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公開番号2024053768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160184
出願日2022-10-04
発明の名称植付装置及び自走式植付機
出願人地方独立行政法人北海道立総合研究機構
代理人弁理士法人ATEN
主分類A01G 23/04 20060101AFI20240409BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植え付けを適切に完遂しやすい。
【解決手段】自走式植付機は、植付爪111F及び111Rが接合することで筒状に構成された植付部110を備えた植付ユニット100を有している。苗木が収容された状態で植付部110が地面に挿入された後に、植付爪111F及び111Rが前後方向に互いに離隔しながらレール141F及び141Rに沿って斜めに上昇する。植付ユニット100の苗押さえバー170は、植付部110に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に長尺な複数の側板が水平方向に接合されることで苗木を収容可能な筒又は椀状に構成される植付部と、
筒又は椀状に互いに接合した前記複数の側板を降下させて地面に挿入した後に、前記複数の側板を水平方向に関して互いに離隔するように移動させつつ上方に移動させる植付部移動機構と、
前記植付部移動機構が前記複数の側板を上方に移動させる際に、前記植付部に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する苗木規制部とを備えていることを特徴とする苗木の植付装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記苗木規制部が、水平方向に関して、第1位置と前記第1位置よりも苗木の幹又は苗木の根鉢から離隔した第2位置との間で移動可能である自由状態と、前記第1位置から前記第2位置への変位が抑制された変位抑制状態とを選択的に取ることが可能であり、
前記複数の側板が上昇して所定の高さに達するまで前記苗木規制部を前記変位抑制状態とし、前記複数の側板が前記所定の高さに達した際に前記苗木規制部を前記自由状態とする状態切替機構と、
前記状態切替機構により前記自由状態になった前記苗木規制部を上昇させる苗木規制部移動機構とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の苗木の植付装置。
【請求項3】
前記植付部移動機構が、
駆動部と、
前記駆動部からの駆動力により上下移動可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材より下方において前記複数の側板を支持する上下移動可能な第2支持部材と、
前記第1支持部材の上下移動に連動して前記第2支持部材が上下移動するように前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する連結機構とを有しており、
前記連結機構が、前記複数の側板が地面に挿入される際に前記複数の側板が地面から受ける上方への反力が前記第2支持部材から前記第1支持部材に伝達されるのを軽減するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の植付装置。
【請求項4】
前記連結機構が、前記第1支持部材と回転可能に連結された第1のアーム部材と、前記第2支持部材と回転可能に連結された第2のアーム部材とを有しており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材の上下方向の距離に応じて上下方向に関して伸縮するように、前記第1及び第2のアーム部材が互いに回転可能に連結されており、
前記連結機構が上下方向に関して縮んでいる際には、前記第1及び第2のアーム部材のいずれかと接触することで前記第2支持部材の上方への移動を規制すると共に、前記第1支持部材が上方に移動することで前記連結機構が上下方向に関して伸びている際には、前記第2支持部材の上方への移動を妨げないアーム規制部をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の植付装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の植付装置が設置された走行部と、
前記走行部による走行方向に関して前記走行部に対して相対的に前記植付装置を移動させる植付装置移動機構と、
前記植付部が地面に対して前記走行方向に変位しないように前記植付装置移動機構を制御する移動制御部とを備えていることを特徴とする自走式植付機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、苗木の植付装置及び自走式植付機に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
苗木の植付装置の一例として特許文献1に記載の装置がある。この装置には、苗木の案内筒の下端に、掘削によって植付穴を形成するオーガが設置されている。オーガは、左右一対の部材からなり、各部材が上端部を中心に回転することで開閉するように構成されている。苗木の植付の際には、オーガが閉じた状態で回転駆動されて植付穴が形成される。次に、オーガが開かれて、オーガを構成する上記一対の部材同士の間を、案内筒によって下方へと案内された苗木が通過し、苗木が植付穴内に配置される。その後、開かれた状態のオーガと案内筒が引き上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-201136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置によると、案内筒に苗木を挿入する際や、オーガや案内筒が引き上げられる際に苗木を引っ掛けることがある。特に、苗木において幹から側方へと枝葉が広がっているとオーガや案内筒が苗木に引っ掛かる可能性が高い。これらの部材が苗木に引っ掛かったまま引き上げられると、苗木が植付穴から引き出され、植え付けが適切に完遂しないおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、植え付けを適切に完遂しやすい植付装置及び自走式植付機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の植付装置は、上下方向に長尺な複数の側板が水平方向に接合されることで苗木を収容可能な筒又は椀状に構成される植付部と、筒又は椀状に互いに接合した前記複数の側板を降下させて地面に挿入した後に、前記複数の側板を水平方向に関して互いに離隔するように移動させつつ上方に移動させる植付部移動機構と、前記植付部移動機構が前記複数の側板を上方に移動させる際に、前記植付部に収容された苗木が地中に残置されるように苗木の上方への移動を規制する苗木規制部とを備えている。
【0007】
本発明の植付装置によると、植付部が複数の側板から構成されている。これらの側板は、地面に挿入された後に、植付部移動機構により、水平方向に関して互いに離隔するように移動しつつ上方に移動する。また、これらの側板が上方に移動する際に、植付部内に収容された苗木が、地面に形成された穴内に残置されるように苗木規制部が苗木の上方への移動を規制する。これらにより、上方に移動する植付部に引っ掛かって苗木が引き上げられるのが抑制される。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0008】
また、本発明においては、前記苗木規制部が、水平方向に関して、第1位置と前記第1位置よりも苗木の幹又は苗木の根鉢から離隔した第2位置との間で移動可能である自由状態と、前記第1位置から前記第2位置への変位が抑制された変位抑制状態とを選択的に取ることが可能であり、前記複数の側板が上昇して所定の高さに達するまで前記苗木規制部を前記変位抑制状態とし、前記複数の側板が前記所定の高さに達した際に前記苗木規制部を前記自由状態とする状態切替機構と、前記状態切替機構により前記自由状態になった前記苗木規制部を上昇させる苗木規制部移動機構とをさらに備えていることが好ましい。これによると、複数の側板が上昇して所定の高さに達するまでは苗木規制部が変位抑制状態にある。このため、苗木規制部が苗木の幹又は苗木の根鉢に接近した第1位置に維持されやすく、苗木規制部が苗木の上昇を規制しやすい。一方、複数の側板が所定の高さに達すると苗木規制部が自由状態になり、苗木規制部移動機構により苗木規制部が上昇する。自由状態では苗木規制部が第2位置に移動可能である。第2位置は、第1位置と比べて苗木の幹又はその根鉢から離れており、苗木に引っ掛かりにくい位置である。したがって、苗木規制部が苗木に引っ掛かりにくい状態で上昇する。よって、植え付けが適切に完遂されやすい。
【0009】
また、本発明においては、前記植付部移動機構が、駆動部と、前記駆動部からの駆動力により上下移動可能な第1支持部材と、前記第1支持部材より下方において前記複数の側板を支持する上下移動可能な第2支持部材と、前記第1支持部材の上下移動に連動して前記第2支持部材が上下移動するように前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する連結機構とを有しており、前記連結機構が、前記複数の側板が地面に挿入される際に前記複数の側板が地面から受ける上方への反力が前記第2支持部材から前記第1支持部材に伝達されるのを軽減するように構成されていることが好ましい。これによると、複数の側板が地面に挿入される際に生じる反力が連結機構によって第1支持部材に伝達されない。したがって、反力が動力源側に伝達されるのが回避される。なお、「軽減する」とは、第1支持部材や第2支持部材の移動を規制する突起物等を用いた規制手段により反力の伝達が完全に遮断されることを含むと共に、コイルばね等を用いた緩衝手段により反力が小さくなって伝達されることを含む。
【0010】
また、本発明においては、前記連結機構が、前記第1支持部材と回転可能に連結された第1のアーム部材と、前記第2支持部材と回転可能に連結された第2のアーム部材とを有しており、前記第1支持部材と前記第2支持部材の上下方向の距離に応じて上下方向に関して伸縮するように、前記第1及び第2のアーム部材が互いに回転可能に連結されており、前記連結機構が上下方向に関して縮んでいる際には、前記第1及び第2のアーム部材のいずれかと接触することで前記第2支持部材の上方への移動を規制すると共に、前記第1支持部材が上方に移動することで前記連結機構が上下方向に関して伸びている際には、前記第2支持部材の上方への移動を妨げないアーム規制部をさらに備えていることが好ましい。これによると、複数の側板が地面に接触して連結機構が縮んでいる際には、地面からの反力により第2支持部材が上方に移動しようとしてもアーム規制部によりその移動が規制される。このため、地面からの反力が第2支持部材から第1支持部材に伝達されるのが回避される。また、第1支持部材が上方に移動して連結機構が伸びている際には、アーム規制部が第2支持部材の上方への移動を妨げない。したがって、植付部の上方への移動が円滑に行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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