特許ウォッチ

公開番号2024056334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163136
出願日2022-10-11
発明の名称背凭れ及び椅子
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47C 7/40 20060101AFI20240416BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】背凭れにおいて、左右方向における中央部の柔軟性をさらに向上させる。
【解決手段】可撓部21が、左右方向にて可撓部21の中央部に位置すると共に上下方向に延伸して設けられる縦長スリット21bと、縦長スリット21bの左側に位置すると共に、縦長スリット21b側の縁部21c1が後方に向けて弾性変形可能な左側部位21cと、縦長スリット21bの右側に位置すると共に、縦長スリット21b側の縁部21d1が後方に向けて弾性変形可能な右側部位21dとを有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
後方に弾性変形可能な可撓部と、
前記可撓部の外周部の少なくとも一部を支持する強度部材である構造部と
を備える背凭れであって、
前記可撓部は、
左右方向にて前記可撓部の中央部に位置すると共に上下方向に延伸して設けられる縦長開口部と、
前記縦長開口部の左側に位置すると共に、前記縦長開口部側の縁部が後方に向けて弾性変形可能な第１部位と、
前記縦長開口部の右側に位置すると共に、前記縦長開口部側の縁部が後方に向けて弾性変形可能な第２部位と
を有し、
前記第１部位の縁部及び前記第２部位の縁部は、前記構造部との接続箇所を起点として後方に向けて弾性変形可能である
背凭れ。
続きを表示（約 630 文字）【請求項２】
前記第１部位及び前記第２部位は、
上下方向の中央位置よりも下方に位置し、最も前方に位置する突出部と、
前記突出部の上方に位置すると共に、上方に向かうに連れて後方に向かうように傾斜された上方部位と、
前記突出部の下方に位置すると共に、下方に向かうに連れて後方に向かうように傾斜された下方部位と
を有する
請求項１記載の背凭れ。
【請求項３】
前記縦長開口部は、下方部位よりも上方に設けられている請求項２記載の背凭れ。
【請求項４】
前記縦長開口部は、前記可撓部の上端から下端まで設けられている請求項１または２記載の背凭れ。
【請求項５】
前記可撓部は、少なくとも下端が前記構造部に接続されている請求項１～３のいずれか一項に記載の背凭れ。
【請求項６】
一体的に形成された合成樹脂製の射出成形体の一部に、前記可撓部と前記構造部としての枠体との各々が含まれる請求項１～３のいずれか一項に記載の背凭れ。
【請求項７】
前記可撓部及び前記構造部としての枠体を有する骨格部と、
前記骨格部を覆う表皮材と
を備え、
前記可撓部は、前記枠体の後端縁部よりも前方に位置する
請求項１～３のいずれか一項に記載の背凭れ。
【請求項８】
請求項１～３のいずれか一項に記載の背凭れを備える椅子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、背凭れ及び椅子に関するものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、強度部材として背フレームを備える背凭れが開示されている。特許文献１に開示された背凭れは、上下左右に分散して複数のスリットが設けられた背板を有する。このような背板は、着座者の背中を支持する場合に、スリットを左右方向に広げるように弾性変形する。このため、特許文献１に開示された背凭れは、背板のクッション性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第４８８８９６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に開示された背凭れの背板は、左右方向における中央部の肉厚が左右方向における端部よりも厚い。このため、左右方向における背板の中央部は、変形量が左右方向における端部よりも小さい。この結果、着座者が背凭れの左右方向における中央部において直接的に硬さを感じやすい。
【０００５】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、背凭れにおいて、左右方向における中央部の柔軟性をさらに向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【０００７】
本発明の第１の態様は、後方に弾性変形可能な可撓部と、上記可撓部の外周部の少なくとも一部を支持する強度部材である構造部とを備える背凭れであって、上記可撓部が、左右方向にて上記可撓部の中央部に位置すると共に上下方向に延伸して設けられる縦長開口部と、上記縦長開口部の左側に位置すると共に、上記縦長開口部側の縁部が後方に向けて弾性変形可能な第１部位と、上記縦長開口部の右側に位置すると共に、上記縦長開口部側の縁部が後方に向けて弾性変形可能な第２部位とを有し、上記第１部位の縁部及び上記第２部位の縁部は、上記構造部との接続箇所を起点として後方に向けて弾性変形可能であるという構成を採用する。
【０００８】
本発明の第１の態様では、可撓部の左右方向における中央部に、縦長開口部が設けられている。また、縦長開口部の左側に位置する第１部位と、縦長開口部の右側に位置する第２部位とは、縦長開口部側の縁部が後方に向けて弾性変形可能である。このような第１の態様では、可撓部の左右方向における中央部が、縦長開口部が設けられていない部位よりも柔軟に変形することが可能である。したがって、本発明の第１の態様は、背凭れの左右方向における中央部の柔軟性を向上させることができる。
【０００９】
本発明の第２の態様は、上記第１の態様において、上記第１部位及び上記第２部位が、上下方向の中央位置よりも下方に位置し、最も前方に位置する突出部と、上記突出部の上方に位置すると共に、上方に向かうに連れて後方に向かうように傾斜された上方部位と、上記突出部の下方に位置すると共に、下方に向かうに連れて後方に向かうように傾斜された下方部位とを有するという構成を採用する。
【００１０】
本発明の第２の態様では、第１部位及び第２部位が最も前方に位置する突出部を有する。これらの突出部は、上下方向における中央位置よりも下方に位置する。このため、突出部よりも下方に位置する下方部位の上下方向の寸法は、突出部よりも上方に位置する上方部位の上下方向の寸法よりも短い。したがって、第１部位及び第２部位では、下方部位の剛性は、上方部位の剛性よりも相対的に高くなる。この結果、本発明の第２の態様は、左右方向における背凭れの中央部の柔軟性を高めつつ、可撓部において着座者の腰回りのサポート力を高めることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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