TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024066313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022175817
出願日2022-11-01
発明の名称銀ナノワイヤインク及び透明導電フィルム
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人
主分類C09D 11/52 20140101AFI20240508BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】良好な導電性と優れたマイグレーション耐性を有する透明導電パターンを得ることができる銀ナノワイヤインクおよび透明導電フィルムを提供する。
【解決手段】例えば式(2)で表される分子内に硫黄原子(S)を含むカルボニル化合物の少なくとも一種、銀ナノワイヤ、バインダー樹脂及び分散媒を含む銀ナノワイヤインクである。式中、X4~X7はH、F、メチル基又はメトキシ基である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024066313000018.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">66</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1)~(3)のいずれかで表される分子内に硫黄原子(S)を含むカルボニル化合物の少なくとも一種、銀ナノワイヤ、バインダー樹脂及び分散媒を含むことを特徴とする銀ナノワイヤインク:
TIFF
2024066313000012.tif
77
170
(式(1)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000013.tif
66
170
(式(2)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000014.tif
56
170
(式(3)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、R

~R
11
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表す)。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記銀ナノワイヤインク中の前記分子内に硫黄原子を含むカルボニル化合物の含有率が0.01~0.10質量%、
銀ナノワイヤの含有率が0.01~1.50質量%、
バインダー樹脂の含有率が0.01~2.00質量%
である請求項1に記載の銀ナノワイヤインク。
【請求項3】
前記バインダー樹脂が、ポリ-N-ビニルアセトアミド、エチルセルロースもしくはポリ-N-ビニルピロリドンである請求項1又は2に記載の銀ナノワイヤインク。
【請求項4】
前記分散媒が、水と、C


2n+1
OH(nは1~3の整数)で表されるアルコールの少なくとも一種と、を含む請求項1又は2に記載の銀ナノワイヤインク。
【請求項5】
前記分散媒が、さらにエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルからなる群から選択される少なくとも一種を含む請求項4に記載の銀ナノワイヤインク。
【請求項6】
透明基材と、前記透明基材上に形成され、式(1)~(3)のいずれかで表される、分子内に硫黄原子を含むカルボニル化合物の少なくとも一種、銀ナノワイヤ及びバインダー樹脂を含む透明導電層と、を含む、透明導電フィルム:
TIFF
2024066313000015.tif
77
170
(式(1)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000016.tif
66
170
(式(2)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000017.tif
56
170
(式(3)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、R

~R
11
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表す)。
【請求項7】
前記透明導電層の上にオーバーコート層が形成された請求項6に記載の透明導電フィルム。
【請求項8】
前記透明基材が、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、透明ポリイミドのいずれかのフィルムである請求項6又は7に記載の透明導電フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明導電パターン形成用の銀ナノワイヤインク及び前記銀ナノワイヤインクを基材上に塗布した透明導電フィルムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
銀ナノワイヤを導電部材として含む透明導電パターンに高温高湿下で電圧を印加すると、銀ナノワイヤから溶解した銀イオンが透明導電パターン間に拡散する現象(マイグレーション)が見られることがある。この現象はパターン間の短絡や導電性の悪化の要因となりうるため、銀のイオン化を抑制したり、銀イオンの拡散を抑制したりして透明導電パターン間のマイグレーション耐性を向上させることが求められている。
【0003】
下記特許文献1~3には、腐食防止剤、キレート化剤、マイグレーション抑制剤を添加することで銀のイオン化を抑制できる銀ナノワイヤ含有導電性パターン部材や、導電性ペースト、銀ナノワイヤ透明導電体が開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1で用いられている腐食防止剤や、特許文献2で用いられているキレート化剤、特許文献3で用いられているマイグレーション抑制剤は、金属ナノワイヤの表面に結合することで効果を発揮するため、ナノワイヤ同士の接触を妨げ導電性が悪化する懸念がある。
【0005】
さらに、特許文献3では銀ナノワイヤと基材との密着性を上げるために易接着層等の機能層を付与する必要性があり、工程が煩雑になるという問題がある。
【0006】
特許文献4では、低分子尿素化合物を配合した銀ナノワイヤインクを用いることにより、マイグレーション耐性が良好な透明導電フィルムが得られることが開示されている。しかしながら、特許文献4では、マイグレーション耐性を高温高湿下で電圧を印加後の透明導電パターン間の短絡有無により評価しているのみであり、透明導電膜の電圧印加前後の抵抗値変化は未確認であるため、電圧印加後の導電性の低下が懸念される。また、本発明者の検討によると、銀ナノワイヤインクに用いるバインダー樹脂種によっては低分子尿素化合物を配合することによるマイグレーション耐性が十分発現されないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2009-505358号公報
特開2006-260885号公報
特開2021-177452号公報
WO2019/198494
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、良好な導電性と優れたマイグレーション耐性を有する透明導電パターンを得ることができる銀ナノワイヤインクと、その銀ナノワイヤインクを用いた、より少ない工程で製造可能な透明導電フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は以下の実施態様を含む。
【0010】
[1]式(1)~(3)のいずれかで表される分子内に硫黄原子(S)を含むカルボニル化合物の少なくとも一種、銀ナノワイヤ、バインダー樹脂及び分散媒を含むことを特徴とする銀ナノワイヤインク:
TIFF
2024066313000001.tif
77
170
(式(1)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000002.tif
66
170
(式(2)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、X

~X

はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、メチル基又はメトキシ基を表す)。
TIFF
2024066313000003.tif
56
170
(式(3)中R

は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数が1~3のアルキル基又は炭素原子数が1~3のアルキルオキシ基を表し、R

は炭素原子数が1~2のアルキル基を表し、R

~R
11
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素原子数が1~2のアルキル基又は炭素原子数が1~2のアルキルオキシ基を表す)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ベック株式会社
被覆材
2か月前
日本化薬株式会社
着色液
2か月前
ベック株式会社
水性被覆材
3日前
ベック株式会社
水性被覆材
1か月前
日本化薬株式会社
着色分散液
17日前
日榮新化株式会社
粘着シート
1か月前
ぺんてる株式会社
焼成鉛筆芯
2か月前
株式会社日本触媒
水性白色インク
2か月前
東邦化学工業株式会社
粘性調整剤
24日前
関西ペイント株式会社
塗料組成物
1か月前
株式会社日本触媒
酸化チタン分散体
2か月前
ぺんてる株式会社
水性インキ組成物
1か月前
シャープ株式会社
蓄冷材
2か月前
株式会社リンテック21
接着具
6日前
フジコピアン株式会社
修正用粘着テープ
5日前
フジコピアン株式会社
修正用粘着テープ
5日前
株式会社リコー
構造物の製造方法
10日前
ベック株式会社
硬化剤、及び水性被覆材
3か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
2か月前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
2か月前
株式会社ナノジャパン
塗料及び塗布方法
2か月前
田岡化学工業株式会社
段ボール用接着剤
2か月前
日東電工株式会社
粘着シート
2か月前
デンカ株式会社
蛍光体
2か月前
大日本塗料株式会社
水性塗料組成物
2か月前
大王製紙株式会社
粘着シート
1か月前
ニチバン株式会社
粘着テープ
2か月前
リンテック株式会社
粘着シート
2か月前
東邦化学工業株式会社
農業用フィルム用防曇剤
3か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
16日前
株式会社日本触媒
鉱石または石炭用水系分散体
2か月前
デンカ株式会社
地盤改質材
3か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
16日前
日榮新化株式会社
粘着シート及びその使用方法
3か月前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
16日前
続きを見る