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公開番号2024058661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023177862
出願日2023-10-13
発明の名称遠位スタビライザ
出願人株式会社Bolt Medical
代理人個人
主分類A61M 25/04 20060101AFI20240418BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】アンカーデバイスとして大径のカテーテルをデリバリするために必要な血管壁との摩擦力を備え、且つ、小径のカテーテルに縮径して挿入した場合の摺動性にも優れた、オープンセル構造を有する遠位スタビライザを提供すること。
【解決手段】生体管腔中でのカテーテルデリバリに用いられる遠位スタビライザであって、線状デリバリ部材と、前記線状デリバリ部材の遠位端から延び、生体管腔の内壁に係止される円筒形状部と、を備え、前記円筒形状部は、ワイヤ状部材で囲まれた形状のセル20が長軸方向に沿って配列した構造を有し、前記セルの少なくとも1つは、少なくとも1つの自由凸端23を有するオープンセルであり、前記オープンセルにおいて、自由凸端23を形成するワイヤ状部材のうち、前記セルの配列方向に延在するワイヤ状部材22aは、配列方向に対して横並びに隣接する他のセルのワイヤ状部材22cと略平行に配置される。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
生体管腔中でのカテーテルデリバリに用いられる遠位スタビライザであって、
線状デリバリ部材と、
前記線状デリバリ部材の遠位端から延び、生体管腔の内壁に係止される円筒形状部と、を備え、
前記円筒形状部は、ワイヤ状部材で囲まれた形状のセルが長軸方向に沿って配列した構造を有し、前記セルの少なくとも1つは、少なくとも1つの自由凸端を有するオープンセルであり、
前記オープンセルにおいて、自由凸端を形成するワイヤ状部材のうち、前記セルの配列方向に延在するワイヤ状部材は、配列方向に対して横並びに隣接する他のセルのワイヤ状部材と略平行に配置される、遠位スタビライザ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記セルの自由凸端を形成し、配列方向に延在する前記ワイヤ状部材は、自然状態において、配列方向に対して横並びに隣接する他のセルの前記ワイヤ状部材に対して0~15°の角度で交差する、請求項1に記載の遠位スタビライザ。
【請求項3】
前記円筒形状部は、ワイヤ状部材で囲まれた形状のセルが長軸方向に対して螺旋状に配列した構造を有する、請求項1又は2に記載の遠位スタビライザ。
【請求項4】
前記円筒形状部は、内径が0.017インチ以下のカテーテルに内挿して用いられる、請求項1又は2に記載の遠位スタビライザ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンカーデバイスとして生体管腔内に係止される遠位スタビライザに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
患者の動脈等の生体管腔中において、遠位端が標的位置の近傍まで誘導されたカテーテルの内腔を利用して、治療デバイスを標的位置にデリバリすることにより、治療デバイスによる治療やカテーテル自体を治療デバイスとして使用する治療が行われている。例えば、特許文献1には、デリバリワイヤの遠位端にアンカー用の係止ステントが接合された遠位スタビライザ(アンカーデバイス)が開示されている。この係止ステントをマイクロカテーテルから解放して拡張させると、生体管腔中の内壁に係止ステントがアンカリングされるため、マイクロカテーテルに外挿した目的カテーテルを標的位置の近傍へデリバリすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許968221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
頭蓋内の前大脳動脈(ACA)、前交通動脈(Acom)、中大脳動脈(MCA)等の血管は、動脈瘤が形成されやすい部位として知られている。これらの血管は、径が細く屈曲していることから、大径のカテーテルの送達が困難であるため、動脈瘤の近くには、内径0.0165インチ(約0.42mm)程度の小径のカテーテルしか送達できない場合が多い。一方、動脈瘤の治療デバイスとして、動脈瘤用ステントやフローダイバータが用いられているが、これらの治療デバイスを標的位置の近傍にデリバリするには、内径0.021インチ(約0.53mm)、内径0.027インチ(約0.69mm)程度の大径のカテーテルを用いる必要がある。
【0005】
上記治療デバイスを径の細い血管の動脈瘤に向けてデリバリする際、大径のカテーテルでは、一般的な手法であるガイドワイヤによる送達が困難若しくは不可能なため、アンカーデバイスとして係止ステント(遠位スタビライザ)を用いる必要がある。そのために、まず小径のカテーテルを動脈瘤の遠位側に送達して、係止ステントを動脈瘤の遠位側にアンカリングする。その際、小径のカテーテルに係止ステント(遠位スタビライザ)を内挿する必要がある。一方、係止ステントにおいて、大径のカテーテルをデリバリするために必要な血管壁との摩擦力を得るために拡張力を高めると、血管壁へのダメージだけでなく、カテーテルの内壁との摺動性が悪くなりやすいことが懸念される。また、血管壁との摩擦力を高めるためには、係止ステントのメッシュ密度を大きくする必要がある。しかし、メッシュ密度の大きな係止ステントを、小径のカテーテルに内挿すると、係止ステントを構成するワイヤ(ストラット)同士が重なり合い、係止ステントの径が嵩むため、カテーテルの内壁との摺動性が悪くなりやすい。これらの現象は、例えば、血管壁への愛護性の高いオープンセル構造を有する係止ステントにおいて、特に重大である。
【0006】
本発明の目的は、アンカーデバイスとして大径のカテーテルをデリバリするために必要な血管壁との摩擦力を備え、且つ、小径のカテーテルに縮径して挿入した場合の摺動性にも優れた、オープンセル構造を有する遠位スタビライザを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、生体管腔中でのカテーテルデリバリに用いられる遠位スタビライザであって、線状デリバリ部材と、前記線状デリバリ部材の遠位端から延び、生体管腔の内壁に係止される円筒形状部と、を備え、前記円筒形状部は、ワイヤ状部材で囲まれた形状のセルが長軸方向に沿って配列した構造を有し、前記セルの少なくとも1つは、少なくとも1つの自由凸端を有するオープンセルであり、前記オープンセルにおいて、自由凸端を形成するワイヤ状部材のうち、前記セルの配列方向に延在するワイヤ状部材は、配列方向に対して横並びに隣接する他のセルのワイヤ状部材と略平行に配置される遠位スタビライザに関する。
【0008】
前記遠位スタビライザにおいて、前記セルの自由凸端を形成し、配列方向に延在する前記ワイヤ状部材は、自然状態において、配列方向に対して横並びに隣接する他のセルの前記ワイヤ状部材に対して0~15°の角度で交差させてもよい。
【0009】
前記遠位スタビライザにおいて、前記円筒形状部は、ワイヤ状部材で囲まれた形状のセルが長軸方向に対して螺旋状に配列した構造でもよい。
【0010】
前記遠位スタビライザにおいて、前記円筒形状部は、内径が0.017インチ以下のカテーテルに内挿して用いられてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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