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公開番号2024049134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155411
出願日2022-09-28
発明の名称光学フィルムの製造方法
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B29C 48/08 20190101AFI20240402BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】カール量の小さい光学フィルムを製造できる、光学フィルムの製造方法。
【解決手段】結晶性を有する重合体を含む樹脂を、押出成形してNZ係数Nz1を有するフィルム(a)を得る工程(1)、前記フィルム(a)の両面に溶剤を接触させる工程(2)、及び前記溶剤を接触させた前記フィルム(a)を、鉛直方向上向きに搬送しながら乾燥して、NZ係数Nz2を有するフィルム(b)を得る工程(3-1)を、この順で含み、NZ係数Nz1及びNZ係数Nz2が、下記式(1)を満たす、光学フィルムの製造方法。Nz2-Nz1<0 (1)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性を有する重合体を含む樹脂を、押出成形してNZ係数Nz1を有するフィルム(a)を得る工程(1)、
前記フィルム(a)の両面に溶剤を接触させる工程(2)、及び
前記溶剤を接触させた前記フィルム(a)を、鉛直方向上向きに搬送しながら乾燥して、NZ係数Nz2を有するフィルム(b)を得る工程(3-1)を、この順で含み、
NZ係数Nz1及びNZ係数Nz2が、下記式(1)を満たす、光学フィルムの製造方法。
Nz2-Nz1<0 (1)
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記工程(2)を、前記フィルム(a)の幅1000mm当たり150N以下の搬送張力で搬送しながら行う、請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記結晶性を有する重合体を含む樹脂の固有複屈折値が、正である、請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記結晶性を有する重合体が、脂環式構造を含む重合体である、請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記フィルム(b)を延伸する工程(4)を含む、請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記光学フィルムのNZ係数が、0より大きく1未満である、請求項5に記載の光学フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
結晶性を有する重合体を含む樹脂のフィルムの両表面に、溶剤を塗工して乾燥させて、光学フィルムを製造する方法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/145152号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
結晶性を有する重合体を含む樹脂からなる樹脂フィルムに溶剤を接触させると、得られる光学フィルムが大きくカールして、光学フィルムの搬送が困難になる場合がある。光学フィルムの搬送が困難になると、光学フィルムをその後の工程を行うための装置に連続的に供給することが困難となって、光学フィルムを含む製品を、効率的に製造することが困難となる場合がある。
【0005】
したがって、カール量の小さい光学フィルムを製造できる、光学フィルムの製造方法が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、前記課題を解決するべく、鋭意検討した結果、溶剤を接触させたフィルムを、鉛直方向上向きに搬送しながら乾燥する工程を含む製造方法により、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下を提供する。
【0007】
[1] 結晶性を有する重合体を含む樹脂を、押出成形してNZ係数Nz1を有するフィルム(a)を得る工程(1)、
前記フィルム(a)の両面に溶剤を接触させる工程(2)、及び
前記溶剤を接触させた前記フィルム(a)を、鉛直方向上向きに搬送しながら乾燥して、NZ係数Nz2を有するフィルム(b)を得る工程(3-1)を、この順で含み、
NZ係数Nz1及びNZ係数Nz2が、下記式(1)を満たす、光学フィルムの製造方法。
Nz2-Nz1<0 (1)
[2] 前記工程(2)を、前記フィルム(a)の幅1000mm当たり150N以下の搬送張力で搬送しながら行う、[1]に記載の光学フィルムの製造方法。
[3] 前記結晶性を有する重合体を含む樹脂の固有複屈折値が、正である、[1]又は[2]に記載の光学フィルムの製造方法。
[4] 前記結晶性を有する重合体が、脂環式構造を含む重合体である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
[5] 前記フィルム(b)を延伸する工程(4)を含む、[1]~[4]のいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
[6] 前記光学フィルムのNZ係数が、0より大きく1未満である、[5]に記載の光学フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カール量の小さい光学フィルムを製造できる、光学フィルムの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムの製造方法を実施しうる装置の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について実施形態及び例示物を示して詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施形態及び例示物に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲及びその均等の範囲を逸脱しない範囲において任意に変更して実施しうる。以下に示す実施形態の構成要素は、適宜組み合わせうる。また、図において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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