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公開番号2024045354
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2024011621,2019554433
出願日2024-01-30,2018-11-16
発明の名称美容組成物、スクリーニング方法及び美容方法
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人 津国
主分類A61K 8/9783 20170101AFI20240326BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、肌の美白、アンチエージング等に関してIPL照射に匹敵するだけの皮膚状態の向上効果を十分に奏し、かつ多くの利用者に手軽に使用してもらえる、新しい発想の美容組成物、それを用いた新しい美容方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、IPL照射様作用剤を含有する美容組成物である。また、本発明の美容組成物は光施術に匹敵する効果を奏するものであり、IPL照射の代替用として使用できる。さらに、本発明の美容組成物は、上記IPL照射様作用剤が、フラボノイドを含有する植物抽出物、又は海藻抽出物を少なくとも含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
IPL照射様作用剤を含有する、美容組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
上記IPL照射様作用剤が、有効成分として、フラボノイドを含有する植物抽出物を少なくとも含む、請求項1に記載の美容組成物。
【請求項3】
上記植物抽出物が、ウリ科、キク科、マメ科、バラ科、ヤナギ科、センダン科、ミカン科、ユキノシタ科、オオバコ科、トケイソウ科、アサ科、モニミア科、トチノキ科、ツツジ科、ボタン科、シソ科、アオイ科、ショウガ科から成る群より選択される少なくとも一種の植物の抽出物である、請求項2に記載の美容組成物。
【請求項4】
上記IPL照射様作用剤が、有効成分として、海藻抽出物を少なくとも含む、請求項1に記載の美容組成物。
【請求項5】
上記IPL照射様作用剤が、皮膚細胞におけるメラニン関連分子の発現を調節する、請求項1から4のいずれか一項に記載の美容組成物。
【請求項6】
上記メラニン関連分子が、OCA2、SLC45A2、RAB27A2、及びHB-EGFから成る群より選択される少なくとも一種である、請求項5に記載の美容組成物。
【請求項7】
上記植物抽出物が、アマチャヅルエキス、アーティチョークエキス、カンゾウ根エキス、ノイバラ果実エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、セイヨウオオバコ種子エキス、クダモノトケイソウ果実エキス、ホップ花エキス、タンブリッサトリコフィラ葉エキス、ローズマリーエキス、ゴボウエキス、及びアルテアエキスから成る群より選択される少なくとも一種である、請求項2、3、5、6のいずれか一項に記載の美容組成物。
【請求項8】
更に、ターンオーバー促進剤(上記IPL照射様作用剤を除く)、抗糖化成分及び美白有効成分からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の美容組成物。
【請求項9】
スキントーン向上剤用である、請求項1から8のいずか一項に記載の美容組成物。
【請求項10】
皮膚細胞にIPL照射することで発現が変化する遺伝子を指標として、スキントーン向上に効果的な成分をスクリーニングすることを特徴とする、スキントーン向上用成分のスクリーニング方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、美容組成物、スクリーニング方法、美容方法及びIPL照射様作用剤に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年美容医療の分野において、光施術の人気が高まっている。中でも機器名「フォトフェイシャル(登録商標)」「LimeLight」「Lumenis One」等で知られるIPL(Intense Pulse Light)という、レーザー等とは異なる特殊な波長の光を全顔に照射することで、シミ、そばかす、小じわ、ニキビ跡、赤み等を効果的に改善することができる新しい治療法が注目されている(特許文献1、非特許文献1参照)。IPLとは、紫外線等の皮膚に有害な短波長をカットした幅広い波長域の光をいう。具体的には、可視光線及び赤外線を広く含み、500nm~1200nmの波長域の複数の波長の光である。このように複数の波長の光を照射することにより、様々な症状を効果的に改善することができる。これらの波長域の光を、用途に応じてフィルターを用いることで波長域及び波形を限定し、皮膚症状に合わせた照射を行うことができる。この治療法は、ハリの低下や毛穴の開き、肌の色ムラ、くすみなどにも効果があり、全顔のエージング症状の改善にも有効であると言われている。上記IPLには複数の波長の光が含まれているため、従来のレーザー治療のようにシミやホクロだけといった局所的な照射ではなく、顔全体に照射していくことで、上記のような複数の問題を効果的に改善することができると考えられている。
【0003】
しかし、上記IPL照射等の光施術を受けることができる医療機関は限られていること、治療する皮膚症状に依っては連続又は継続した施術が推奨されること、また施術に適さない肌状態又は肌特性にある人も存在することから、誰もが手軽に受けられるという訳ではない。しかしながら、肌の美白、アンチエージング等に対する要求は日々高まっているのが現状であり、それらに対し個々のライフスタイルや肌状態又は肌特性等に合わせた選択肢の提案も求められている。また、光施術は、効果は高いものの、その作用メカニズムは不明な点が多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-11994号公報
【非特許文献】
【0005】
スキルアップ皮膚レーザー治療(川田暁編著)、中外医学社(2011年発行)、p.176-190
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、光施術の作用機序を明らかにし、肌の美白、アンチエージング等に関して、IPL照射と同様に、皮膚状態の向上効果を十分に奏し、かつ多くの利用者に手軽に使用してもらえる、新しい発想の美容組成物、それを用いた新しい美容方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、表皮細胞にIPL照射をすることによりメラニン合成及びメラノソーム輸送に関わる遺伝子の発現が抑制されること並びにターンオーバーに関わる遺伝子の発現が促進されることを見出した。すなわち、IPL照射による美白メカニズムは、上記メラニン合成、メラノソーム輸送並びにターンオーバーに関わる遺伝子に働きかけることであると考えられ、この知見を利用することで、化粧品等の外用組成物でIPL照射と同様の効果を実現できる製品、すなわちIPL発想の製品を開発できることに思い至った。この知見に基づいて、IPL照射によって発現が抑制されるこれらの遺伝子の発現を、IPL照射と同様に抑制できる物質を探索したところ、多くの物質のうち、フラボノイドを含有する植物抽出物及び海藻抽出物がIPL照射様の効果を奏することを見出した。本発明の要旨は以下のとおりである。
【0008】
[1]IPL照射様作用剤を含有する、美容組成物。
[2]上記IPL照射様作用剤が、有効成分として、フラボノイドを含有する植物抽出物を少なくとも含む、[1]に記載の美容組成物。
[3]上記植物抽出物が、ウリ科、キク科、マメ科、バラ科、ヤナギ科、センダン科、ミカン科、ユキノシタ科、オオバコ科、トケイソウ科、アサ科、モニミア科、トチノキ科、ツツジ科、ボタン科、シソ科、アオイ科、ショウガ科から成る群より選択される少なくとも一種の植物の抽出物である、[2]に記載の美容組成物。
[4]上記IPL照射様作用剤が、有効成分として、海藻抽出物を少なくとも含む、[1]に記載の美容組成物。
[5]上記IPL照射様作用剤が、皮膚細胞におけるメラニン関連分子の発現を調節する、[1]から[4]のいずれかに記載の美容組成物。
[6]上記メラニン関連分子が、OCA2、SLC45A2、及びRAB27A2から成る群より選択される少なくとも一種である、[5]に記載の美容組成物。
[7]前記植物抽出物が、アマチャヅルエキス、アーティチョークエキス、カンゾウ根エキス、ノイバラ果実エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、セイヨウオオバコ種子エキス、クダモノトケイソウ果実エキス、ホップ花エキス、タンブリッサトリコフィラ葉エキス、ローズマリーエキス、ゴボウエキス、及びアルテアエキスから成る群より選択される少なくとも一種である、[2]、[3]、[5]、[6]のいずれかに記載の美容組成物。
[8]更に、ターンオーバー促進剤(上記IPL照射様作用剤を除く)、抗糖化成分及び美白有効成分からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[1]から[7]のいずれかに記載の美容組成物。
[9]スキントーン向上剤用である、[1]から[8]のいずかに記載の美容組成物。
[10]皮膚細胞にIPL照射することで発現が変化する遺伝子を指標として、スキントーン向上に効果的な成分をスクリーニングすることを特徴とする、スキントーン向上用成分のスクリーニング方法。
[11]皮膚培養細胞に被験物質を作用させる工程、及び上記皮膚培養細胞における上記遺伝子発現を測定する工程を少なくとも含む、[10]に記載のスクリーニング方法。
[12]IPL照射様作用剤を使用することを特徴とする、皮膚状態を改善・向上させるための美容方法。
[13]アマチャヅルエキス、アーティチョークエキス、カンゾウ根エキス、ノイバラ果実エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、セイヨウオオバコ種子エキス、クダモノトケイソウ果実エキス、ホップ花エキス、タンブリッサトリコフィラ葉エキス、ローズマリーエキス、ゴボウエキス、及びアルテアエキスから成る群より選択される少なくとも一種の植物抽出物を有効成分として含む、IPL照射様作用剤。
[14]褐藻、紅藻、緑藻、藍藻から成る群より選択される少なくとも一種の海藻抽出物を有効成分として含む、IPL照射様作用剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、肌の美白、アンチエージング等に関して、IPL照射と同様の皮膚状態の向上効果を十分に奏し、かつ多くの利用者に手軽に使用してもらえる、新しい発想の美容組成物を提供することができる。また、それを用いた新しい美容方法も提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書中で使用される用語は、特に言及しない限り、当該技術分野で通常用いられる意味で解釈される。
(【0011】以降は省略されています)

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