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公開番号2024044494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150046
出願日2022-09-21
発明の名称ポリプロピレン系樹脂組成物、及びポリプロピレン系樹脂用耐衝撃性改質剤
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C08L 23/10 20060101AFI20240326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】衝撃強度が改善されたポリプロピレン系樹脂組成物の提供。
【解決手段】ポリプロピレン系樹脂(A)、ゴム質重合体(b1)にビニル系単量体成分(b2)がグラフト重合されたグラフト共重合体(B)、及び、ブロック共重合体(C)を含有する硬化性組成物。前記ビニル系単量体成分(b2)が、芳香族ビニル化合物を30重量%以上含む。前記ブロック共重合体(C)が、芳香族ビニル化合物を含む単量体成分から形成された重合体ブロック(c1)、及び、共役ジエン系単量体を含む単量体成分から形成され、さらに水添された重合体ブロック(c2)、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂(A)、
ゴム質重合体(b1)にビニル系単量体成分(b2)がグラフト重合されたグラフト共重合体(B)、及び、
ブロック共重合体(C)を含有し、
前記ビニル系単量体成分(b2)が、芳香族ビニル化合物を30重量%以上含み、
前記ブロック共重合体(C)が、芳香族ビニル化合物を含む単量体成分から形成された重合体ブロック(c1)、及び、共役ジエン系単量体を含む単量体成分から形成され、さらに水添された重合体ブロック(c2)、を含む、ポリプロピレン系樹脂組成物。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記ブロック共重合体(C)が、重合体ブロック(c1)-重合体ブロック(c2)-重合体ブロック(c1)で表されるトリブロック共重合体である、請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項3】
前記共役ジエン系単量体が、イソプレンである、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項4】
前記ブロック共重合体(C)は、前記芳香族ビニル化合物の含有量が10~50重量%である、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項5】
前記ゴム質重合体(b1)が、ジエン系ゴムである、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリプロピレン系樹脂(A)、前記グラフト共重合体(B)、及び前記ブロック共重合体(C)の合計含有量のうち、前記グラフト共重合体(B)と前記ブロック共重合体(C)の合計含有量が占める割合が1~40重量%である、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項7】
前記グラフト共重合体(B)と前記ブロック共重合体(C)の合計含有量のうち、前記ブロック共重合体(C)の含有量が占める割合が、20~80重量%である、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、無機フィラー5~60重量部をさらに含む、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物からなるペレット。
【請求項10】
請求項1又は2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物からなる成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリプロピレン系樹脂組成物、及びポリプロピレン系樹脂用耐衝撃性改質剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、熱可塑性樹脂の耐衝撃性を改善する技術として、ゴム成分を含むグラフト共重合体を熱可塑性樹脂に配合する方法が知られている。
【0003】
しかし、熱可塑性樹脂がポリプロピレン系樹脂である場合、一般にポリプロピレン系樹脂とゴム含有グラフト共重合体は相溶性が低いため、ポリプロピレン系樹脂中でゴム含有グラフト共重合体が十分に分散せず、ゴム含有グラフト共重合体の配合によるポリプロピレン系樹脂の耐衝撃性改善効果が必ずしも十分なものではなかった。
【0004】
特許文献1では、衝撃強度の向上を目的とするものではないが、ポリプロピレン系樹脂(A)、ジエン系ゴム質重合体(b-1)、不飽和カルボン酸アルキルエステル系単量体(b-2)、芳香族ビニル系単量体及び/又はシアン化ビニル系単量体(b-3)とから構成されるグラフト共重合体(B)、並びに、スチレン系エラストマー(C)を特定比率で含有するポリプロピレン樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-138100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記現状に鑑み、衝撃強度が改善されたポリプロピレン系樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、ポリプロピレン系樹脂に対して、特定のモノマー組成を有するゴム含有グラフト共重合体と共に、特定の重合体ブロックを含むブロック共重合体を配合することによって、ポリプロピレン系樹脂の衝撃強度を改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、ポリプロピレン系樹脂(A)、
ゴム質重合体(b1)にビニル系単量体成分(b2)がグラフト重合されたグラフト共重合体(B)、及び、
ブロック共重合体(C)を含有し、
前記ビニル系単量体成分(b2)が、芳香族ビニル化合物を30重量%以上含み、
前記ブロック共重合体(C)が、芳香族ビニル化合物を含む単量体成分から形成された重合体ブロック(c1)、及び、共役ジエン系単量体を含む単量体成分から形成され、さらに水添された重合体ブロック(c2)、を含む、ポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、衝撃強度が改善されたポリプロピレン系樹脂組成物を提供することができる。
本発明の好適な態様によれば、衝撃強度が改善され、かつ良好な引張伸びを示すポリプロピレン系樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施形態を詳細に説明する。
本開示に係るポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂(A)、グラフト共重合体(B)、及び、ブロック共重合体(C)を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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