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公開番号2024056727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024008716,2017565051
出願日2024-01-24,2016-06-23
発明の名称低ヘキサン抽出物を有するエチレン系ポリマー
出願人ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 10/02 20060101AFI20240416BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】広いMWD、高いG’値を有する0.9190g/cc未満の密度で、かつ高いエチレン変換レベルでの管状反応器内の低減された抽出物レベルで作製されるエチレン系ポリマーおよびその生成プロセス。
【解決手段】以下の特性を有するポリマー:(A)0.9190~0.9240g/ccの密度、(B)(1)エチレン系ポリマーの総重量に基づき、(A+(B*密度(g/cc))+(C*lоg(MI)dg/分))(式中、A=250.5重量%、B=-270重量%/(g/cc)、C=0.25重量%/[log(dg/分)])、または(2)2.0重量%、のうちの低い方以下である、ヘキサン抽出物レベル、(C)以下の方程式:G’≧D+E[log(I2)](式中、D=150Pa、及びE=-60Pa/[lоg(dg/分)])を満たすG’(G”=500Pa、170℃)ならびに(D)1.0~20dg/分のメルトインデックス(I2)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
反応器として1つ以上の管状反応器のみを含む反応器構成を含む、フリーラジカル高圧重合プロセスから形成される、エチレン系ポリマーであって、前記ポリマーは、以下の特性:
(A)0.9190g/cc~0.9240g/ccの密度、
(B)(1)前記エチレン系ポリマーの総重量に基づき、
(A+(B*密度(g/cc))+(C*log(MI)dg/分))(式中、A=250.5重量%、B=-270重量%/(g/cc)、C=0.25重量%/[log(dg/分)])、または
(2)2.0重量%、のうちの低い方以下である、ヘキサン抽出物レベル、
(C)以下の方程式:G’≧D+E[log(I

)](式中、D=150Pa、及びE=-60Pa/[log(dg/分)])を満たすG’(G”=500Pa、170℃における)、ならびに
(D)1.0~20dg/分のメルトインデックス(I

)を含む、エチレン系ポリマー。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記ポリマーは、少なくとも1つの分岐剤の存在下で重合する、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
前記分岐剤は、モノマーCTA及びポリエンのうちの少なくとも1つである、請求項1または請求項2に記載のポリマー。
【請求項4】
前記ポリマーは、前記ポリマーの重量に基づき93重量%超のエチレンを含む、請求項1、2、または3に記載のエチレン系ポリマー。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のエチレン系ポリマーを生成するためのプロセスであって、前記プロセスは、高圧重合条件下で、第1の管状反応ゾーン1及び最終管状反応ゾーンiを含み、iが(≧)3以上である、反応構成で、接触させることを含み、前記第1の反応ゾーン1は、i番目の反応ゾーンのピーク温度よりも高いピーク重合温度を有し、これらの2つのピーク温度の差は、≧30℃である、プロセス。
【請求項6】
iは、≧4である、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
分岐剤が少なくとも1つの反応ゾーンに添加される、請求項5または6に記載のプロセス。
【請求項8】
前記分岐剤は、1つ以上のポリエンである、請求項7に記載のプロセス。
【請求項9】
前記分岐剤は、1つ以上のモノマーCTAである、請求項7に記載のプロセス。
【請求項10】
前記分岐剤は、モノマーCTA及びポリエンの混合物である、請求項7に記載のプロセス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本願は、参照により本明細書に組み込まれる、2015年6月25日出願の米国仮出願
第62/184,344号の利益を主張する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
紙、板、アルミニウムなどの上の押し出し被覆のための樹脂は、広い分子量分布及び低
抽出物を有して設計される。押し出し被覆用途において、ポリマーは、典型的には280
℃超及び350℃未満の高温条件で加工される。非常に高い分子量分画を有する広い分子
量分布(MWD)の樹脂が、被覆中の良好な加工可能性(ネックイン及びドローダウンの
バランス)のために使用される。低抽出物は、望ましくない味及び臭気を低減するために
、かつ樹脂の加工中、特に、樹脂が高い被覆温度に供されたときに、煙形成を低減するた
めに必要とされる。
【0003】
典型的には、広いMWDを有するLDPE(低密度ポリエチレン)樹脂は、オートクレ
ーブ反応器、またはオートクレーブ及び管反応器の組み合わせを使用して作製される。広
いMWD樹脂は、長鎖分岐を促進することによって、かつ分子がより短い(低分子量)ま
たはより長い(高分子量)成長経路を経験する固有の滞留時間分布を通じて、作製され得
る。
【0004】
LDPE押し出し被覆のための広いMWDオートクレーブ樹脂は、2つの生成物密度領
域、すなわち、0.915~0.919g/cc及び0.919~0.924g/ccに
集中する。本文書の本発明は、0.919~0.924g/ccのより高い密度のために
設計された、改善された広いMWD管状反応器生成物を記載する。
【0005】
オートクレーブ及び管状反応器システムは、滞留時間分布が異なり、これは、管状反応
器でより均一であり、オートクレーブ反応器ゾーンでは分散している。均一な滞留時間は
、より狭いMWDをもたらし、非常に広いMWDは、例えば、WO2013/07801
8に記載される極端に区別された重合条件の適用、及び/または例えば、USP7,82
0,776に記載される分岐剤/架橋剤の適用によって、管状反応器においてのみ達成さ
れ得る。極端なプロセス条件及び/または分岐剤/架橋剤の使用は、押し出し被覆用途に
好適な高溶融強度の管状低密度ポリエチレンをもたらすことができるが、抽出物の上昇を
伴う。ポリマー中の望ましくないゲルは、分岐剤または架橋剤の使用に起因し得る。冷却
能力の差によって、変換レベルは、典型的には、(<)20%未満(オートクレーブ)か
ら(>)30%超(管状)に及ぶ。この変換レベルの大きな差は、投資費用及び作業費、
ならびにポリマー出力及びポリマー単位当たりの(エチレンを圧縮するための)電力消費
に大きな影響を与える。
【0006】
米国公開第2008/0242809号は、エチレンコポリマーを調製するためのプロ
セスを開示し、重合は、290℃~350℃のピーク温度で管状反応器において行われる
。コモノマーは、二官能性またはより高い官能性の(メタ)アクリレートである。WO2
012/057975は、モノマー連鎖移動剤(mCTAs)を含むポリマーを記載する
。WO2012/084787は、二官能性及び/またはより高い官能性のコモノマーを
用いたシミュレーションされた管状反応を記載する。EP2 681 250 B1は、
フリーラジカル開始剤及び少なくとも少なくとも1つの連鎖移動剤を使用して、エチレン
ポリマーを調製するプロセスを記載し、第1の反応ゾーン内のCTAの濃度は、CTAの
最高濃度を有する反応ゾーン内のCTA濃度の70%未満である。他のエチレン系ポリマ
ー及び重合は、WO2007/110127、WO2014/003837、WO201
3/078018、WO2013/078224、WO2013/178241、WO2
013/178242、WO2013/149698、WO2013/132011、及
びWO2013/083285に開示されている。
【0007】
多官能性及び/または二官能性成分がポリマーレオロジーに影響を及ぼすために、(1
)成分分子の少なくとも2つの官能基が反応すること、及び(2)有効な分岐がポリマー
中に形成されることが重要である。官能基(例えば、ビニル)の「C=C」型は、コモノ
マーとして作用し、ポリマー分子に組み込む。CTA官能性は、新しいポリマー分子の形
成を開始すること、またはモノマー基の組み込み後にLCBもしくはT分岐の形成を開始
することのいずれかを行う。官能基がモノマー基からなるとき、H分岐が形成され得る。
H分岐は、分子間(2つの分子間)または分子内(1つの分子内)のいずれかであり、二
官能性及び/または多官能性成分の2つ以上の「C=C」型の基の反応によって形成され
る。広いMWD、高いG’値を有する0.9190g/cc未満の密度で、かつ高いエチ
レン変換レベルでの管状反応器内の低減された抽出物レベルで作製されるポリエチレンの
必要性がある。これらの必要性が、以下の発明によって満たされた。
【発明の概要】
【0008】
一実施形態において、本発明は、反応器として1つ以上の管状反応器のみを含む反応器構成を含む、フリーラジカル高圧重合プロセスから形成される、エチレン系ポリマーであって、該ポリマーは、以下の特性:(A)0.9190g/cc~0.9240g/ccの密度、(B)(1)エチレン系ポリマーの総重量に基づき、(A+(B*密度(g/cc))+(C*log(MI)dg/分))(式中、A=250.5重量%、B=-270重量%/(g/cc)、C=0.25重量%/[log(dg/分)])、または(2)2.0重量%、のうちの低い方以下である、ヘキサン抽出物レベル、(C)以下の方程式:G’≧D+E[log(I

)](式中、D=150Pa、及びE=-60Pa/[log(dg/分)])を満たすG’(G”=500Pa、170℃における)、ならびに(D)1.0~20dg/分のメルトインデックス(I

)を含む。一実施形態において、本発明は、上記のプロセスであり、プロセスは、高圧重合条件下で、第1の管状反応ゾーン1及び最終管状反応ゾーンiを含み、iが≧3である、反応構成で、接触させることを含み、反応ゾーン1は、反応ゾーンiのピーク温度よりも高いピーク温度を有し、これらの2つのピーク温度の差は、≧30℃である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明実施例1及び2に関するフローチャートである。
本発明実施例3及び4に関するフローチャートである。
本発明実施例5に関するフローチャートである。
本発明実施例6に関するフローチャートである。
比較例15に関するフローチャートである。
比較例6、10~13、及び16に関するフローチャートである。
比較例7、14、及び17、ならびに本発明実施例7及び8に関するフローチャートである。
比較例3~5、8、及び9に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
モノマー連鎖移動剤は、何らかの形態の連結基によって接続される、フリーラジカル重
合可能オレフィン部分及び連鎖移動が可能な部分の両方を含有する化合物である。これら
の構造は、単一の化合物上で複数のオレフィンまたは連鎖移動部分を含有し得る。いくつ
かの化合物は、一般式i)~vi)によって記載され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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