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公開番号2024080311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193395
出願日2022-12-02
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20240606BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ガラス繊維(B成分)20~130重量部、(C)フェノキシ樹脂および/またはエポキシ樹脂(C成分)1~10重量部並びに(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部を含有し、B成分が表面処理剤および集束剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し、B成分を400℃で12秒加熱して得られるガス成分が下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ガラス繊維(B成分)20~130重量部、(C)フェノキシ樹脂および/またはエポキシ樹脂(C成分)1~10重量部並びに(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部を含有し、B成分が表面処理剤および集束剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し、B成分を400℃で12秒加熱して得られるガス成分が下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
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[上記一般式(1)において、nは1~10の整数であり、Xは夫々独立して炭素数1~5のアルキレン基、Yは夫々独立して炭素数1~5のアルキル基を表す。]
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
上記一般式(1)で表される化合物におけるXが、炭素数3のアルキレン基であることを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
上記一般式(1)で表される化合物が、4,8,12,16-テトラオキサエイコサン-1-オールであることを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
C成分が、ビスフェノールA型フェノキシ樹脂および/またはビスフェノールA型エポキシ樹脂である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
A成分100重量部に対して、(E)難燃剤(E成分)0.01~35重量部および(F)ドリップ防止剤(F成分)0.1~3重量部を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
A成分100重量部に対して、(G)液晶ポリエステル樹脂(G成分)1~20重量部を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
G成分が、p-ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位および6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸から誘導される繰返し単位を含有する液晶ポリエステル樹脂である請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族ポリカーボネート系樹脂、表面処理剤および/または集束剤を含有し、400℃で12秒加熱して得られるガス成分が特定の化合物を含有するガラス繊維、フェノキシ樹脂および/またはエポキシ樹脂並びにリン系安定剤よりなるポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。更に詳しくは、引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れ、様々な環境下において高い強度が必要とされる部材に適したポリカーボネート樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性などに優れた樹脂であり、電気・電子部品分野、機構部品分野、自動車部品分野、OA機器部品分野など幅広く使用されている。近年、製品の高性能化や高寿命化が進んでいることから、樹脂材料に対しては高い強度を有し、特に湿熱環境下や薬品が接触する環境下で長時間使用した場合でも高い強度を維持することが強く求められている。
【0003】
従来、ポリカーボネート樹脂の引張り強度などの機械物性を改良するためには、繊維状充填剤を添加する方法(特許文献1)や、さらに強度を改良するため繊維状充填材および密着性改良剤を添加する方法(特許文献2、3参照)が知られている。しかしながら、引張り強度などの機械物性が向上する一方で、耐湿熱性および耐薬品性については言及されておらず、かかる技術的課題の解決方法を十分に開示するものとは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2683662号公報
特開2009-292953号公報
特開2013-221072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明の目的は、引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れ、湿熱環境下や薬品が接触する環境下でも高い強度の維持が必要とされる部材に適したポリカーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、芳香族ポリカーボネート系樹脂に、表面処理剤および/または集束剤を含有し、400℃で12秒加熱して得られるガス成分が特定の化合物を含有するガラス繊維、フェノキシ樹脂および/またはエポキシ樹脂並びにリン系安定剤を配合することにより引張り強度、耐湿熱性、耐薬品性および加工性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)芳香族ポリカーボネート系樹脂(A成分)100重量部に対し、(B)ガラス繊維(B成分)20~130重量部、(C)フェノキシ樹脂および/またはエポキシ樹脂(C成分)1~10重量部並びに(D)リン系安定剤(D成分)0.01~3重量部を含有し、B成分が表面処理剤および集束剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し、B成分を400℃で12秒加熱して得られるガス成分が下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【0008】
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[上記一般式(1)において、nは1~10の整数であり、Xは夫々独立して炭素数1~5のアルキレン基、Yは夫々独立して炭素数1~5のアルキル基を表す。]
【0009】
2.上記一般式(1)で表される化合物におけるXが、炭素数3のアルキレン基であることを特徴とする前項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.上記一般式(1)で表される化合物が、4,8,12,16-テトラオキサエイコサン-1-オールであることを特徴とする前項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.C成分が、ビスフェノールA型フェノキシ樹脂および/またはビスフェノールA型エポキシ樹脂である前項1~3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5.A成分100重量部に対して、(E)難燃剤(E成分)0.01~35重量部および(F)ドリップ防止剤(F成分)0.1~3重量部を含有することを特徴とする前項1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
6.A成分100重量部に対して、(G)液晶ポリエステル樹脂(G成分)1~20重量部を含有することを特徴とする前項1~5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
7.G成分が、p-ヒドロキシ安息香酸から誘導される繰返し単位および6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸から誘導される繰返し単位を含有する液晶ポリエステル樹脂である前項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
8.前項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を成形してなる成形品。
【0010】
以下、本発明の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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