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公開番号2024050552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023220136,2021515940
出願日2023-12-26,2020-04-03
発明の名称ポリエチレン系樹脂多層フィルム、及びそれらを用いた蒸着フィルム、積層体、包装体
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20240403BHJP(積層体)
要約【課題】長尺化、広幅化したポリエチレン系樹脂フィルムに大型蒸着機を用いて蒸着加工を施した場合であっても、蒸着フィルムの全長、全幅に渡って優れたガスバリア性を有するポリエチレン系樹脂多層フィルムを提供する。
【解決手段】ポリエチレン系樹脂組成物からなるラミネート層とシール層とを少なくとも有し、前記シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物が下記1)~3)を満足し、かつ前記シール層表面が下記4)及び5)を満足するポリエチレン系樹脂多層フィルム。
1)密度が900kg/m3以上935kg/m3以下である。
2)ポリエチレン系樹脂からなる粒子を含む。
3)有機系潤滑剤の含有量が0.05重量%以下である。
4)三次元表面粗さSRaが0.05~0.2μmである。
5)最大山高さSRmaxが2~8μmである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエチレン系樹脂組成物からなるラミネート層とシール層とを少なくとも有し、前記シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物が下記1)~3)を満足し、かつ前記シール層表面が下記4)及び5)を満足するポリエチレン系樹脂多層シーラントフィルム。
1)密度が900kg/m

以上935kg/m

以下である。
2)ポリエチレン系樹脂からなる粒子を含む。
3)有機系潤滑剤の含有量が0.05重量%以下である。
4)三次元表面粗さSRaが0.05~0.2μmである。
5)最大山高さSRmaxが2~8μmである。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
上記シール層に用いられるポリエチレン系樹脂からなる粒子の粘度平均分子量が150万以上である請求項1に記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項3】
上記シール層中のポリエチレン系樹脂からなる粒子の平均粒径が5~20μmである請求項1~2のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項4】
上記シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物中のポリエチレン系樹脂からなる粒子の含有量は0.4~2.0重量%である請求項1~3のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項5】
前記ポリエチレン系樹脂からなる粒子の樹脂硬度がD70以下である請求項1~4のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項6】
上記ラミネート層に用いられるポリエチレン系樹脂組成物の密度が上記シール層に用いられるポリエチレン系樹脂の密度よりも高い請求項1~5のいずれか1項に記載のポリエチレン系多層フィルム。
【請求項7】
ラミネート層を構成するポリエチレン系樹脂組成物中の有機系潤滑剤の含有率が0.02重量%以下である請求項1~6のいずれか記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項8】
シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物中の無機粒子の含有率が0.4重量%以下である請求項1~7のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルムのラミネート層表面に蒸着層が設けられた蒸着フィルム。
【請求項10】
請求項1~8のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂多層フィルム及び熱可塑性樹脂組成物からなる基材フィルムを有する積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリエチレン系樹脂多層フィルム及び前記ポリエチレン系樹脂多層フィルムに蒸着層が蒸着された蒸着フィルム、並びにそれらからなる積層体、包装体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエチレン系樹脂フィルムに蒸着層を設けた蒸着フィルムは食品包装、衣料包装などの包装材料、金銀糸、ラベル、ステッカー、反射シート等に広く利用されており、これまでにも蒸着用の基材として、ポリエチレン系樹脂多層フィルムがいくつか提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には有機系潤滑剤を添加せず、粒径が2~5μmの無機系アンチブロッキング剤を使用することで滑り性を向上させているが、アンチブロッキング剤としてゼオライトを含む長尺フィルムに蒸着加工を施したフィルムを巻き取ってフィルムロールとしたときに蒸着フィルムのガスバリア性が低下しやすい。
【0004】
昨今では蒸着機も大型化が進んでいるが、長尺化、広幅化したポリエチレン系樹脂フィルムに大型蒸着機を用いて蒸着加工を施す際に、冷却ドラムへの密着性を上げる為に張力を上げると、蒸着フィルムを巻き取ったフィルムロールは偏肉によって巻きが硬くなったりした箇所や、フィルムロールの巻芯部で巻きが硬くなったりしやすいため、ガスバリア性が低下しやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-225409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
長尺化、広幅化したポリエチレン系樹脂フィルムに大型蒸着機を用いて蒸着加工を施した場合であっても、蒸着フィルムの全長、全幅に渡って優れたガスバリア性を有するポリエチレン系樹脂多層フィルムを提供することを課題として掲げる。また、上記ポリエチレン系樹脂多層フィルムを用いた蒸着フィルムを提供することを課題として掲げる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討した結果、密度が特定の範囲のポリエチレン系樹脂とポリエチレン系樹脂からなる粒子を含有するポリエチレン系樹脂組成物からなるシール層の表面の突起高さ及び有機系潤滑剤含有量を制御することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を解決するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、ラミネート層とシール層とを少なくとも有し、前記シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物が下記1~3)を満足し、かつ前記シール層表面が下記4)及び5)を満足するポリエチレン系樹脂多層フィルムである。
1)密度が900kg/m

以上935kg/m

以下であるポリエチレン系樹脂を含む。
2)ポリエチレン系樹脂からなる粒子を含む。
3)有機系潤滑剤の含有量が0.05重量%以下である。
4)三次元表面粗さSRaが0.05~0.2μmである。
5)最大山高さSRmaxが2~8μmである。
【0009】
また、別の態様は、ラミネート層とシール層とを少なくとも有し、前記シール層を構成するポリエチレン系樹脂組成物が下記1~3)を満足し、かつ前記シール層表面が下記4)及び5)を満足するポリエチレン系樹脂多層フィルムである。
1)密度が900kg/m

以上935kg/m

以下である。
2)ポリエチレン系樹脂からなる粒子を含む。
3)有機系潤滑剤の含有量が0.05重量%以下である。
4)三次元表面粗さSRaが0.05~0.2μmである。
5)最大山高さSRmaxが2~8μmである。
【0010】
この場合において、上記シール層に用いられるポリエチレン系樹脂からなる粒子の粘度平均分子量が150万以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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