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公開番号2024043776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148955
出願日2022-09-20
発明の名称ポリエチレン樹脂組成物、フィルム、および農業用マルチフィルム
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類C08L 23/06 20060101AFI20240326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】環境負荷を低減しつつ厚みの薄いフィルムを連続して製膜可能なポリエチレン樹脂組成物、フィルム、および農業用マルチフィルムを提供する。
【解決手段】本発明に係るポリエチレン樹脂組成物は、下記成分(A)および成分(B)を含有する。
成分(A):下記要件(a1)、(a2)および(a3)の全てを充足する化石燃料由来高圧法低密度ポリエチレン
(a1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.01~50g/10分、
(a2):密度が900~935kg/m3
(a3):分子量分布(Mw/Mn)が2~5
成分(B):下記要件(b1)、(b2)および(b3)の全てを充足するバイオマス由来高圧法低密度ポリエチレン
(b1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.1~10g/10分、
(b2):密度が900~935kg/m3
(b3):MFR2 1 .6/MFR2.16)の比が40以上。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)との総量を100質量%として、
成分(A)の含有量が10~90質量%であり、成分(B)の含有量が90~10質量%であるポリエチレン樹脂組成物。
成分(A):下記要件(a1)、(a2)および(a3)の全てを充足する化石燃料由来高圧法低密度ポリエチレン
(a1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.01~50g/10分
(a2):密度が900~935kg/m

(a3):分子量分布(Mw/Mn)が2~5
成分(B):下記要件(b1)、(b2)および(b3)の全てを充足するバイオマス由来高圧法低密度ポリエチレン
(b1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.1~10g/10分
(b2):密度が900~935kg/m

(b3):MFRRが40以上(MFRRは、温度190℃、荷重2.16kgでのメルトマスフローレート(MFR
2.16
)に対する温度190℃、荷重21.6kgでのメルトマスフローレート(MFR
21.6
)の比(MFR
21.6
/MFR
2.16
)である。)
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
ポリエチレン樹脂組成物全体を100質量部として、成分(A)と成分(B)との合計が50質量部以上である請求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載のポリエチレン樹脂組成物からなる層を有するフィルム。
【請求項4】
請求項3に記載のフィルムからなる農業用マルチフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ポリエチレン樹脂組成物、フィルム、および農業用マルチフィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷低減の観点から炭素資源を有効に利用することが要望されている。フィルムにおいては、炭素資源を有効に利用する一環としてバイオマス由来の材料が注目されている。例えば、特許文献1には、エチレン-α-オレフィン共重合体と、バイオマス由来の低密度ポリエチレンとを含有する組成物からなる樹脂フィルムが、包装製品の開口性に優れるフィルムとして記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-163631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、農業用マルチフィルム等は、厚みが薄いことが求められる。しかしながら、上記組成物からなる樹脂フィルムの厚みを薄くして製造する場合、上記組成物は、連続して製膜することが難しく、十分満足のいくものではない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、環境負荷を低減しつつ、厚みの薄いフィルムを連続して製膜することが可能であるポリエチレン樹脂組成物、フィルム、および農業用マルチフィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るポリエチレン樹脂組成物は、下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)との総量を100質量%として、
成分(A)の含有量が10~90質量%であり、成分(B)の含有量が90~10質量%であるポリエチレン樹脂組成物。
成分(A):下記要件(a1)、(a2)および(a3)の全てを充足する化石燃料由来高圧法低密度ポリエチレン
(a1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.01~50g/10分
(a2):密度が900~935kg/m

(a3):分子量分布(Mw/Mn)が2~5
成分(B):下記要件(b1)、(b2)および(b3)の全てを充足するバイオマス由来高圧法低密度ポリエチレン
(b1):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が0.1~10g/10分
(b2):密度が900~935kg/m

(b3):MFRRが40以上(MFRRは、温度190℃、荷重2.16kgでのメルトマスフローレート(MFR
2.16
)に対する温度190℃、荷重21.6kgでのメルトマスフローレート(MFR
21.6
)の比(MFR
21.6
/MFR
2.16
)である。)
【0007】
本発明に係るフィルムは、上述のポリエチレン樹脂組成物からなる層を有する。
【0008】
本発明に係る農業用マルチフィルムは、上述のフィルムからなる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、環境負荷を低減しつつ厚みの薄いフィルムを連続して製膜することが可能であるポリエチレン樹脂組成物、フィルム、および農業用マルチフィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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