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公開番号2024055207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161935
出願日2022-10-06
発明の名称グラウト材の注入方法及びグラウト材の注入支援装置
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類E02D 3/12 20060101AFI20240411BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】地盤を効率よく改良しつつグラウチングのコストを低減する。
【解決手段】グラウト材の注入方法は、削孔穴における地盤の透水係数を取得する透水係数取得ステップと、透水係数取得ステップにて取得された透水係数に基づいて、グラウト材の種類を決定するグラウト材決定ステップと、グラウト材決定ステップにて決定された種類のグラウト材を削孔穴に注入するグラウト材注入ステップと、を備え、グラウト材決定ステップでは、透水係数取得ステップにて取得された透水係数が予め定められた閾値より大きい場合には、グラウト材の種類を、第1セメントと水とを混合して生成された第1グラウト材とし、透水係数取得ステップにて取得された透水係数が閾値以下の場合には、グラウト材の種類を、平均粒子径が第1セメントの平均粒子よりも小さい第2セメントと水と混合して生成された第2グラウト材とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に形成された削孔穴にグラウト材を注入する方法であって、
前記削孔穴における前記地盤の透水係数を取得する透水係数取得ステップと、
前記透水係数取得ステップにて取得された透水係数に基づいて、前記グラウト材の種類を決定するグラウト材決定ステップと、
前記グラウト材決定ステップにて決定された種類の前記グラウト材を前記削孔穴に注入するグラウト材注入ステップと、を備え、
前記グラウト材決定ステップでは、前記透水係数取得ステップにて取得された透水係数が予め定められた閾値より大きい場合には、前記グラウト材の種類を、第1セメントと水とを混合して生成された第1グラウト材とし、前記透水係数取得ステップにて取得された透水係数が前記閾値以下の場合には、前記グラウト材の種類を、平均粒子径が前記第1セメントの平均粒子径よりも小さい第2セメントと水と混合して生成された第2グラウト材とする、
グラウト材の注入方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記第2グラウト材は、セメントの重量に対する水の重量の比である水セメント配合比が前記第1グラウト材よりも大きい、
請求項1に記載のグラウト材の注入方法。
【請求項3】
前記透水係数取得ステップにて取得された透水係数が、前記閾値以下であり、前記閾値より小さい基準値より大きい場合に、前記地盤に追加の削孔穴を形成し、
前記追加の削孔穴に対して、前記透水係数取得ステップと、前記グラウト材決定ステップと、前記グラウト材注入ステップと、を再び行う、
請求項1に記載のグラウト材の注入方法。
【請求項4】
前記透水係数取得ステップでは、前記削孔穴を複数の区域に区分けして、前記区域に対して前記透水係数を取得し、
前記グラウト材決定ステップでは、前記区域に対して、前記グラウト材の種類を決定する、
請求項1に記載のグラウト材の注入方法。
【請求項5】
地盤に形成された削孔穴へのグラウト材の注入を支援する装置であって、
前記削孔穴における透水係数を取得する透水係数取得部と、
前記透水係数取得部にて取得された透水係数に基づいて、グラウト材の種類を決定するグラウト材決定部と、を備え、
前記グラウト材決定部は、前記透水係数取得部にて取得された透水係数が予め定められた閾値より大きい場合には、前記グラウト材の種類を、第1セメントと水とを混合して生成された第1グラウト材とし、前記透水係数取得部にて取得された透水係数が前記閾値以下の場合には、前記グラウト材の種類を、平均粒子径が前記第1セメントの平均粒子径よりも小さい第2セメントと水とを混合して生成された第2グラウト材とする、
グラウト材の注入支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウト材を地盤へ注入する方法、及びグラウト材の注入を支援する装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ダム工事では、地盤の遮水性及び強度を高めるために、地盤に削孔穴を形成しグラウト材を注入して地盤中の亀裂を塞ぐグラウチングが行われる。グラウト材を亀裂の遠方まで浸させて地盤改良の効果を高めるために、種類の異なる複数のグラウト材を用いることが提案されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示された方法では、まず、極超微粒子セメントを水に混合撹拌してスラリー状にした極超微粒子セメント系グラウト材を削孔穴に注入する。次に、極超微粒子セメントよりも平均粒子径が大きい超微粒子セメントを水に混合撹拌してスラリー状にした超微粒子セメント系グラウト材を同一の削孔穴に注入する。先行注入された極超微粒子セメント系グラウト材は、後行注入された超微粒子セメント系グラウト材によって亀裂の遠方に押し出される。極超微粒子セメントは平均粒子径が超微粒子セメントと比較して小さいので、微少な亀裂にも浸透し、亀裂の遠方までグラウト材が浸透する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-172468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セメントは、鉱物質を半溶融状に焼成した塊(「クリンカー」とも呼ばれる)を粉砕することによって製造される。平均粒子径がより小さいセメントを製造するためにはクリンカーをより細かく粉砕する必要があるため、セメントは平均粒子径が小さいほど高価になる。
【0006】
特許文献1に開示された方法では、地盤に形成された削孔穴の全てに極超微粒子セメント系グラウト材を注入することになるため、遮水性が小さくなり、地盤の強度は大きくなるが、一方で、極超微粒子セメントの使用量が増え、グラウチングのコストが増大する。
【0007】
本発明は、地盤を効率よく改良しつつグラウチングのコストを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、地盤に形成された削孔穴にグラウト材を注入する方法であって、削孔穴における地盤の透水係数を取得する透水係数取得ステップと、透水係数取得ステップにて取得された透水係数に基づいて、グラウト材の種類を決定するグラウト材決定ステップと、グラウト材決定ステップにて決定された種類のグラウト材を削孔穴に注入するグラウト材注入ステップと、を備え、グラウト材決定ステップでは、透水係数取得ステップにて取得された透水係数が予め定められた閾値より大きい場合には、グラウト材の種類を、第1セメントと水とを混合して生成された第1グラウト材とし、透水係数取得ステップにて取得された透水係数が閾値以下の場合には、グラウト材の種類を、平均粒子径が第1セメントの平均粒子径よりも小さい第2セメントと水と混合して生成された第2グラウト材とする。
【0009】
また、本発明は、地盤に形成された削孔穴へのグラウト材の注入を支援する装置であって、削孔穴における透水係数を取得する透水係数取得部と、透水係数取得部にて取得された透水係数に基づいて、グラウト材の種類を決定するグラウト材決定部と、を備え、グラウト材決定部は、透水係数取得部にて取得された透水係数が予め定められた閾値より大きい場合には、グラウト材の種類を、第1セメントと水とを混合して生成された第1グラウト材とし、透水係数取得部にて取得された透水係数が閾値以下の場合には、グラウト材の種類を、平均粒子径が第1セメントの平均粒子径よりも小さい第2セメントと水とを混合して生成された第2グラウト材とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、地盤を効率よく改良しつつグラウチングのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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