、第2カバー13及び第1カバー12と共に固定部材14の周囲に回転可能に設けられた回転体11と、を有し、回転体11を正方向に回転させると、第1カバー12が下降し且つ第2カバー13が上昇することで窓部12Cが閉状態に設定され、回転体11を逆方向に回転させると、第1カバー12が上昇し且つ第2カバー13が下降することで窓部12Cが開状態に設定される構成とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
吐出器（１）の上部に装着される固定部材（１４）と、側壁部（１２Ｂ）の軸対称となる位置に窓部（１２Ｃ）が設けられた第１カバー（１２）を有して周方向に回転可能に設けられた第１カバー（１２）と、前記窓部（１２Ｃ）にスライドにより開閉可能に配置された第２カバー（１３）と、該第２カバー（１３）及び第１カバー（１２）と共に前記固定部材（１４）の周囲に回転可能に設けられた回転体（１１）と、を有して構成される昇降式カバーであって、
前記回転体（１１）を正方向に回転させると、前記第１カバー（１２）が下降し且つ前記第２カバー（１３）が上昇することで前記窓部（１２Ｃ）が閉状態に設定され、前記回転体（１１）を逆方向に回転させると、前記第１カバー（１２）が上昇し且つ前記第２カバー（１３）が下降することで前記窓部（１２Ｃ）が開状態に設定されることを特徴とする昇降式カバー。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
回転体（１１）の内周面には複数の縦溝（α）が形成され、
固定部材（１４）の外周面には軸対称において互いに逆向きの傾斜から成る第１傾斜溝部（β１）と第２傾斜溝部（β２）が形成され、
第１カバー（１２）の内周面には前記第１傾斜溝部（β１）に案内される第１傾斜凸部（１２ａ）が形成され且つ外周面には前記縦溝（α）に案内される第１案内凸部（１２ｂ）が形成され、
第２カバー（１３）の内周面には前記第２傾斜溝部（β２）に案内される第２傾斜凸部（１３ａ）が形成され且つ外周面には前記縦溝（α）に案内される第２案内凸部（１３ｂ）が形成されている請求項１記載の昇降式カバー。
【請求項３】
回転体（１１）の内周面には軸対称において互いに逆向きの傾斜から成る第１傾斜溝部（β１）と第２傾斜溝部（β２）が形成され、
固定部材（１４）の外周面には複数の縦溝（α）が形成され、
第１カバー（１２）の内周面には前記縦溝（α）に案内される第１案内凸部（１２ｂ）が形成され且つ外周面には前記第２傾斜溝部（β２）に案内される第１傾斜凸部（１２ａ）が形成され、
第２カバー（１３）の内周面には前記縦溝（α）に案内される第２案内凸部（１３ｂ）が形成され且つ外周面には前記第１傾斜溝部（β１）に案内される第２傾斜凸部（１３ａ）が形成されている請求項１記載の昇降式カバー。
【請求項４】
吐出器（１）がポンプ容器又はエアゾール容器である請求項１乃至３のいずれか一項に記載の昇降式カバー。
【請求項５】
一対の窓部（１２Ｃ）が設けられた第１カバー（１２）と、該一対の窓部（１２Ｃ）に配置される一対の第２カバー（１３）とを有する請求項１乃至３のいずれか一項に記載の昇降式カバー。
【請求項６】
一対の第２カバー（１３）が環状の連結体（１３Ａ）を介して一体に連結されている請求項５記載の昇降式カバー。
【請求項７】
固定部材（１４）の外周面に、第２カバー（１３）の内周面に形成されている第２傾斜凸部（１３ａ）を第２傾斜溝部（β２）に案内する案内溝（１４ｃ）が形成されると共に、該案内溝（１４ｃ）の周方向の横幅（Ｗ１）が前記第２傾斜凸部（１３ａ）の横幅（Ｗ２）以上の幅寸法で形成されている請求項６記載の昇降式カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、噴出ヘッドを保護する昇降式カバーに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
容器本体の上部に装着された押下式の噴出ヘッドと、この噴出ヘッドを保護するカバーとしてのオーバーキャップとを備えた吐出器（ポンプ容器）が知られている（例えば、特許文献１）。
【０００３】
このような吐出器は、噴出ヘッドを押し込むことで内容液の噴出が行われるため、オーバーキャップを設けておくことにより不用意な噴出ヘッドの押し込みによる誤噴出を防止したり、噴出ヘッドへの粉塵等の付着を防止したりすることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００４－０５９０９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、使用時には容器本体の上部からオーバーキャップを取り外す必要があるため、オーバーキャップの置き場所に困ったり、或いは外したオーバーキャップを紛失したりする虞があることから、なお改良の余地があった。
【０００６】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、オーバーキャップ等のカバーを外すことなく、したがって紛失等の虞がなく使用することができ、またその取り扱い操作も容易とした昇降式カバーを創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第１の手段は、
吐出器の上部に装着される固定部材と、側壁部の軸対称となる位置に窓部が設けられた第１カバーを有して周方向に回転可能に設けられた第１カバーと、前記窓部にスライドにより開閉可能に配置された第２カバーと、該第２カバー及び第１カバーと共に前記固定部材の周囲に回転可能に設けられた回転体と、を有して構成される昇降式カバーであって、
前記回転体を正方向に回転させると、前記第１カバーが下降し且つ前記第２カバーが上昇することで前記窓部が閉状態に設定され、前記回転体を逆方向に回転させると、前記第１カバーが上昇し且つ前記第２カバーが下降することで前記窓部が開状態に設定されることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第１の手段では、回転体の回転方向を変える操作を行うことにより、閉状態及び開状態を容易に設定することができ、カバー自体を取り外す必要がなくなるため、従来のようにキャップの置き場所に困るようなこともなく、またその紛失の虞を無くすことができる。
【０００８】
また本発明の第２の手段は、上記本発明の第１の手段において、
回転体の内周面には複数の縦溝が形成され、固定部材の外周面には軸対称において互いに逆向きの傾斜から成る第１傾斜溝部と第２傾斜溝部が形成され、第１カバーの内周面には前記第１傾斜溝部に案内される第１傾斜凸部が形成され且つ外周面には前記縦溝に案内される第１案内凸部が形成され、第２カバーの内周面には前記第２傾斜溝部に案内される第２傾斜凸部が形成され且つ外周面には前記縦溝に案内される第２案内凸部が形成されている、としたものである。
【０００９】
また本発明の第３の手段は、上記本発明の第１の手段において、
回転体の内周面には軸対称において互いに逆向きの傾斜から成る第１傾斜溝部と第２傾斜溝部が形成され、固定部材の外周面には複数の縦溝が形成され、第１カバーの内周面には前記縦溝に案内される第１案内凸部が形成され且つ外周面には前記第２傾斜溝部に案内される第１傾斜凸部が形成され、第２カバーの内周面には前記縦溝に案内される第２案内凸部が形成され且つ外周面には前記第１傾斜溝部に案内される第２傾斜凸部が形成されている、としたものである。
【００１０】
また本発明の第４の手段は、上記いずれかの手段において、
吐出器がポンプ容器又はエアゾール容器である、と云うものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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