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公開番号2024064399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172963
出願日2022-10-28
発明の名称酸素供給装置、小動物用ケージ内の酸素濃度及び/又は二酸化炭素濃度を制御する方法、並びに小動物用ケージ
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類A61D 7/04 20060101AFI20240507BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】適切な換気を行うことができる酸素供給装置の提供である。
【解決手段】(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、(1)前記小動物用ケージは、前記小動物が収容されるケージ本体と、前記ケージ本体と、前記酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を送風する外気送風部と、前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、を有し、(2)前記酸素濃縮器は、前記ケージ本体に40%濃度~95%濃度の酸素を供給する、前記酸素供給装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、
(1)前記小動物用ケージは、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を送風する外気送風部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有し、
(2)前記酸素濃縮器は、
前記ケージ本体に40%濃度~95%濃度の酸素を供給する、
前記酸素供給装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記外気送風部が、外気を7リットル/分~30リットル/分で前記ケージ本体に供給する、請求項1に記載の酸素供給装置。
【請求項3】
前記外気送風部が、外気を7リットル/分~15リットル/分で前記ケージ本体に供給する、請求項1に記載の酸素供給装置。
【請求項4】
前記酸素濃縮器が、40%濃度~95%濃度の酸素を0.5リットル/分~7リットル/分で前記ケージ本体に供給する、請求項1~3のいずれか一項に記載の酸素供給装置。
【請求項5】
前記酸素濃縮器が、75%濃度~95%濃度の酸素を1.5リットル/分~5.5リットル/分で前記ケージ本体に供給する、請求項1~3のいずれか一項に記載の酸素供給装置。
【請求項6】
(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、
(1)前記小動物用ケージは、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を11リットル/分~13リットル/分で供給する外気送風部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有し、
(2)前記酸素濃縮器は、
前記ケージ本体に85%濃度~95%濃度の酸素を2リットル/分~4リットル/分で供給する、
前記酸素供給装置。
【請求項7】
小動物用ケージ内の酸素濃度及び/又は二酸化炭素濃度を制御する方法であって、
(工程1)酸素濃縮器から、85%濃度~95%濃度の酸素を2リットル/分~4リットル/分で、前記小動物用ケージにおいて前記小動物が収容されるケージ本体に供給する工程と、
(工程2)前記ケージ本体の換気を行うための、前記本体に外気を供給する外気送風部から、外気を11リットル/分~13リットル/分で前記ケージ本体に供給する工程と、
を含み、前記小動物が収容された前記ケージ内の酸素濃度を30%~40%濃度、且つ二酸化炭素濃度を0.5%以下に維持するよう制御する、前記方法。
【請求項8】
小動物用ケージであって、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記ケージ本体に酸素を供給する酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を供給する外気送風部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有する、
前記小動物用ケージ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、犬、猫等の小動物に酸素を供給するための酸素供給装置、小動物用ケージ内の酸素濃度及び/又は二酸化炭素濃度を制御する方法、並びに小動物用ケージに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)とは、血液中の酸素が不足した患者が、病院等の医療機関以外の自宅等において、酸素濃縮器、酸素ボンベ等の酸素供給装置から酸素吸入する治療法のことであり、これまでは主にヒトを対象として実施されてきた。
【0003】
近年、その対象は拡大しており、ヒトのみならず、呼吸器疾患等に罹患している犬、猫等の小動物に対しても、酸素濃縮器、酸素ボンベ等の酸素供給装置を用いたHOTが実施されてきている。この普及により、小動物のクオリティ・オブ・ライフの向上をもたらすと共に、飼い主や獣医師、動物看護師にとっても多大な恩恵をもたらしている(非特許文献1、特許文献1)。例えば、特許文献1等においては、小動物用にカスタマイズされた酸素濃縮器(即ち、比較的低濃度の酸素を高流量で供給する酸素濃縮器)を含む、酸素供給装置が開示されている。
【0004】
一方、ヒトに対して使用される酸素濃縮器については、一般的に、製品寿命よりも短い耐用年数を定めており、耐用年数を過ぎた機器については、その性能に拘らず廃棄しているのが現状である。そのため、耐用年数を過ぎた機器であっても、その性能に問題がなければ、例えば、小動物用として再利用することができ、この場合、環境の面からも非常に好ましい状況が生まれることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5130307号公報
【非特許文献】
【0006】
城下幸仁著「在宅酸素療法に導くためには」infoVets No.147 2010.9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、一般的にヒトに対して使用される酸素濃縮器等の酸素供給装置を、小動物に対してそのまま使用すると、小動物を収容するケージ内の換気が適切に行われないため、当該小動物の呼気による二酸化炭素(炭酸ガス)が蓄積してしまう、という問題を有している。このように、ケージ内に二酸化炭素が蓄積してしまうと、小動物の身体に悪影響を与えてしまう。これは、ヒト用の酸素濃縮器等の供給装置は、高濃度の酸素を低流量で供給する形態であることに起因する。そのため、ヒトに対して使用される酸素濃縮器等の酸素供給装置を、小動物に対してそのまま使用したとしても、小動物を収容するケージ内が適切に換気されるような換気構造が当該ケージに求められている。
【0008】
本発明は、上記問題を解消するためのものである。
従って、本発明の課題は、小動物用ケージ内の適切な換気を行うことができる、酸素供給装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決する目的でなされたものであり、以下の構成よりなる。
[1]
(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、
(1)前記小動物用ケージは、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を供給する外気供給部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有し、
(2)前記酸素濃縮器は、
前記ケージ本体に40%濃度~95%濃度の酸素を供給する、
前記酸素供給装置。
[2]
前記外気供給部が、外気を7リットル/分~30リットル/分で前記ケージ本体に供給する、[1]に記載の酸素供給装置。
[3]
前記外気供給部が、外気を7リットル/分~15リットル/分で前記ケージ本体に供給する、[1]に記載の酸素供給装置。
[4]
前記酸素濃縮器が、40%濃度~95%濃度の酸素を0.5リットル/分~7リットル/分で前記ケージ本体に供給する、[1]~[3]のいずれか一に記載の酸素供給装置。
[5]
前記酸素濃縮器が、75%濃度~95%濃度の酸素を1.5リットル/分~5.5リットル/分で前記ケージ本体に供給する、[1]~[3]のいずれか一に記載の酸素供給装置。
[6]
(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、
(1)前記小動物用ケージは、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を11リットル/分~13リットル/分で供給する外気供給部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有し、
(2)前記酸素濃縮器は、
前記ケージ本体に85%濃度~95%濃度の酸素を2リットル/分~4リットル/分で供給する、
前記酸素供給装置。
[7]
小動物用ケージ内の酸素濃度及び/又は二酸化炭素濃度を制御する方法であって、
(工程1)酸素濃縮器から、85%濃度~95%濃度の酸素を2リットル/分~4リットル/分で、前記小動物用ケージにおいて前記小動物が収容されるケージ本体に供給する工程と、
(工程2)前記ケージ本体の換気を行うための、前記本体に外気を供給する外気送風部から、外気を11リットル/分~13リットル/分で前記ケージ本体に供給する工程と、
を含み、前記小動物が収容された前記ケージ内の酸素濃度を30%~40%濃度、且つ二酸化炭素濃度を0.5%以下に維持するよう制御する、前記方法。
[8]
小動物用ケージであって、
前記小動物が収容されるケージ本体と、
前記ケージ本体と、前記ケージ本体に酸素を供給する酸素濃縮器とを接続する酸素濃縮器接続部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体に外気を供給する外気供給部と、
前記ケージ本体の換気を行うための、前記ケージ本体の内外を連通する通孔部と、
を有し、
ここで、前記酸素濃縮器により供給される酸素濃度が40%濃度~95%濃度である、
前記小動物用ケージ。
更に、本発明は、以下の構成をとってもよい。
[9]
(1)小動物用ケージと、(2)酸素濃縮器と、を含む、酸素供給装置であって、
(1)前記小動物用ケージは、
前記小動物が収容されるケージ本体であって、前記ケージ本体の容積が100L~350Lである前記ケージ本体と、
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、小動物用ケージ内の適切な換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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