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公開番号2024060554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2023004799
出願日2023-01-17
発明の名称空気浮上ガイドレール装置
出願人東佑達奈米系統股ふん有限公司
代理人個人
主分類H02K 41/02 20060101AFI20240424BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】作成手順が簡単化され製造コストの節約が期待できる空気浮上ガイドレール装置を提供する。
【解決手段】ガイドレールユニット10と、スライダユニット20と、リニアモータユニット30と、を備える空気浮上ガイドレール装置である。ガイドレールユニット10はガイドレール体101と、ガイドレール体101と異なる材料により作成された2つの空気浮上ブロックセット102と、を有し、各ガイドレール体101は、いずれも上空気浮上ブロック16とサイド空気浮上ブロック17とを有する。リニアモータユニット30は、固定子31と、スライダユニット20のメインスライドシート21に固定されて固定子31に対して相対移動可能な可動子32とを有し、固定子31に対して相対移動することにより、スライダユニット20をガイドレールユニット10に対して相対移動させるように駆動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガイドレールユニットと、スライダユニットと、リニアモータユニットと、を備える空気浮上ガイドレール装置であって、
前記ガイドレールユニットは、
第1の材料により作成され、2つのレールシートと、該2つのレールシートの間に配置される凹陥部とを有し、且つ、各前記レールシートはいずれも上位置決定面と前記上位置決定面を横切る方向に沿って設けられるサイド位置決定面とを有するガイドレール体と、
前記ガイドレール体が有する2つの前記レールシートにそれぞれ固定装着され、且つ、前記第1の材料より硬度が高くて展延性が低い第2の材料により作成される2つの空気浮上ブロックセットと、を有し、且つ、各前記空気浮上ブロックセットは、いずれも対応する前記レールシートの前記上位置決定面に固定される上空気浮上ブロックと、対応する前記レールシートの前記サイド位置決定面に固定されるサイド空気浮上ブロックと、を有するように構成されており、
前記スライダユニットは前記ガイドレールユニットに対してスライド可能に構成されたものであり、メインスライドシートと、前記メインスライドシートを挟むように前記メインスライドシートの両側においてそれぞれ前記メインスライドシートと一体的に形成された2つのサイドスライドシートと、を有するように形成されており、更に、各前記サイドスライドシートは、いずれも対応する前記空気浮上ブロックセットにおける前記上空気浮上ブロックに隣接する第1の案内面と、対応する前記空気浮上ブロックセットにおける前記サイド空気浮上ブロックに隣接し、且つ、前記第1の案内面を横切る方向に沿って設けられる第2の案内面と、前記第1の案内面から外部空間まで延伸する第1の空気案内通路と、前記第2の案内面から外部空間まで延伸する第2の空気案内通路と、を有するように形成されており、
前記リニアモータユニットは、前記ガイドレールユニットに形成された前記凹陥部に配置され、且つ、前記ガイドレールユニットに沿って延伸する固定子と、前記スライダユニットにおける前記メインスライドシートに固定されることにより、前記固定子に対するリニア移動で前記スライダユニットを前記ガイドレールユニットに対して相対リニア移動させる可動子と、を有するように構成されていることを特徴とする空気浮上ガイドレール装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記ガイドレール体を構成する前記第1の材料はアルミニウムであり、前記空気浮上ブロックセットを構成する前記第2の材料は鉄であることを特徴とする請求項1に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項3】
前記ガイドレール体における各前記レールシートは、いずれも前記上位置決定面にある上収容溝と、前記サイド位置決定面にある下収容溝と、が形成されており、
各前記空気浮上ブロックセットがそれぞれ有する前記上空気浮上ブロックは、いずれも第1のT字形状交差部を有し、該第1のT字形状交差部は、対応する前記レールシートが有する前記上位置決定面に当接する外側部分と、前記外側部分に接続し、且つ、対応する前記レールシートに形成される前記上収容溝内に収容される挿入部分と、を有するように構成されており、
各前記空気浮上ブロックセットがそれぞれ有する前記サイド空気浮上ブロックは、いずれも第2のT字形状交差部を有し、該第2のT字形状交差部は、対応する前記レールシートにおける前記サイド位置決定面に当接する第1部分と、前記第1部分に接続し、且つ、対応する前記レールシートにおける前記下収容溝内に収容される第2部分 と、により構成されることを特徴とする請求項2に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項4】
前記ガイドレールユニットにおける前記ガイドレール体は、
前記レールシートの下部に接続されるレールベースと、
前記レールベースを貫通してからそれぞれが対応する前記レールシートにある前記上収容溝まで延伸する2つの第1の固定孔と、
前記凹陥部からそれぞれが対応する前記レールシートを貫通して該対応の前記レールシートにある前記下収容溝まで延伸する2つの第2の固定孔と、を更に有するように構成され、
各前記空気浮上ブロックセットがそれぞれ有する前記上空気浮上ブロックは、前記外側部分から前記挿入部分まで延伸する第1のねじ穴を有するように形成され、
各前記空気浮上ブロックセットがそれぞれ有する前記サイド空気浮上ブロックは、前記第1部分から前記第2部分まで延伸する第2のねじ穴を有するように形成されており、
前記ガイドレールユニットは、各前記第1の固定孔に対応して挿通してそれぞれが対応する前記空気浮上ブロックセットが有する前記上空気浮上ブロックに形成される前記第1のねじ穴に係合する2つの第1のボルトと、各前記第2の固定孔に対応して挿通してそれぞれが対応する前記空気浮上ブロックセットが有する前記サイド空気浮上ブロックに形成される前記第2のねじ穴に係合する2つの第2のボルトと、を更に有することを特徴とする請求項3に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項5】
前記ガイドレール体における各前記レールシートは、いずれも、前記上位置決定面と前記サイド位置決定面とに連続するターニング面と、
前記サイド位置決定面に隣接し、且つ、前記上位置決定面から離れた箇所に形成される第1の溝と、が更に形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項6】
前記スライダユニットにおける各前記サイドスライドシートは、いずれも、前記第1の案内面と前記第2の案内面との間に形成され、且つ、対応する前記レールシートが有する前記ターニング面に隣接する第2の溝と、前記第1の案内面から離れるように前記第2の案内面から延伸し、且つ、対応する前記レールシートが有する前記第1の溝に隣接する延伸面と、を有するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項7】
前記メインスライドシート及び各前記サイドスライドシート内に延伸し、且つ、各前記サイドスライドシートが有する各前記第1の空気案内通路及び各前記第2の空気案内通路に連通するメイン空気通路を更に有するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気浮上ガイドレール装置。
【請求項8】
前記ガイドレール体に形成される前記凹陥部は、溝底面と、前記溝底面の反対する両側端にそれぞれ接する2つの溝側面と、により画成され、更に、前記溝底面には、前記ガイドレールユニットに沿って延伸する位置決定溝が形成されており、
前記空気浮上ガイドレール装置は、前記ガイドレールユニットに沿って前記位置決定溝に配置され、且つ、前記スライダユニットの位置を検知可能に構成された2つのセンサを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の空気浮上ガイドレール装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はガイドレール装置に関し、特に、空気浮上ガイドレール装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、ガイドレール体と、リニアモータと、スライドキャリッジと、を備えた従来の空気浮上ガイドレール装置の一例が記載されている。該従来の空気浮上ガイドレール装置が備えるガイドレール体は、蟻継ぎ交差部を有する。スライドキャリッジは、上スライドキャリッジ体と、上スライドキャリッジ体の反対する両側にそれぞれ接続される2つのサイドスライドキャリッジ体と、を有する。上スライドキャリッジ体内に2つの上スロットルが配置され、各サイドスライドキャリッジ体には、それぞれサイドスロットルが1つ配置されている。上スライドキャリッジ体は2つのサイドスライドキャリッジ体と共に、それらの間にガイドレール体が収容される蟻継ぎ状の収容空間を画成する。リニアモータは固定子と可動子とを有する。固定子は固定子接続部材によりガイドレール体に固定され、可動子は可動子接続部材により上スライドキャリッジ体に固定される。該従来の空気浮上ガイドレール装置において、ガイドレール体はアルミニウム材料に対して表面処理を行って作成されたものである。具体的には、アルミニウム押出成形処理と、コンピュータ数値制御(CNC)による加工処理と、研磨処理と、硬質陽極酸化処理と、極低温処理と、高精度研磨処理と、の一連のプロセスを行う必要がある。しかし、作成するガイドレール体の必要なサイズに対し、硬質陽極酸化処理と極低温処理において使用される容器のサイズが比較的に小さいので、硬質陽極酸化処理と極低温処理を行う際のコストと難易度と所要時間が高くなっている問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
中国実用新案第209830882号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、従来技術の少なくとも1つの欠点を解決する空気浮上ガイドレール装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく、本発明は、ガイドレールユニットと、スライダユニットと、リニアモータユニットと、を備える空気浮上ガイドレール装置であって、
前記ガイドレールユニットは、
第1の材料により作成され、2つのレールシートと、該2つのレールシートの間に配置される凹陥部とを有し、且つ、各前記レールシートはいずれも上位置決定面と前記上位置決定面を横切る方向に沿って設けられるサイド位置決定面とを有するガイドレール体と、
前記ガイドレール体が有する2つの前記レールシートにそれぞれ固定装着され、且つ、前記第1の材料より硬度が高くて展延性が低い第2の材料により作成される2つの空気浮上ブロックセットと、を有し、且つ、各前記空気浮上ブロックセットは、いずれも対応する前記レールシートの前記上位置決定面に固定される上空気浮上ブロックと、対応する前記レールシートの前記サイド位置決定面に固定されるサイド空気浮上ブロックと、を有するように構成されており、
前記スライダユニットは前記ガイドレールユニットに対してスライド可能に構成されたものであり、メインスライドシートと、前記メインスライドシートを挟むように前記メインスライドシートの両側においてそれぞれ前記メインスライドシートと一体的に形成された2つのサイドスライドシートと、を有するように形成されており、更に、各前記サイドスライドシートは、いずれも対応する前記空気浮上ブロックセットにおける前記上空気浮上ブロックに隣接する第1の案内面と、対応する前記空気浮上ブロックセットにおける前記サイド空気浮上ブロックに隣接し、且つ、前記第1の案内面を横切る方向に沿って設けられる第2の案内面と、前記第1の案内面から外部空間まで延伸する第1の空気案内通路と、前記第2の案内面から外部空間まで延伸する第2の空気案内通路と、を有するように形成されており、
前記リニアモータユニットは、前記ガイドレールユニットに形成された前記凹陥部に配置され、且つ、前記ガイドレールユニットに沿って延伸する固定子と、前記スライダユニットにおける前記メインスライドシートに固定されることにより、前記固定子に対するリニア移動で前記スライダユニットを前記ガイドレールユニットに対して相対リニア移動させる可動子と、を有するように構成されていることを特徴とする空気浮上ガイドレール装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の空気浮上ガイドレール装置は、ガイドレール体を作成する材料と、ガイドレールユニットの各空気浮上ブロックセットを作成する材料とが異なるので、ガイドレール体を作成する際、硬質陽極酸化処理と極低温処理は不要となる。従って、本発明の空気浮上ガイドレール装置の作成手順は簡単化され、製造コストの節約が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の空気浮上ガイドレール装置の1つの実施例の構成が示される断面図である。
図1におけるII‐II線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
具体的説明に入る前に、本発明において同じ役割を担う構成要素に関しては、全く同じものでなくても、同じ符号が振り分けられている。また、以下の説明における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの用語は、各部材の間の相対的位置関係をわかりやすく説明するために用いられるものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0009】
図1と図2に示されるように、本発明の空気浮上ガイドレール装置の一例は、ガイドレールユニット10と、スライダユニット20と、リニアモータユニット30と、2つのセンサ40(図1にはその1つしか示されていない)と、を備える。
【0010】
ガイドレールユニット10は、第1の材料により作成されたガイドレール体101と、 ガイドレール体101の2つのレールシート12にそれぞれ固定され、且つ、第2の材料により作成された2つの空気浮上ブロックセット102と、2つの第1のボルト103と、2つの第2のボルト104と、を有するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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