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公開番号2024064007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172271
出願日2022-10-27
発明の名称ロータ
出願人株式会社アイシン
代理人個人
主分類H02K 1/32 20060101AFI20240507BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】軸方向に延びるロータコアのコア流路に冷媒を流すための装置構成を、軸方向の片側においてエンドプレートを複数(2つ)設けない簡素化された装置構成にすることが可能なロータを提供する。
【解決手段】このロータ102は、中空部10が設けられたロータシャフト1と、軸方向に延びるコア流路23を含むロータコア2と、ロータコア2に接触する内側端面30と、外側端面31とを含むエンドプレート3と、エンドプレート接触面40を含み、エンドプレート3の移動を規制する固定部材4と、中空部10からコア流路23に冷媒を供給する供給流路5と、を備え、供給流路5は、外側端面31とエンドプレート接触面40との境界に沿って延びる境界流路52を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒が供給される中空部が設けられ、軸方向に延びるロータシャフトと、
前記ロータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔と、冷媒が流れる前記軸方向に延びるコア流路と、を含むロータコアと、
前記ロータコアの前記軸方向の一方端面に接触する内側端面と、前記軸方向において前記内側端面とは反対側の外側端面と、を含むエンドプレートと、
前記エンドプレートとは別個に設けられ、前記エンドプレートの前記外側端面に接触するエンドプレート接触面を含み、前記外側端面に接触することにより前記ロータシャフトに対する前記エンドプレートおよび前記ロータコアの前記軸方向の移動を規制する軸方向移動規制部と、
前記中空部から前記コア流路に冷媒を供給する供給流路と、を備え、
前記供給流路は、
前記エンドプレートの前記外側端面と前記軸方向移動規制部の前記エンドプレート接触面との境界に沿って延びる境界流路と、
前記ロータシャフトに設けられ、前記中空部と前記境界流路とを接続する第1接続流路と、
前記エンドプレートに設けられ、前記境界流路と前記コア流路とを接続する第2接続流路と、を含む、ロータ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ロータコアの径方向において、前記ロータシャフトの外周面から前記軸方向移動規制部の外周面までの長さは、前記ロータシャフトの外周面から前記ロータコアの外周面までの長さの半分よりも小さい、請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記エンドプレートは、前記外側端面から前記ロータコア側に窪む溝部を含み、
前記境界流路は、前記溝部と前記軸方向移動規制部の前記エンドプレート接触面とによって形成されている、請求項1に記載のロータ。
【請求項4】
前記軸方向移動規制部は、前記ロータシャフトに対して固定されることにより前記軸方向において位置決めされる固定部材であり、
前記エンドプレートおよび前記固定部材のセットは、前記ロータコアの前記軸方向の一方側および他方側の両方に設けられている、請求項1に記載のロータ。
【請求項5】
前記ロータコアは、
永久磁石が配置される磁石孔と、
前記磁石孔の径方向内側に設けられ、前記ロータコアの前記軸方向に延びる貫通孔により形成されたスリットと、を含み、
冷媒が流れる前記コア流路は、前記スリットにより形成されている、請求項1に記載のロータ。
【請求項6】
前記ロータコアの前記軸方向の一方側の前記供給流路から供給された冷媒を、前記軸方向の他方側から排出する排出流路を含む排出部材をさらに備え、
前記排出流路は、排出した冷媒がステータのコイルエンド部に向かって排出されるように、前記コイルエンド部側に傾斜した傾斜面を含む、請求項1に記載のロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、冷媒が流れる流路が設けられたロータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、冷媒が供給される中空部を有するロータシャフトと、冷媒が流れる軸方向に延びる冷却流路が設けられたロータコアと、ロータコアの軸方向の一端に設けられた互いに接触する2つのエンドプレートとを備えるロータが開示されている。ロータコアは、冷却流路の径方向外側に永久磁石が配置される磁石孔を有している。2つのエンドプレートの境界には、ロータシャフトの中空部の冷媒をロータコアの冷却流路に導くための流路が設けられている。また、ロータは、軸方向外側のエンドプレートに接触して、2つのエンドプレートおよびロータコアの軸方向の移動を規制する移動規制部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-120425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のロータでは、ロータシャフトの中空部の冷媒をロータコアの冷却流路に導くために、移動規制部によって軸方向への移動が規制される2つ(複数)のエンドプレートが必要となっており、軸方向に延びるロータコアの冷却流路に冷媒を流すための装置構成を簡素化することが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、軸方向に延びるロータコアのコア流路に冷媒を流すための装置構成を、軸方向の片側においてエンドプレートを複数(2つ)設けない簡素化された装置構成にすることが可能なロータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるロータは、冷媒が供給される中空部が設けられ、軸方向に延びるロータシャフトと、ロータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔と、冷媒が流れる軸方向に延びるコア流路と、を含むロータコアと、ロータコアの軸方向の一方端面に接触する内側端面と、軸方向において内側端面とは反対側の外側端面と、を含むエンドプレートと、エンドプレートとは別個に設けられ、エンドプレートの外側端面に接触するエンドプレート接触面を含み、外側端面に接触することによりロータシャフトに対するエンドプレートおよびロータコアの軸方向の移動を規制する軸方向移動規制部と、中空部からコア流路に冷媒を供給する供給流路と、を備え、供給流路は、エンドプレートの外側端面と軸方向移動規制部のエンドプレート接触面との境界に沿って延びる境界流路と、ロータシャフトに設けられ、中空部と境界流路とを接続する第1接続流路と、エンドプレートに設けられ、境界流路とコア流路とを接続する第2接続流路と、を含む。
【0008】
この発明の一の局面によるロータでは、上記のように、ロータシャフトに対するエンドプレートおよびロータコアの軸方向の移動を規制する軸方向移動規制部と、中空部からコア流路に冷媒を供給する供給流路と、を設け、供給流路には、エンドプレートの外側端面と軸方向移動規制部のエンドプレート接触面との境界に沿って延びる境界流路と、ロータシャフトに設けられ、中空部と境界流路とを接続する第1接続流路と、エンドプレートに設けられ、境界流路とコア流路とを接続する第2接続流路と、を設ける。これによって、1つのエンドプレートと既存の構成である軸方向移動規制部とを利用して、ロータシャフトの中空部からロータコアの軸方向に延びるコア流路に冷媒を導入するための供給流路の境界流路を形成することができる。このため、従来と比較して、軸方向の片側においてエンドプレートの数を2つから1つに減らすことができるので、軸方向に延びるロータコアのコア流路に冷媒を流すための装置構成を、軸方向の片側においてエンドプレートを複数(2つ)設けない簡素化された装置構成にすることができる。
【0009】
上記一の局面によるロータコアにおいて、好ましくは、ロータコアの径方向において、ロータシャフトの外周面から軸方向移動規制部の外周面までの長さは、ロータシャフトの外周面からロータコアの外周面までの長さの半分よりも小さい。このように構成すれば、軸方向移動規制部のロータコアに対する接触面積を比較的小さくすることができるので、軸方向移動規制部のロータコアに対する接触圧力を比較的大きくすることができる。その結果、軸方向移動規制部(エンドプレート接触面)とエンドプレート(外側端面)との境界に沿って延びる境界流路から冷媒が漏れることを効果的に抑制することができる。
【0010】
上記一の局面によるロータコアにおいて、好ましくは、エンドプレートは、外側端面からロータコア側に窪む溝部を含み、境界流路は、溝部と軸方向移動規制部のエンドプレート接触面とによって形成されている。このように構成すれば、軸方向移動規制部のエンドプレート接触面側に境界流路を形成するための構成を設ける必要がないので、軸方向移動規制部とエンドプレートとの両方に溝部を設ける場合とは異なり、軸方向移動規制部と溝部を含むエンドプレートとの溝部同士の位置合わせの工程を削減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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