TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024058468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165864
出願日2022-10-14
発明の名称ピラーアレーン複合体
出願人ダイキン工業株式会社,国立大学法人京都大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 27/12 20060101AFI20240418BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本開示は、耐熱性および/または疎水性に優れ、かつ官能基の導入が容易な複合体の提供を目的とする。
【解決手段】本開示の複合体は、含フッ素ポリマーと、前記含フッ素ポリマーを包接する、1個またはそれ以上の環状化合物とを含み、前記環状化合物は、以下の式(I):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024058468000039.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">15</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">86</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式(I)中、Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC4-50有機基を表し、Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、nは、4~20の整数を表す。]
で表される化合物を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
含フッ素ポリマーと、前記含フッ素ポリマーを包接する、1個またはそれ以上の環状化合物とを含み、
前記環状化合物は、以下の式(I):
JPEG
2024058468000032.jpg
20
116
[式(I)中、
Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC
4-50
有機基を表し、
Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、
nは、4~20の整数を表す。]
で表される化合物を含む、複合体。
続きを表示(約 4,000 文字)【請求項2】
前記環状化合物は、以下の式(1)~(3):
JPEG
2024058468000033.jpg
25
101
[式(1)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000034.jpg
25
101
[式(2)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000035.jpg
25
101
[式(3)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

10
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

11
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

12
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物を含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
前記式(1)において、R

~R

から選ばれる1つまたはそれ以上は、含フッ素有機基である、請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
前記式(1)において、R

およびR

から選ばれる1つまたはそれ以上は、水素原子である、請求項2に記載の複合体。
【請求項5】
前記環状化合物は、下記式(1-A)、(2-A)および(3-A):
JPEG
2024058468000036.jpg
25
100
[式(1-A)中、

1a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

2a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

3a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

4a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000037.jpg
25
102
[式(2-A)中、

5a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

6a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000038.jpg
25
107
[式(3-A)中、

7a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

8a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

9a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

10a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

11a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、

12a
は、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよいC
1-30
アルキル基または水素原子を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
ただし、n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3-A)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物である、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
前記含フッ素ポリマーは、1個またはそれ以上の置換基を有していてもよい直鎖状含フッ素ポリマーである、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
前記含フッ素ポリマーは、含フッ素オレフィン系ポリマーを含む、請求項1に記載の複合体。
【請求項8】
前記含フッ素オレフィン系ポリマーは、以下の式:
CR
f20

f21
=CR
f22

f23
[式中、

f20
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、C
1-5
フルオロアルキル基およびC
1-5
パーフルオロアルコキシ基から選ばれる1種を表し、

f21
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、C
1-5
フルオロアルキル基およびC
1-5
パーフルオロアルコキシ基から選ばれる1種を表し、

f22
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、C
1-5
フルオロアルキル基およびC
1-5
パーフルオロアルコキシ基から選ばれる1種を表し、

f23
は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、C
1-5
フルオロアルキル基およびC
1-5
パーフルオロアルコキシ基から選ばれる1種を表し、

f20
~R
f23
の1つまたはそれ以上は、フッ素原子である。]
で表される含フッ素オレフィン化合物から形成される繰り返し単位を有する、請求項7に記載の複合体。
【請求項9】
前記含フッ素オレフィン化合物は、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、1,2-ジフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、フッ化ビニル、パーフルオロメチルビニルエーテル、パーフルオロエチルビニルエーテルおよびパーフルオロプロピルビニルエーテルから選ばれる1種またはそれ以上である請求項8に記載の複合体。
【請求項10】
前記含フッ素オレフィン系ポリマーは、クロロトリフルオロエチレン/テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体およびポリ1,2-ジフルオロエチレンから選ばれる1種またはそれ以上を含む、請求項7に記載の複合体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ピラーアレーン複合体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
環状化合物とポリマーとが複合した複合体として、ロタキサンや擬ロタキサンが知られている。ロタキサンは、環状化合物と、該環状化合物の環を貫通するポリマーと、該ポリマーの末端に配置された封鎖部位とを有する構造体である。擬ロタキサンは、環状化合物と、該環状化合物の環を貫通するポリマーとを有し、ポリマー末端の封鎖部位を有しない構造体である。
【0003】
かかる複合体として、特許文献1には、シクロデキストリンに、ゲスト化合物としてフルオロポリエーテル分子が包接された包接化合物が記載されている。
特許文献2には、ポリエチレングリコールと、該ポリエチレングリコールを串刺し状に包接するピラーアレーンと、上記ポリエチレングリコールの両末端にアダマンタン基類が配置されたポリロタキサンが記載されている。
非特許文献3には、ピラーアレーンと、ピラーアレーンに包接されたポリエチレンまたはポリプロピレンを含むロタキサンが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2007/058247号
特開2021-138635号公報
【非特許文献】
【0005】
Tomoki Ogoshi et al., "Extension of polyethylene chains by formation of polypseudorotaxane structures with perpentylated piller[5]arenes", Polymer Journal (2014) 46, 77-81.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来から知られている複合体では、耐熱性や疎水性が十分に満足できるものではなく、また、環状化合物へ導入され得る官能基が制限されている。
【0007】
本開示は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、耐熱性および/または疎水性に優れ、かつ官能基の導入が容易な複合体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の態様を含む。
[1]
含フッ素ポリマーと、前記含フッ素ポリマーを包接する、1個またはそれ以上の環状化合物とを含み、
前記環状化合物は、以下の式(I):
JPEG
2024058468000002.jpg
20
116
[式(I)中、
Aは、各出現においてそれぞれ独立して、-ORおよび-CO-から選ばれる1種またはそれ以上を含む2価のC
4-50
有機基を表し、
Rは、各出現においてそれぞれ独立して、1個またはそれ以上のフッ素原子を含んでいてもよい有機基または水素原子を表し、
nは、4~20の整数を表す。]
で表される化合物を含む、複合体。
[2]
前記環状化合物は、以下の式(1)~(3):
JPEG
2024058468000003.jpg
25
101
[式(1)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n1は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000004.jpg
25
101
[式(2)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n2は、4~20の整数である。]
JPEG
2024058468000005.jpg
25
101
[式(3)中、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、


は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

10
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

11
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、

12
は、各出現においてそれぞれ独立して、水素原子または有機基を表し、
n3は、1~19の整数であり、
n4は、1~19の整数であり、
n3とn4の合計は、4~20であり、
n3またはn4を付して括弧で括られた単位の存在順序は式(3)中において任意である。]
のいずれかで表される化合物を含む、[1]に記載の複合体。
[3]
前記式(1)において、R

【発明の効果】
【0009】
本開示の複合体は、耐熱性および/または疎水性に優れ、かつ官能基の導入が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1で得られた複合体のNMRチャートを示す。
図2は、比較例1で得られた精製体のNMRチャートを示す。
図3は、実施例2で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図4は、実施例3で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図5は、実施例4で得られた各複合体のDSCチャートを示す。
図6は、実施例2で得られた各複合体のX線回折チャートを示す。
図7は、実施例3で得られた各複合体のX線回折チャートを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社日本触媒
組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3日前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
株式会社ナリス化粧品
構造体
10日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ソールゴム用改質剤
3日前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
株式会社日本触媒
無機粒子含有分散体
2か月前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
24日前
テクノUMG株式会社
物品
1か月前
三菱ケミカル株式会社
成形体
3日前
株式会社カネカ
樹脂組成物およびフィルム
1か月前
ユニチカ株式会社
多孔質ポリアミドイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
25日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
24日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
18日前
帝人株式会社
樹脂組成物および光学部材
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリオレフィンフィルム
1か月前
株式会社日本製鋼所
プリプレグ製造装置
1か月前
日本ユピカ株式会社
成形材
27日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東レ株式会社
重合装置および重合体の製造方法
1か月前
松本油脂製薬株式会社
ポリマー粒子及びその用途
24日前
東ソー株式会社
両親媒性ポリマー溶液の調液方法
17日前
東京応化工業株式会社
感光性組成物
3日前
株式会社コバヤシ
成形体及びその製造方法
1か月前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
三和化工株式会社
発泡体の製造方法
1か月前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
5日前
アキレス株式会社
農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
24日前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
5日前
株式会社カネカ
樹脂組成物、成形体およびフィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
19日前
続きを見る