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公開番号2024056739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024010235,2022517296
出願日2024-01-26,2020-09-16
発明の名称付加製造用の生体吸収型樹脂
出願人カーボン,インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20240416BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】バイオ医学用途に適している付加製造用の樹脂を提供する。
【解決手段】(a)5または10重量パーセントから80または90重量パーセントの(メタ)アクリラート末端生体吸収性ポリエステルオリゴマー;(b)1または5重量パーセントから50または70重量パーセントの非反応性希釈剤;(c)0.1または0.2重量パーセントから2または4重量パーセントの光開始剤;(d)任意選択的に、1または5重量パーセントから40または50重量パーセントの反応性希釈剤;(e)任意選択的に、1または2重量パーセントから40または50重量パーセントの充填剤;および(f)任意選択的に、1または2重量パーセントから5または10重量パーセントの、トリメチロールプロパントリメタクリラート(TMPTMA)などの少なくとも1種の追加の架橋剤を含む、または実質的にそれらからなる樹脂である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性または弾性の生体吸収性物体の付加製造に有用な樹脂であって、
(a)5または10重量パーセントから80または90重量パーセントの(メタ)アクリ
ラート末端生体吸収性ポリエステルオリゴマー;
(b)1または5重量パーセントから50または70重量パーセントの非反応性希釈剤;
(c)0.1または0.2重量パーセントから2または4重量パーセントの光開始剤;
(d)任意選択的に、1または5重量パーセントから40または50重量パーセントの反
応性希釈剤;
(e)任意選択的に、1または2重量パーセントから40または50重量パーセントの充
填剤;および
(f)任意選択的に、1または2重量パーセントから5または10重量パーセントの、ト
リメチロールプロパントリメタクリラート(TMPTMA)などの少なくとも1種の追加
の架橋剤
を含む、または実質的にそれらからなる樹脂。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記オリゴマーが直鎖状オリゴマーを含む、請求項1に記載の樹脂。
【請求項3】
前記オリゴマーが分岐オリゴマー(すなわち、3アームオリゴマーなどの星形オリゴマ
ー)を含む、請求項1または2に記載の樹脂。
【請求項4】
前記オリゴマーが、ABAブロック、BABブロック、CBCブロック、BCBブロッ
ク、ABランダム組成物、BCランダム組成物、ホモポリマーまたは任意のそれらの組み
合わせにおける、カプロラクトン、ラクチド、グリコリド、トリメチレンカルボナート、
ジオキサノン、およびプロピレンフマラートモノマーから選択される構成要素間の分解可
能なエステル結合を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂
[式中、
A=ポリ(ラクチド)(PLA)、ポリ(グリコリド)(PGA)、ポリ(ラクチド-c
o-グリコリド)(PLGA)またはポリプロピレンフマラート(PPF)、
B=ポリカプロラクトン(PCL)、ポリトリメチレンカルボナート(PTMC)または
ポリ(カプロラクトン-co-ラクチド)(PCLLA)、
C=ポリジオキサノン(PDX)である。]。
【請求項5】
前記オリゴマーが、2または5キロダルトンから6、10、15または20キロダルト
ンの分子量(Mn)を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂。
【請求項6】
前記オリゴマーが、直鎖状および/もしくは分岐(例えば、星形または3アーム)形態
のABAブロック、BABブロック、CBCブロックまたはBCBブロックを含む、請求
項4または5に記載の樹脂。
【請求項7】
Aが、
(i)ポリ(ラクチド);
(ii)ポリ(グリコリド);
(iii)(i)90:10から55:45のラクチド:グリコリド(すなわち、ラクチ
ドに富む比)もしくは(ii)45:55から10:90のラクチド:グリコリド(すな
わち、グリコリドに富む比)のモル比のラクチドおよびグリコリドを含むポリ(ラクチド
-co-グリコリド);
または前述の任意の組み合わせである、請求項6に記載の樹脂。
【請求項8】
Bが、
(i)ポリカプロラクトン;
(ii)ポリトリメチレンカルボナート;
(iii)95:5~5:95のカプロラクトン:ラクチドのモル比のカプロラクトンお
よびラクチドを含むポリ(カプロラクトン-co-ラクチド);
または前述の任意の組み合わせである、請求項6または7に記載の樹脂。
【請求項9】
A(PLA、PGA、PLGA、PPFまたはその組み合わせ)が、1,000または
2,000ダルトンから4,000、6,000または10,000ダルトンまでの分子
量(Mn)を有し;
B(PCL、PTMC、PCLLAまたはその組み合わせが、1,000または1,60
0ダルトンから4,000、6,000または10,000ダルトンまでの分子量(Mn
)を有する、請求項4から6のいずれか1項に記載の樹脂。
【請求項10】
前記非反応性希釈剤が、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチルピ
ロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド、環状炭酸エステル(炭酸プロピレンなどの
)、アジピン酸ジエチル、メチルエーテルケトン、エチルアルコール、アセトンおよびそ
の組み合わせからなる群から選択される、請求項1から9のいずれか1項に記載の樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【背景技術】
【0001】
生体吸収性物体の製造のための樹脂は知られており、例えば、米国特許第9,770,
241号;米国特許第10,085,745号;米国特許第10,149,753号;米
国特許第9,873,790号;および米国特許出願公開第2017/0355815号
に記載されている。しかしながら、(a)付加製造プロセスにおける印刷適性(例えば、
十分に低粘性であること)、(b)製造された物体の可撓性または弾性の機械的性質、お
よび(c)妥当なバイオ吸収/生物分解時間に対する、時には競合する必要性により、す
べてのそのような樹脂が、ステレオリソグラフィーなどの付加製造技法において使用する
のに良く適合しているとは限らない。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
1つの先行研究において、ステレオリソグラフィーを用いて生体吸収性多孔質足場を印
刷するためのポリカプロラクトンジメタクリラート系樹脂が研究された(Elomaaら
、Preparation of poly(e-caprolactone)-bas
ed tissue engineering scaffolds by stere
olithography, Acta Biomaterialia 7, 3850
-3856 (2011))。Elomaaらの樹脂の機械的性質は幾つかの移植可能な
物体には有用であるが、その分解時間(一般に2年を超える)は好ましい時間より遅い。
【0003】
別の先行の参考文献において、ポリ(D,L-ラクチド)ジメタクリラート系樹脂が研
究された(Melchelsら、Effects of the architectu
re of tissue engineering scaffolds on ce
ll seeding and culturing, Acta Biomateri
alia 6 4208-4217 (2010))。しかし、Melchelsらの硬
化樹脂は剛直で弾性がなく、移植および/または使用の間に大きい弾性変形を受ける、幾
つかの移植可能な(または他のバイオ医学の)物体の製造にはあまり好ましくない。
【0004】
したがって、バイオ医学用途に適している樹脂の新しい付加製造に対する必要性がなお
存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の第1の態様は、物体を製造するために有用な樹脂である。樹脂は、(a)ボト
ムアップおよびトップダウンのステレオリソグラフィーなどの付加製造技法において使用
するのに適し、(b)生体吸収性である物体を製造し、(c)(好ましくは25℃の少な
くとも典型的な室温で、幾つかの実施形態において37℃の典型的な人体温度で)可撓性
または弾性である物体を製造する。そのような樹脂は典型的には、(a)反応性末端基を
有する生体吸収性ポリエステルオリゴマー;(b)非反応性希釈剤;(c)任意選択的に
、反応性希釈剤;および(d)光開始剤を含む。
【0006】
幾つかの態様において、樹脂は、(a)5または10重量パーセントから80または9
0重量パーセントの(メタ)アクリラート末端生体吸収性ポリエステルオリゴマー;(b
)1または5重量パーセントから50または70重量パーセントの非反応性希釈剤;(c
)0.1または0.2重量パーセントから2または4重量パーセントの光開始剤;(d)
任意選択的に、1または5重量パーセントから40または50重量パーセントの反応性希
釈剤;(e)任意選択的に、1または2重量パーセントから40または50重量パーセン
トの充填剤;および(f)任意選択的に、1または2重量パーセントから5または10重
量パーセントの、トリメチロールプロパントリメタクリラート(TMPTMA)などの少
なくとも1種の追加の架橋剤を含むか、または実質的にそれらからなる。
【0007】
幾つかの態様において、オリゴマーは直鎖状オリゴマーおよび/もしくは分岐オリゴマ
ー(すなわち、3アームオリゴマーなどの星形オリゴマー)を含んでもよい。
【0008】
幾つかの態様によるオリゴマーは、ABAブロック、BABブロック、CBCブロック
、BCBブロック、ABランダム組成物、BCランダム組成物、ホモポリマーまたはその
任意の組み合わせおける、カプロラクトン、ラクチド、グリコリド、トリメチレンカルボ
ナート、ジオキサノン、およびプロピレンフマラートモノマーから選択される構成要素間
の分解可能なエステル結合を含んでもよい[式中、A=ポリ(ラクチド)(PLA)、ポ
リ(グリコリド)(PGA)、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLGA)または
ポリプロピレンフマラート(PPF)、B=ポリカプロラクトン(PCL)、ポリトリメ
チレンカルボナート(PTMC)またはポリ(カプロラクトン-co-ラクチド)(PC
LLA)、C=ポリジオキサノン(PDX)である。]。
【0009】
幾つかの態様において、オリゴマーは、2または5キロダルトンから6、10、15ま
たは20キロダルトンの分子量を有する。
【0010】
幾つかの態様において、オリゴマーは、直鎖状および/もしくは分岐(例えば、星形ま
たは3アーム)形態のABAブロック、BABブロック、CBCブロックまたはBCBブ
ロックを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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