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公開番号2024055341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162180
出願日2022-10-07
発明の名称音的検査方法および装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G01H 3/00 20060101AFI20240411BHJP(測定;試験)
要約【課題】ホーン音等の異音検査において、異音と判定したときに事後的な検証が行えるようにする。
【解決手段】検査装置は、マイクロフォンを含む音取得部と、車両の正面から俯瞰した映像を取得するビデオカメラからなる映像取得部と、を有する。ホーン音と判定したら、数秒程度の長さの音データを切り出し、周波数解析して、正常音か異常音かを判定する。異常音であったら、同じ数秒程度の長さの映像データを切り出し、音データとともに保存する。ディスプレイには、時刻表示のインジケータ70b1を含む音データ70bと、スペクトル70cと、判定結果の表70gと、車両全体の画像70eと、ホーンスイッチ操作を確認するための運転席部分の拡大画像70fと、がまとめて表示される。再生要求に応じて音が再生され、これに同期して拡大画像70fが再生される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
検査対象機器から発せられる音を取得して対象音を含む音データを生成し、
音の取得と並行して検査対象機器の映像を取得し、対象音の発生の起因となる操作ないし動作を含む映像データを生成し、
音データを解析して対象音が異音であるかどうかの判定を行い、
少なくとも異音であると判定した場合には、再生要求に応答して、スピーカを介して音データの再生を行うとともに、この再生に同期したインジケータを含む時系列的な音データの表示と、音データの解析結果と、音データの再生に同期した映像データの再生画像と、を1つの画面上にまとめて表示する、
音的検査方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
音データと映像データと解析結果のデータとを互いに紐付いたデータとしてデータベースに格納する、請求項1に記載の音的検査方法。
【請求項3】
検査対象機器は車両である、請求項1に記載の音的検査方法。
【請求項4】
対象音が車両のホーン音であり、運転者のホーン操作を含む映像データを再生・表示する、請求項3に記載の音的検査方法。
【請求項5】
対象音が車両のワイパー作動音であり、ウインドシールド上のワイパーの動作を含む映像データを再生・表示する、請求項3に記載の音的検査方法。
【請求項6】
一時的に記録した1つのカメラの画像から対象とする範囲の画像を切り出して映像データを生成する、請求項1に記載の音的検査方法。
【請求項7】
同一の検査対象機器における複数種類の対象音について、上記の音データの再生および画面表示を順次に行う、
請求項1に記載の音的検査方法。
【請求項8】
複数種類の対象音についての音データの再生および画面表示を、所定の優先順序に従って処理する、
請求項7に記載の音的検査方法。
【請求項9】
スロー再生が要求されたときに、音データの再生と、上記インジケータによる時間表示と、映像データの再生と、を互いの同期を保ちつつ相対的に遅い速度で行う、
請求項1に記載の音的検査方法。
【請求項10】
検査対象機器から発せられる音を取得する音取得部と、
音の取得と並行して検査対象機器の映像を取得する映像取得部と、
取得音から対象音を含む音データを生成するとともに、この音データに同期して取得映像から対象音の発生の起因となる操作ないし動作を含む映像データを生成する音・映像データ生成部と、
音データを解析して対象音が異音であるかどうか判定する異音判定部と、
スピーカを含む表示部と、
少なくとも異音であると判定した場合には、再生要求に応答して、上記スピーカを介して音データの再生を行うとともに、この再生に同期したインジケータを含む時系列的な音データの表示と、音データの解析結果と、音データの再生に同期した映像データの再生画像と、を上記表示部の1つの画面上にまとめて表示する、表示制御部と、
を備えてなる音的検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば自動車の検査工程等として音に基づく検査を行う音的検査の方法および装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車生産ラインの最終段階となる完成車検査工程においては、フリーローラ上で検査員が検査対象となる完成車両の試走を行い、エンジン、メータ類、ブレーキ、ホーン、灯火、等について多数の項目の検査を行う。一般に、この検査工程の中で、車両の各部で発する種々の音について、検査員の感覚に基づくいわゆる官能評価によって異常の有無の判定がなされる。例えば、ホーンについては、検査員がホーンを鳴らし、自らその音を聞いて正常な音であることを確認する検査がなされる。ワイパーの作動時にワイパーブレードから生じる音やブレーキ操作時にブレーキから生じる音等についても同様に官能検査の対象となる。
【0003】
このような官能検査に代えて、音をマイクロフォンで取得して、その信号の解析により異常を検出する試みが従来からなされている。
【0004】
特許文献1には、自動車用エンジン等の検査対象物が並んで搬送されるベルト状の製造ラインにおいて、検査対象物の可動部を試験的に動作させて生じる音を測定音として取得し、この測定音を基準音と比較して正常音であるか否かを判定する異音診断システムが開示されている。製造ラインの前に位置する検査員は、マイクロフォンを備えたヘッドマウントディスプレイを装着しており、正常音であるか否かの判定結果をヘッドマウントディスプレイ内で見ることができるとともに、検査対象物に重畳した形で測定範囲を視認することができる。ヘッドマウントディスプレイ内に異常音であることが表示されたら、検査員は、不良品であることを示すシールを検査対象物に貼着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-197361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
完成車検査工程でのホーンの検査等、多くの種類の音的検査では、異常であると判定したような場合に、その検査を事後的に検証することができる、いわゆる「トレーサビリティ」が要求される。例えば、ホーン音の検査では、検査員が正しくホーンを鳴らしたのかどうか、を含めた検証が必要である。検査員のホーン操作と異なるタイミングで隣接する別の検査ラインのホーン音が混入し、異常音であると誤判定されるようなこともあり得る。
【0007】
特許文献1の技術では、このような検査結果の事後的な検証が何ら考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る音的検査方法は、
検査対象機器から発せられる音を取得して対象音を含む音データを生成し、
音の取得と並行して検査対象機器の映像を取得し、対象音の発生の起因となる操作ないし動作を含む映像データを生成し、
音データを解析して対象音が異音であるかどうかの判定を行い、
少なくとも異音であると判定した場合には、再生要求に応答して、スピーカを介して音データの再生を行うとともに、この再生に同期したインジケータを含む時系列的な音データの表示と、音データの解析結果と、音データの再生に同期した映像データの再生画像と、を1つの画面上にまとめて表示する。
【0009】
例えばマイクロフォンを介して車両等の検査対象機器から発せられる音を取得するのと並行して、例えば1つあるいは複数のカメラを介して車両等の検査対象機器の映像が取得される。例えばホーン音等の対象音を含む音データが生成され、これを解析することで、異音がどうかの判定がなされる。一方、例えばホーン音であればホーン音の発生の起因となる検査員の操作(ステアリングホイール上のホーンスイッチの押圧操作)を視認することができる映像データが生成される。
【0010】
例えば事後的な検証のために再生が要求されると、スピーカを介して対象音(例えばホーン音)を含む音データが再生され、同時に、画面上に、再生に同期したインジケータを含む時系列的な音データの表示と、音データの解析結果と、音データの再生に同期した映像データの再生画像と、がまとめて表示される。例えばホーン音であれば、ホーンスイッチの押圧操作を写した映像データが音データの再生と同期して表示される。また音データは時系列的な音圧波形等として視覚的に表示されるが、この音データの表示には、再生に同期したインジケータが含まれ、現在聞いている音が時系列的な音データのどの箇所であるのかを視認することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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