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公開番号2024055357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162202
出願日2022-10-07
発明の名称紙葉排出集積装置、及び還流式紙葉処理装置
出願人日本金銭機械株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65H 31/02 20060101AFI20240411BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】還流ユニットから払出されてきた紙葉が出金トレイ上において集積不良を起こすことを防止した紙葉排出集積装置、及び還流式紙葉処理装置を提供する。
【解決手段】還流ユニット30、40から払出されてきた紙葉を短辺を先頭にして排出トレイ700へ搬送する排出搬送経路510と、該排出搬送経路を搬送される紙葉の短辺形状が長手方向全長に渡って所定の形状となるように成形してから排出トレイ上に排出する成形機構550と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
搬送されてきた紙葉を収納し、且つ収納した紙葉を外部へ払出す還流ユニットから払出されてきた紙葉をその短辺を先頭にして排出トレイ上に1枚ずつ排出して集積する紙葉排出集積装置であって、
前記紙葉を前記排出トレイへ搬送する排出搬送経路と、該排出搬送経路を搬送される該紙葉の短辺形状が長手方向全長に渡って所定の形状となるように成形してから前記排出トレイ上に排出する成形機構と、を備え、
前記成形機構による前記成形では、上方への突出部、及び下方への突出部を該紙葉の短辺方向に沿って交互に形成し、且つ、該紙葉の短辺の両端部を上向きに傾斜させることを特徴とする紙葉排出集積装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記成形機構が前記紙葉を成形した後の前記短辺形状は、略左右対称形状であることを特徴とする請求項1に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項3】
前記成形機構が前記紙葉を成形した後の前記短辺形状は、略W字形であることを特徴とする請求項1に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項4】
前記成形機構は、前記紙葉の搬送方向と直交して配置されて排出方向へ回転駆動される回転軸と、該回転軸に軸芯を固定された中央フランジと、該中央フランジの軸方向両側に所定の間隔を隔てて夫々配置され且つ該回転軸により軸芯を固定された2つの駆動ローラ、及び該各駆動ローラとの間に夫々紙葉搬送用のニップを形成する従動ローラから成る2つのローラ対と、該2つの駆動ローラの軸方向外側に夫々配置されて該回転軸に軸芯を固定された外側フランジと、を少なくとも備えていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項5】
前記回転軸よりも前記紙葉の搬送方向上流側で、且つ前記排出搬送経路よりも上方に配置されたレバー軸により後部を上下方向へ回動自在に軸支され、前方部分を前記回転軸を越えて前記排出トレイ上に突出させた紙葉押えレバーを備え、
前記紙葉が前記成形機構を通過する過程で前記紙葉押えレバーはその下側を通過する該紙葉からの作用により上下へ回動する構成を備え、
前記紙葉押えレバーは前記中央フランジと干渉する軸方向位置に配置されると共に、該中央フランジと干渉する該紙葉押えレバーの部位には、該中央フランジを回避して上下方向へ回動することを許容する開放部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項6】
前記紙葉押えレバーが下降している時には、該紙葉押えレバーの一部が前記排出搬送経路内に干渉していることを特徴とする請求項5に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項7】
前記紙葉押えレバーの前記開放部の両内側縁と前記中央フランジの両外側面との間に紙葉の一部が落ち込むことを阻止するように構成されていることを特徴とする請求項5、又は6に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項8】
前記排出トレイは、ベース面と、該ベース面の幅方向両端部から夫々前方に突設されて上面に上向きの傾斜面を有した傾斜突部と、前記各傾斜突部の内縁部に設けた溝、又は穴内において後部を夫々軸支されることにより前部を上下方向へ回動可能に構成された出没部材と、該出没部材を上方への突出位置に付勢する弾性部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉排出集積装置。
【請求項9】
紙葉の投入口と、
前記投入口から投入された該紙葉を該紙葉の長手方向に沿って受入れ搬送する導入部と、
前記紙葉を受入れて収納し、且つ収納した紙葉を外部へ払出す還流ユニットと、
請求項1に記載の紙葉排出集積装置と、
を備え、
前記還流ユニットは、正転することにより外周面に紙葉を1枚ずつ集積して収納し、逆転することにより外周面の紙葉を1枚ずつ払出す還流ドラムを備えたことを特徴とする還流式紙葉処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は紙葉排出集積装置、及び還流式紙葉処理装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
投入された紙幣を受け入れることによって種々の物品やサービスを提供する機能を備えた自動販売機、遊技場の遊技媒体貸出機、券売機、入出金装置、両替機等の紙幣取扱装置に装備される紙幣処理装置としては、複数金種の紙幣の取込み、収納、及び払出しが可能な還流式のタイプが知られている。
還流式の紙幣処理装置には、予め払出し用として準備した紙幣や稼働中に投入された紙幣を金種別に、或いは金種が混在した状態で保管するための紙幣収納部が装備されている。
紙幣収納部には、紙幣を収納する一方で、紙幣を釣銭とするために外部へ払出す機能を備えた還流式紙幣収納部と、終業時等において紙幣処理装置内の全ての紙幣を回収する回収用紙幣収納部(回収庫)と、がある。
【0003】
還流式紙幣収納部としては特許文献1「紙幣取扱装置」のように還流ドラムの外周面に渦巻き状(螺旋状)に重ねて巻き付けられるテープ間に紙幣を収納するタイプが知られている。
また、同文献記載の装置は、一つの入出金部だけを備え、入金紙幣、及び出金紙幣(釣銭用紙幣)はこの入出金部から機内へ入金され、且つ機外へ出金される。
還流ドラムの外周面にテープを介して重ねて集積された紙幣を釣銭等として払出す場合には、還流ドラムを払出し方向へ回転させると共に各テープを払出し方向へ送り出すことにより還流ドラム外周の紙幣を1枚ずつ送り出し、紙幣保留ドラムの外周面に重ねた状態で一時保留してから入出金部に向けて払出す。
【0004】
また、特許文献2(特許第6450041号公報)に記載の紙葉処理装置では、紙幣を入金したり返却する入出金口とは別に釣銭を払出すための出金口を設けて、還流式紙幣収納部から直接出金口に払出すように構成している。この構成において複数枚の紙幣を釣銭として払出す場合には、還流式紙幣収納部から紙幣を1枚ずつ出金口に排出し、利用者が当該1枚目の紙幣を取り出した後で2枚目以降の後続紙幣を順次排出するように構成していた。しかし、このタイプにあっては、全ての紙幣を出金するのに要する時間が長くなるため、利用者の負担が増大し、機器の稼働率が低下するという問題があった。
これに対して還流式紙幣収納部から1枚ずつ払出された紙幣を出金専用の出金口に設けた出金トレイ上に連続して重ねた状態で集積し、全ての紙幣の排出、集積が完了した後で出金トレイ上から一括して取出し可能とすることにより、利用者の待機時間を短縮させたタイプも存在する。しかし、還流ドラムを備えた還流式紙幣収納部にあっては、還流ドラムの外周面に紙幣を巻き付けて保持するため、各紙幣には長手方向に沿ってカール癖が形成され、出金される紙幣にもこのカール癖が残った状態となる。特に、長手方向形状が上向きに湾曲(長手方向中央部が上方に突出し、両端部が斜めに下降)したカール癖が形成された紙幣を1枚ずつ出金トレイ上に排出すると、仮に紙幣押えレバーにより先行して排出された紙幣の後端の浮き上がりを押え込んだとしても、後続紙幣の下向きに傾斜した先端が、先行して集積された紙幣と衝突してこれを出金トレイから押し出して落下させる等の集積不良が発生する。
【0005】
また、出金トレイ上に排出されてくる紙幣中に1枚でもコシ(剛性)が極端に低下している所謂よれよれの紙幣が含まれている場合には、出金トレイ上における当該紙幣の姿勢は勿論、後続の紙幣の整列性を悪化させる原因となる。即ち、出金トレイ上に排出されてくる充分なコシを有した紙幣は紙幣押えレバーを押上げながら出金トレイ上に落下し、落下後は紙幣押えレバーにより押え込まれる。しかし、コシが著しく低下したよれよれの紙幣は排出される過程で紙幣押えレバーを充分に押上げることができずに、挫屈しながら出金トレイ上に排出され、最終的に紙幣押えレバーと出金トレイ上面との間の空間内に挫屈した状態で停止する等の異常な排出状態となる。この状態で後続紙幣が排出されてくると、先行して排出されたよれよれの紙幣が障害となって正常な集積位置に停止することができなくなる。
従って、釣銭用の紙幣を1枚ずつ出金トレイ上に排出して集積する場合には、出金トレイ上に整列状態で集積することが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-218965公報
特許第6450041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、還流式紙葉処理装置において、還流ユニットから払出されてきた紙葉が出金トレイ上において集積不良を起こすことを防止した紙葉排出集積装置、及び還流式紙葉処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は搬送されてきた紙葉を収納し、且つ収納した紙葉を外部へ払出す還流ユニットから払出されてきた紙葉をその短辺を先頭にして排出トレイ上に1枚ずつ排出して集積する紙葉排出集積装置であって、前記紙葉を前記排出トレイへ搬送する排出搬送経路と、該排出搬送経路を搬送される該紙葉の短辺形状が長手方向全長に渡って所定の形状となるように成形してから前記排出トレイ上に排出する成形機構と、を備え、前記成形機構による前記成形では、上方への突出部、及び下方への突出部を該紙葉の短辺方向に沿って交互に形成し、且つ、該紙葉の短辺の両端部を上向きに傾斜させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、還流式紙葉処理装置において、還流ユニットから払出されてきた紙葉が出金トレイ上において集積不良を起こすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る紙葉排出集積装置を備えた紙葉処理装置の縦断面図である。
第1実施形態に係る第2のユニットM2の要部の構成を示す斜視図である。
成形機構を排出側から視た正面図である。
成形機構を排出側から視た斜視図である。
(a)、及び(b)は成形機構により紙幣が所定のコシを有した形状に成形されている状態を示す正面図、及び成形後の払出し紙幣の短辺形状を示す説明図である。
(a)は成形機構から排出された直後の紙幣と既集積紙幣との位置関係、及びガイド部材を示す正面側斜視図であり、(b)は成形された紙幣の形状を示す斜視図である。
ガイド部材の構成を示す斜視図である。
出金トレイの構成を示す縦断面図である。
本発明の紙幣処理装置による釣銭払出し動作手順の概要を説明するフローチャートである。
従来の排出搬送集積部500Pの側部縦断面図である。
(a)乃至(d)は紙幣の先端が成形機構を通過した直後までの状態を順次示す排出搬送集積部の動作説明図(側部縦断面図)である。
(e)、(f)は紙幣の後端が成形機構を通過する直前の状態と、通過した直後の状態を示す排出搬送集積部の動作説明図(側部縦断面図)であり、(g)、(h)は羽根が紙幣を後方へ寄せる動作手順を説明するための図である。
(i)乃至(l)は羽根が紙幣を後方へ寄せる動作手順を説明するための図である。
(m)乃至(O)は羽根が紙幣を後方へ寄せる動作手順を説明するための図である。
著しくコシが低下した紙幣がギャップG2が過大に設定された成形機構を通過する状態を示した一部断面正面図である。
第3実施形態に係る紙幣排出集積装置M2(排出搬送集積部800)の要部正面図である。
(a)乃至(d)は同紙幣排出集積装置M2の構成、及び排出、掻き寄せ動作を説明する側部縦断面図である。
(e)乃至(h)は同紙幣排出集積装置M2による排出、掻き寄せ動作を説明する側部縦断面図である。
(i)乃至(l)は同紙幣排出集積装置M2による排出、掻き寄せ動作を説明する側部縦断面図である。
(m)乃至(o)同紙幣排出集積装置M2による排出、掻き寄せ動作を説明する側部縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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