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公開番号2024055535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162552
出願日2022-10-07
発明の名称コード形成方法、及び情報コード
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G06K 19/06 20060101AFI20240411BHJP(計算;計数)
要約【課題】利便性を確保可能な情報コードを形成するコード形成方法等の提供。
【解決手段】秘匿用コードCdSは、明色セルCew及び暗色セルCebの配列によって情報を記録する情報コードである。こうした秘匿用コードCdSを刻印部品BMに形成するコード形成方法には、発光層形成工程及びレーザ刻印工程が含まれている。発光層形成工程では、不可視光に反応して発光する反応塗料を含有した塗布剤の刻印部品BMへの塗布により、秘匿用コードCdSの形成範囲CAを包含する発光層50が形成される。レーザ刻印工程では、発光層50のうちで暗色セルCebに相当する箇所へのレーザ光の照射により、暗色セルCebの発光機能が明色セルCewよりも弱められる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
明色領域(Cew)及び暗色領域(Ceb)の配列によって情報を記録する情報コード(CdS)を形成対象(BM)に形成するコード形成方法であって、
不可視光に反応して発光する反応塗料を含有した塗布剤の前記形成対象への塗布により、前記情報コードの形成範囲(CA)を包含する発光層(50)を形成し(S50)、
前記発光層のうちで前記暗色領域に相当する箇所へのレーザ光の照射により、前記暗色領域の発光機能を前記明色領域よりも弱める(S60)、
という工程を含むコード形成方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記レーザ光を照射する工程では、前記暗色領域に相当する箇所の前記不可視光の透過率を、前記明色領域に相当する箇所の前記透過率よりも高くする請求項1に記載のコード形成方法。
【請求項3】
前記レーザ光を照射する工程では、前記発光層を変色させないように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1に記載のコード形成方法。
【請求項4】
前記レーザ光を照射する工程では、前記レーザ光が照射されなかった非照射範囲(161)の深さと前記レーザ光が照射された照射範囲(162)の深さとの差が0~1.0μmの範囲となるように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1に記載のコード形成方法。
【請求項5】
前記レーザ光を照射する工程では、前記レーザ光が照射されなかった非照射範囲(161)の深さと前記レーザ光が照射された照射範囲(162)の深さとの差が0~0.2μmの範囲となるように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1に記載のコード形成方法。
【請求項6】
前記レーザ光を照射する工程では、前記反応塗料の前記発光機能を減退させるように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1~5のいずれか一項に記載のコード形成方法。
【請求項7】
黒に相当する値を1とし、白に相当する値と100として、前記発光層を撮影した撮像画像をグレースケールに変換した変換画像における色の値を、色強さと定義すると、
前記レーザ光を照射する工程では、前記レーザ光が照射されなかった非照射範囲(161)の前記色強さから前記レーザ光が照射された照射範囲(162)の前記色強さを引いた値が30以上となるように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1~5のいずれか一項に記載のコード形成方法。
【請求項8】
黒に相当する値を1とし、白に相当する値と100として、前記発光層を撮影した撮像画像をグレースケールに変換した変換画像における色の値を、色強さと定義すると、
前記レーザ光を照射する工程では、前記レーザ光が照射されなかった非照射範囲(161)の前記色強さから前記レーザ光が照射された照射範囲(162)の前記色強さを引いた値が35以上となるように、前記レーザ光の出力を設定する請求項1~5のいずれか一項に記載のコード形成方法。
【請求項9】
前記発光層を形成する工程では、前記塗布剤を塗布する処理と、塗布した前記塗布剤を乾燥させる処理とを複数回繰り返す請求項1に記載のコード形成方法。
【請求項10】
明色領域(Cew)及び暗色領域(Ceb)の配列によって情報を記録する情報コードであって、
不可視光に反応して発光する反応塗料を含有する発光層(50)と、
前記発光層のうちで前記明色領域に相当する箇所に位置し、前記不可視光に反応して発光する強発光部(61)と、
前記発光層のうちで前記暗色領域に相当する箇所に位置し、前記強発光部よりも前記反応塗料の発光機能の弱い弱発光部(62)と、
を備える情報コード。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書による開示は、情報を記録する情報コードの技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、赤外光に対して吸収特性を示す透明トナーを用いて透明な2次元コードを印刷する印刷方法が開示されている。この2次元コードは、赤外光の照射によって現出し、読み取り可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-89840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の2次元コードでは、透明トナーの印刷されていない箇所が、赤外光を反射することで、白セルとなる。一方、透明トナーの印刷された箇所は、赤外光を吸収することで、黒セルとなる。このような2次元コードの撮像には、赤外光を検出できる特殊な読み取り装置が必要となる。その結果、情報コードの利便性の確保が難しくなり得た。
【0005】
本開示は、利便性を確保可能な情報コード、及びこうした情報コードの形成方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、開示された一つの態様は、明色領域(Cew)及び暗色領域(Ceb)の配列によって情報を記録する情報コード(CdS)を形成対象(BM)に形成するコード形成方法であって、不可視光に反応して発光する反応塗料を含有した塗布剤の形成対象への塗布により、情報コードの形成範囲(CA)を包含する発光層(50)を形成し(S50)、発光層のうちで暗色領域に相当する箇所へのレーザ光の照射により、暗色領域の発光機能を明色領域よりも弱める(S60)、という工程を含むコード形成方法とされる。
【0007】
また開示された一つの態様は、明色領域(Cew)及び暗色領域(Ceb)の配列によって情報を記録する情報コードであって、不可視光に反応して発光する反応塗料を含有する発光層(50)と、発光層のうちで明色領域に相当する箇所に位置し、不可視光に反応して発光する強発光部(61)と、発光層のうちで暗色領域に相当する箇所に位置し、強発光部よりも反応塗料の発光機能の弱い弱発光部(62)と、を備える情報コードとされる。
【0008】
これらの態様では、反応塗料を含有した発光層のうちで暗色領域に相当する箇所の発光機能が、明色領域に相当する箇所よりも弱められている。故に、不可視光の照射により、発光強度の異なる暗色領域及び明色領域の配列が現出する。以上によれば、情報コードの読み取りに特殊な読み取り装置が不要となるため、情報コードの利便性が確保可能となる。
【0009】
尚、上記及び特許請求の範囲における括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。また、特に組み合わせに支障が生じなければ、特許請求の範囲において明示していない請求項同士の組み合せも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態による秘匿用コードを示す図である。
トレーサビリティシステムを既存の流通管理システムと共に運用する場合の全体像を示す図である。
秘匿用コードを形成するコード形成処理の詳細を示すフローチャートである。
レーザ光の照射によって発光機能が弱められる仕組みを説明するための透過率試験の詳細を示す図である。
レーザ光の出力を変化させた場合の発光層の表面状態及び発光状態の違いを示す図である。
図5に示す試験の加工条件を示す表等である。
図5に掲載されるサンプル画像の観察条件を示す表である。
照射範囲及び非照射範囲の深さ計測の計測条件を示す表である。
色強さの計測条件を示す表である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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